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バンド紹介vol.2 ファストコアとショートカットグラインドコア


ファストコア、ショートカットグラインドとは?

ファストコアは天下のウィキペデア様曰く、ブラストビートを使い、極限の速さを追求した物で、デスメタルやスラッシュメタル要素があるものはグラインドコアらしい。ショートカットグラインドは名前の通り、数秒から1分以下の曲を連発しているバンド、ナパームデスのYou Sufferを1アルバムずっとやってる感じだ。
まあ、これ以上の前置きもいらないでしょうし、バンド紹介行きます。

It's not fast enough!
It's not loud enough!

バンド紹介

ウルトラハードコア Extreme Noise Terror

マジでタイトル頭悪すぎるが、本当にそんな感じのハードコアの凶悪さを凝縮したようなバンド。ジャンル的にはクラストだろ!と怒られてしまいそうだが、まあ許して欲しい。メンバーにグラインドコアの名付け親とも言えるミック・ハリスが在籍していたりと、とにかくグライドコアと近い関係にあるバンドだ(まあ本人達はグラインド系の速ければ良いというのがあまり好きでは無かったようだが….)
後期になるとデスメタルになったり、ブレイクダウンが入ったりと、メタルコアやデスメタル好きの人でも聴きやすい…かもしれない(個人的には初期が一番好きだけどね)

↑大分デスメタルぽい奴

キング・オブ・ファストコア Spazz

この辺りから1アルバムの収録曲数がアルバムの分数より多くなってきたりと、雲行きが怪しくなってくる。
しかし、安心して欲しい。SpazzはSE多様で1曲30秒程度と、まさにファストコアらしいバンドなのだが、ちゃんと曲として成立しているし、何ならカッコいい。1アルバム聴き終えると疾走感だけではない満足感があるし、聴いてて楽しい。シリアスになり過ぎた時とかこれ聞くとスッキリするのでおすすめだ。
こちらは特にハードコア好きに是非聴いてほしい。多分両手を振り上げて暴れたくなるはずだ。

ここから1曲のみ上がってるってものがほぼ存在しないので、アルバム単位で載せることを許して欲しい。


注意 ここから先はもうマトモなバンドは居ません

いいですか?始めますよ


ショートカット・ノイズコア Sore Throat

タイトル通り、ショートカット・ノイズコアというマジで何やってんだかわからんバンド。私が初めて聴いたのはDeath To Capitalist Hardcoreというアルバムなのだが、家を出てから電車に乗るまでの15分で1アルバム終わった時の衝撃は凄まじかった。しかも、これでいてゴリゴリに思想的に尖っており、曲中でも商業的になったクロスオーバーバンドを批判している(Death To Capitalist HardcoreのジャケではDRIのアルバムを持った男が槍に串刺しにされている….まあ…うん。タイトル的にそういう意味だろう)
雰囲気はSpazzに近いが、Spazzにあった疾走感と爽やかさを一度全てドブで洗ったような感じだ。ボーカルの全てに唾を飛ばすような濁声に、ノイズまみれのギター・ベースと、何やってるんだかよく分からないドラムがまさに極悪グラインドだ。
最近もアルバムを出しており、そちらはまだ『曲』をやっている


エクストリーム・ノイズ・ショートカット・グラインド Anal Cunt

さあ、皆さんお待ちかねのAxCxです。おそらくこのメンツの中で一番うるさくて、一番速くて、一番何やってるか分からないバンド。そして倫理観もない。
初期のノイズグラインド期は曲という括りもなく、全て潰れて割れた楽器隊をバックにセスパットナムの絶叫が響き渡る音楽スタイルだったが、だんだんとノイズは身を潜めていき、ナチズム、レイシズム、ミソジニーといった全ての不謹慎を集めた元気玉のようなグラインドコアになっていった。一応バンドの名誉(?)のために言っておくと、バンド自体は全てブラックジョークとしていたらしい(そう言っておけば許されるだろ感もあるが)
ちなみに、中心メンバーのセスは薬物で植物状態になったが、その後奇跡的に復活。が、またオーバードーズして死亡。ギターのジョシュ・マーティンはエスカレーターの手すりにふざけて登っていた所、フードコートに落下して死亡した。もう最後までらしい奴らというか何というか…

ノイズ期 10分あたりでBreaking The Lawを弾いている。だからなんだって話だが

不謹慎期 実はここら辺が私は一番好きだったりする。

おまけ セスが最後の1曲以外クリーントーン&アコースティクで歌っているアルバム。まあ、聞く価値はない

おわりに

いかがだったろうか。ここまでの間にまともな人間は白目を剥き、泡を吐いてのたうち回っているだろう。そうではなく、サブスクにこれらのバンドを追加し始めた貴方は、素晴らしい事にこのジャンルの才能がある。多分来年には「これ5千曲入りのアルバムだから」と目を血走らせながらAxCxを布教しているだろう。もうおしまいだ。

冗談は置いておいて、「こんな変な音楽があるのか。まあ、気が向いたら聴いてみようかな」程度に知ってもらえれば幸いだ。
ここまで読んでいただき有難うございました。

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