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ライブ配信エンジニアがwebを活用して顧客獲得する為に(2)

「ライブ配信ってなんなのさ」

 COVID-19の蔓延とともにニューノーマルな生活が強いられてもう1年以上が経過しました。ライブ配信という言葉も当たり前のように使われて、誰もが簡単にこれを行うことができるようになりました。

 難しい設定もなく、手持ちのスマートフォン一つで簡単に世界に発信ができる。機材も格安で高性能なものが並び、5年前には考えられなかったような技術を誰もが扱うことができるようになったのです。

 でも、ライブ配信って単に生放送ってだけなんじゃないだろうか。じゃ、テレビの生放送と、インターネットのライブ配信は同列で語っていいの?

 いや、違うような気がします。


 今回はライブ配信の強みを追ってゆきます。

オンデマンド配信・ライブ配信 それぞれ

 まずこの2つを比較しますが、ライブ配信はインターネットを使った生放送。もう一方は、インターネット上のサーバーにアクセスできる形で掲載してある動画データという認識でいいかと思います。

 なので、YouTubeに掲載されている動画は、いつでもどの部分からでも視聴できる「オンデマンド配信されている動画」というもの。

 対して、「ライブ配信動画」は今まさしくその時に世界のどこかで行われている事柄をリアルタイムに届けている動画、ということになります。

オンデマンド配信の強み

 YouTubeを楽しんでいる皆さんならご存知の通りですが、何度もいつでも視聴することができることです。エンタメ系であれ教育系であれ、視聴者のライフスタイルに合わせた楽しみ方ができるわけです。

 また、オンデマンド配信の提供者はこれらのコンテンツを積み上げることで、オウンドメディアの構築も目指せます。

ライブ配信の強み

 ライブ配信はリアルタイムで世界(宇宙も?)のどこかで起きていることを全世界に伝えることができます。新鮮な情報を送ることができるというのは何よりも大きな強みと言えるでしょう。

 例えばそれがアーティストであれば今そこにいるのだという一体感を感じることが出来るでしょうし、教育・情報の分野であれば最新情報を取り入れることが出来るわけです。

ライブ配信はテレビの生放送とは ”生” の質が違う

 テレビと違うのは双方向性が強いこと。ニコニコ動画やYouTubeなどでは、視聴者から配信者に向けてリアルタイムにメッセージをおくることができます。

 そしてこれによって、番組が意外な方向性を持たせることが多くみられます。

 テレビは必ず決められた時間枠内で生放送を終わらせなければならなかったり、伝えるトピックがある程度決められていたり…と、各種制約の上で番組が進行してゆきます。

 しかし、ライブ配信は時間という観点ではかなり自由です。

 盛り上がれば番組の時間延長出が来るというこれまでになかった形は、多くに視聴者を引き込み、その繋がりを強固なものにしてゆきました。そして、自身のコメントによって番組が変化してゆくその様は視聴者が番組を育てているという楽しさの再発見にもなったように思います。 

自由で手軽なライブ配信

 上記の通りライブ配信は自由に発信をすることができ、その可能性はどこまでも伸びています。その他にも…

 場所を問わない

 ライブ配信はインターネット環境があればどこでも行うことができます。個人の部屋で行うこともできますし、街中の貸し会議室で行うことも可能です。

 もちろんそれには一定の費用がかかりますが、これまでリアルに人を招いて開催してきた各種発表会や講演会と比べたら、その必要経費は雲泥の差があります。

 会場費だけではなく、それに伴う人件費や印刷費、飲食なども考えると、ライブ配信がいかにメリットが多いのかがわかるかと思います。

 制作▶︎完成までの時間が短い

 例えば講演会の内容を収録してそれをインターネットに掲載、オンデマンド配信を行うとなると、収録・編集、その校正…と、工数がかかってきます。

 ライブ配信となれば、その場で行われたことをそのままインターネットに流す形になるので、番組終了後には一つのコンテンツがあっという間に出来上がるわけです。

 あまり認知されていないかもしれませんが、世に送り出すまでに時間がかからないというのは重要なポイントだと思います。

 どんなイベントも伝えられる

 テレビは前述の通り番組の枠があります。そしてその枠の中で様々なコンテンツを届けていますので、テレビ側ではお金が取れるか取れないかの取捨選択を常に放送局側で行なっています。

 つまり、お金にならないコンテンツは放送することができないのが常だったわけですが、ライブ配信はどんなコンテンツでもリアルタイムに全世界に発信することができます。

 視聴場所を問わない

 ライブ配信は今私たちが当然のように手にしているスマートフォンで視聴が可能です。従来のテレビは、受信機とアンテナがないと視聴できませんでしたがインターネットライブ配信はどこでも視聴することが出来ます。

 視聴を希望する人のライフスタイルを邪魔しないというのは、昭和生まれの自分としては大変大きなメリットだと思います。テレビのチャンネル権の争いもなく、個人が好きなコンテンツを楽しめるわけです。

 また、今後5Gが普及することになれば更に大容量なデータ通信が手元のデバイスで可能になります。それはつまり仮想空間(VR)の配信や、4Kなどの超高画質での情報提供など可能性の幅は止まるところを知りません。

✅ 効果が見えやすい

 生放送にアクセスしているユニーク人数から終了した瞬間までの総計。また、ネットを介した配信であることを活かして、別サイトへの誘導がシームレスに行えます。私はその分野には詳しくありませんが、営業に即繋げられるのは強いです。

とはいえ、メリットだらけではないことも理解しています。

☑️ 動線の構築が難しい

 いつでも誰でも行うことが出来るからこそ、そこに視聴者を呼び込むのが腕の見せ所でもあります。数多ある配信のうち、自身の生放送ページに呼び込むのは手厚いフォローやその戦略が問われます。

☑️ 誰でも行えるが総合的な知識が必要

 スマホひとつで誰でも行えますが、これを業務で行おうと思うと映像から音響、ネットワークまで幅広い知識が必要になります。誰でも行えるけど、誰にでもクオリティの高い配信をおこなえるわけでもないのが難しいところです。

☑️ マネタイズが難しい

 ライブ配信に限ったことではないんですが、お金のやりくりが難しい。メリットは山ほどありますし、それを享受するために多くの方が手を出しますが、結構資金的に厳しいという場面に出くわします。

 例えば、コロナ禍で演劇公演を行えなくなったけれど、この機会に認知を広げてゆきたいのでライブ配信を行いたい…が、配信するための資金はどうしようかといった感じでしょうか。

 今はチケット制のライブ配信コンテンツ構築ツールもありますし、こうしたものを活用すれば多少の収益を上げることはできるでしょうが、それも不安定であることは否めません。

 まぁ、お金がないならないなりにSNS集客で工夫をしたり、お金をかけないで配信する方法を試験的に行えばいいのですが、一応そんな場面が多いですよという一例として。


 デメリット部分についてはちょっと無理やりだした感じですが、個人的にはライブ配信にはメリットしか感じていません。そして今後も伸びてゆく分野だと確信をしています。

 これらメリット部分をどのように推してゆくのか。
逆にいうならば、今ここでやらなかったらどのようなデメリットになりうるのか。ライブ配信を考えている顧客予備軍の方々は何を不安に思ってライブ配信という分野に手を出そうとしているのか

 ここを確実に掬ってあげることで、ライブ配信への依頼につながってくるものだと思います。

乱筆になりましたが自身の考えをまとめてみました。
次回は、その為に行いたいサイトの構築内容を考えてゆきます。 

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