【初任者教師の話し方】相手に伝わる話し方を身につける【コツは2つ】
こちらは以前運営していたブログ「junjunblog」に掲載されていた内容に、
一部加筆したものです。
こんにちは、junjunです。
ああ・・・あの子あくびしてる・・・あら・・・下向いている・・・
まいったなぁ、伝わってないよ・・・上すべりしてる・・・
どうしたら子どもたちに伝わる話し方ができるようになるのかな😓
コレ、初任時代の私の気持ちです・・・😅
私が初任者だった頃の話し方を振り返ってみると・・・
●抑揚がなく、淡々としゃべる
●黒板前でひたすらしゃべる
●緊張の連続の表情
●ビビってるクセに威圧的
これじゃあ、私も聞きたくない😏
ここから出発しました。
あれからウン10年😁
今では、「先生の授業はお笑い番組見たいですね!」と、一応褒め言葉として受け取っている保護者の方からのコメントを何度かいただいたり、子どもたちとも楽しくやり取りができるようになるまでにはなりまいsた。
そこで今日は、上記の体験から学んだ、「伝わる話し方を身につけるコツ」をご紹介します。
コツ①はじめの一歩
私が考える「モノゴトを学ぶ手順」は、いつも一緒です。
①理想をもつ。
②現実を知る。
③そのギャップには、どんな要素が入っているのかを分析する。
④その要素を身につける方法を考える。
⑤実行する。
⑥ひたすら改善する。
以上です。
一つずつ解説します。
①理想をもつ
漠然と「相手に伝わる話し方を身につけたいなぁ・・・」と思っていても、一体何をどうしたらいいのかわかりませんよね。
本を読むのも大切です。
でも、自分が目指す具体的なモデルが実際にいると、ゴールが明確になるので真似をしやすいです。
同僚、YouTuber、TV、ラジオなどなど、探せばモデルはどこにでもあるので、ぜひ、自分のタイプに合った方を探してみてください。
ちなみに、私が初任者から数年の間は、「歴代の学年主任の先生の話し方に似てしまう😁」という状態でした。
ここ数年は、落語家さんのしゃべりから学ぶことが多いです。
間の取り方、自分の世界に巻き込む話術は、聞いていてとても心地よく、「私もこんな風に面白おかしく話せるようになったらいいなぁ」と思っています。
お気に入りは古今亭志ん朝師匠です。
②現実を知る
ではいよいよシンドイ場面です。
現実を知りましょう。
過去の記事を読んでくださった方には、「またか・・・」と思われるかもしれませんが、やはり自分の今の状況を知る最もベストな方法は次の3つ。
●録音
●録画
●人に見てもらい指摘をもらう。
どんなに本を読んだり、お手本の方を見たりして実践しても、やりっぱなしでは身につきません。
シンドイけれど、「録音」「録画」したものを再生しながら自分の声や姿に向き合わなければ、改善しようがありません。
「人に見てもらい指摘をもらう」方法をあげましたが、正直あまりオススメしません。理由は、頻繁にできないからです。
結局は、自己教育のシステムを自分で作っていくことが、長続きの方法だと思います。
③現実から理想に近づけるためには、どんな要素が必要なのかを分析する
ここからはデスク作業です。
目指す理想と現在地が確認できたところで、その間にはいったいどんな見えない道がつながっているのでしょう。
次の定番チェックリストを見直してみると、見えない道がうっすら見えてくるかもしれません。
✅声の張り方
✅声の抑揚
✅教師の視線
✅手振り身振り
✅話の中身
具体的な改善内容は人それぞれなので、理想のモデルに近づけるにはどうしたらいいのか、自分で答えを出してみてください。
④その要素を身につける方法を考える
例えば、「✅話の中身」について改善が必要だとします。
「相手に伝わる話の中身」の条件には、次の3つがあると思います。
●順序がわかる
●イメージがわく
●新しい発見がある
この順番は、難易度も表しています。
3つ目の「新しい発見がある話」は、それなりに準備が必要です。
ネタを仕込む必要があります。
まずは、上の2つがマスターできるように練習しましょう。
⑤実行する ⑥ひたすら改善する
⑤、⑥をひたすら繰り返しましょう。
コツ②あなたの話を相手に伝えるまでの3つのステップ
来る日も来る日も、頭に浮かんだことをただ話しているだけでは、いつまでも上達しません。次のステップを踏みましょう。
①伝えたい核心を明らかにする
②「導入→展開→まとめ」それぞれの柱を決める。
③脳内シュミレーション
解説します。
①伝えたい核心を明らかにする
以前の私は、①をあやふやにしていました。
するとどうなるか・・・
話にまとまりがなくなるのです。
当然、相手にもボンヤリとしか伝わらない。
「いったい私は何が伝えたいんだ?」
と自問自答するのがとても大切で、この作業を行うことでより一層伝えたいことを研ぎ澄ますことができます。
これで身につく力は、授業を行う時にも発揮されます。
ねらいを明確にもつことで、45分後の姿が浮き上がってきます。
②「導入→展開→まとめ」それぞれの柱を決める
「核心」をつかむ=「まとめ」になります。
私はとても不安症だったので、子どもたちに何か大切なことを話したり、会議で発言したりする時は、原稿を書いて臨むことが多かったです。
原稿までは書かなくても、「導入(はじめ)では〇〇を話して」「展開(次に)ではこんな具体例を話して」「まとめ(最後)にはこう話す」という柱を立てておくと、たとえその場で緊張しても安心材料となって落ち着いて話すことができるようになります。
③脳内シュミレーション
こうして話の柱ができました。
「これで話せちゃう」という方もいらっしゃると思います。
私はダメでした。
私はこの状態で話し始めると、しどろもどろになってしまうことがよくありました。
心の中で、「やばい、自分でも何を言ってるのかわからなくなってきたぞ・・・」という状態です。
これを防ぐために、「脳内シュミレーション」または、鏡の前で練習をするようにしています。
この目的は、実際話し始めてみると、余計なことまで勝手に話し始めて、「時間がオーバーすることを防ぐ」ことにあります。
相手に「まだ続くのかよ・・・」とせめて思わせないためにも、出来る限り言葉を削ぎ落として伝えたいものです。
まとめ
これを言ったら元も子もありませんが、「自分の話を聞いて欲しい」と願うなら、「相手の話を聞きたい」と行動することが大切です。
そして何より、相手との関係づくりがなければ、どんなに素敵な話でも決して相手には伝わりません。
今日は、2つのコツをご紹介しました。
1つ目のコツは、「人に話す基本を身に付ける」手順を。
2つ目のコツは、「話す中身を加工する」手順を。
この2つを意識してトレーニングすれば、「相手に伝える」という明確な意識がもてるようになります。
焦らず、1日1つずつ課題をもちながら積み上げていきましょう。
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!
Let’s Have Fun!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
以上の内容は、以前運営していたブログ「junjunblog」に掲載されていた内容に、
加筆したものです。