病院事務になってから勉強したこと
はじめに
気の利いた画像でもあればもっと読みやすいかなと思った次第…文字ばかりでごめんなさいm(_ _;)m
医療法人に転職して10年が経ちました。振り返りの意味も含めて、転職してから勉強したことをちょっとまとめてみたいと思います。
病院の事務員さんで、これから何を勉強したらいいか悩んでる方の参考になれば幸いです。
元々持っていた資格・知識
・基本情報技術者試験
・HTML・CSS・Perl・PHPがそこそこ使える程度
・ExcelはVBAがそこそこ使える程度
・SQL・ACCESSはあんまりさわったことない
前職は田舎の中規模企業の社内SEでしたので、パソコンにちょっと詳しいくらいの知識です
はじめに勉強したことは財務会計
最初の配属は健診事業の事務でした。ここでの最初のお仕事は健診の受注・受付・請求の事務作業です。作業的には、最初ってこともありそんなに難しくなく、言われたとおりの仕事をこなす毎日でした。
が、いずれは異動とかもあるしなあ…とりあえず覚えておいたほうがいいのはなんだろなと考えた結果、簿記なら事務っぽいなと思ったのがきっかけです。
事務職採用だったので、お金の流れがわかるようになりたいと考えて、半年くらい財務会計の本を読むことを始めました。
当時の本は処分してしまいましたが、現在は日本医療企画出版、医療経営士のための現場力アップシリーズ④財務会計入門という本が個人的にはおすすめです。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784864392167
学んで良かったことは、財務諸表に関してはちょっと上の立場になると、どの課にいても否応なしに関わらざるを得ない状況に立たされます。資料説明させられたり、偉い人から絡まれたり…
そんなときにある程度意味を知っていると説明にも深みが出ますし、自分なりに経営状況の問題点を考えることができます。事務としてはお金の流れを知ることは基礎中の基礎だと思いますので、ガッツリ勉強はしないまでもある程度知識として持っておくのは大切だと、私は思います。
医事課配属後はまず制度についてお勉強
健診事業から医事課へ半年でとばされましたが、医事に関する勉強は特にしませんでした。というのも、外来を最初は教わりながらやっていましたが、早見表の読み方さえわかってしまえば、あとはレセコンやそれに付随するツールがある程度なんとかなってしまうからと感じたからです。
というわけで医事課に配属となって勉強したのは、医療保険制度です。
これは医事関連法の完全知識という医学通信社の本を読んで勉強しました。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784870587243
医療を取り巻く様々な法律を広くカバーしています。たぶん、医事課に一冊はある本だと思いますので、当直で暇なときに目を通すだけでもまずはいいかもしれません。
ただ…ぶっちゃけ勉強しといて良かったーって思う場面はあまりありませんでした…が、患者案内時や未収担当していたとき、MSWと仕事で一緒になるときが多かった時期は重宝しました。医事とありますが、個人的には総務系の人も目を通すべき本かなあとか、思ったりしてます。
統計のお勉強
たぶん、就職後にガチで勉強したのは統計だと思います。統計って、使わないとこは使わないですが、使われてるところではガッツリ使われています。(医師の勉強会資料とか、学会報告とか)
経営企画や問題解決、特にデータ分析においてはある程度の知識は必須だろうと、当時勝手に考えて勉強を始めました。始めたというより大学時代の復習ですが…もっと真面目にやっときゃ良かったと後悔した部分も…
さっくり学ぶなら通信講座なんかもいいのかなと思います。今はExcelを使いながら学ぶようなものもあるみたいなので。
統計については、好きなデータ分析に深みが出ている…という感想で、医師からもそういう事務方が少なかったから良かったという評価です。実際、問題解決の場面でも知識・スキルは活かされる場面は多かったように思います。
統計を実務で使う場合、必ず注意しなければならないことがあります。
それは、出す相手によって使い方をかなり慎重に考えなければならないことです。統計を使った資料は確かに深みが増す場合がほとんどですが、統計の考え方自体を理解されてない方が多いです。医師やコメディカルスタッフ相手ならあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、その他のスタッフに対してはかなりの配慮は必要です。会議資料や勉強会、説明会で使う場合にはちょっと注意したほうが良いです。
あとは問題解決の本読んだり、Pythonやったりとかありますが、問題解決についてはまたその内にまとめてみたいと思います。
一応、誤解されると困るので…
医事については特に勉強してないとは言いましたが、診療報酬や施設基準なんかは、早見表や関連通知はほぼ毎日何かしらページを捲ってましたし、改定対応に関する研修会も毎年病院にお金出してもらって参加させてもらってました。企画に配属されて課長になった今でもです。
医事に関してはやってりゃ覚えることもありますが、普段の仕事でしっかり確認したり調べたりすることが、理解への早道だと思います。特に査定理由や返戻理由、改定対応などにどれだけ頭を使ってやったか。もちろんそこには生産性も考える必要はありますが…
ちょっと専門職っぽい部分があってわかりにくいことも多いですが、普段からしっかりと自分で、調べて見て聞いたりしていけば、知識の広がり方も理解の深まり方も変わってくると思います。