Cinderella＠Gillian Lane Theatre

2021年10月31日（日）

ロンドンでの２回目の週末は、「Cinderella（シンデレラ）」を観劇してきました！

前回同様、最も安い座席のチケット£30（＝4800円）をWEBにて購入。今回も見切れることなく、全体を楽しめる席でした！

（チケット購入については前回の記事「「Frozen the Musical」@ Theatre Royal Drury Lane」をお読みいただけると嬉しいです。）

新しいシンデレラの物語！！

まだロンドンへ来て２週間なので、とりあえずは王道の予めストーリーが分かる作品から観劇していこうと思い、「Frozen（アナと雪の女王）」に続き今回は「Cinderella」を選びました。

完全に童話のシンデレラを想像していたのですが、はじまってすぐに何かが違うと感じ、本作は私の知っているシンデレラのストーリーとは少し異なる作品でした！

帰宅後、いろいろと調べてみると・・・

現在上演中の「Cinderella」は、「オペラ座の怪人」や「キャッツ」の音楽を手掛けたミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド・ウェバーの最新作であり（2015年の「スクール・オブ・ロック・ザ・ミュージカル」以来）、脚本は映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」でアカデミー賞のノミネート経験のあるエメラルド・フェネル（女性）が手掛けたとのことで、「あ、なるほど！」となりました。笑

今年の８月からはじまったリメイク版であったということです😳（完全にリサーチ不足でした・・・）

確かに童話作品にも関わらず、劇場で子供の姿を見かけることはほとんどなく、来場者は大人ばかりでした！

決して時代設定が”現代”というわけではなく、大枠のストーリーの流れは変わらないのですが、おとぎ話の世界に囚われることにないキャラクター設定が印象的で、単純な華やかなシンデレラサクセスストーリーというよりも、より現実的で登場人物同士のリアルな距離感がとても興味深かったです。

例えば、シンデレラと王子様は敬語で話すような関係性ではなく、タメ口でまるで少し言い合っているような口調で会話をしていて、幼馴染の恋愛を描いているようでした！

また、女性の社会進出やLGBTの要素が多く盛り込まれており、そういった部分ではまさしく現代的なシンデレラであったかと思います👏（ネタバレになるのであまり書けないですが・・・）

そして、やはりアンドリュー・ロイド・ウェバーの楽曲は素晴らしく、今年のグラミー賞にもノミネートされたようです！リード曲のタイトルが「Bad Cinderella」というのもリメイク版ならではだなと。

🎺Hear ye, hear ye🎺
The Cinderella album has been nominated for a @RecordingAcad #GRAMMY! 🎉
A huge congratulations to everybody involved. Voting begins on 3rd December, so keep your eyes peeled for more info. pic.twitter.com/qeFQrr33Lp

— Andrew Lloyd Webber's Cinderella (@ALWCinderella) November 26, 2021

ただ正直な感想として、キラキラしたミュージカルの圧倒的なパフォーマンスを期待するという意味では、この作品がどこまでウエストエンドのミュージカル作品として受け入れられてるのかは少し難しいように感じました。。。ウエストエンドの顧客の多くを占める観光客に、この作品は少し物足りないのかもしれません🤔

あくまで私の感覚ではありますが、、ロンドンでも大ヒット中！！！！とは言いにくいかもしれません。。

ただこういった作品が最新作としてウエストエンドに登場するのは、完全に時代のムーブメントであるなと感じさせてもらいました！

ムービングステージ

演出面では、客席とステージが可動式になっていました！
クライマックスの社交界のシーンで客席の一部とステージがまるっと入れ替わり、２階席からムービングの様子がよく見えたのでワクワクさせられました！

なぜかお客さんの反応が大人なのか、意外とうすかったですが‥‥
この作品の一つの見どころだと思います✨

感染症対策

今回は入場時にワクチン接種証明書の提示を求められました。

ただロンドンへ来てから、今まで一度も聞かれることがなかったのでこの日は持参しておらず、、「今日は持ってきていない」と伝えると「必ずマスクを鼻までしっかりして観劇するようにように」と注意を受け、なんとか中に入れてもらえました。

▶︎入場時
チケット・ワクチン接種証明書の確認
検温・手消毒なし

▶︎会場内
フルキャパ・マスク強制なし（スタッフはマスク着用）
歓声あり・アルコール設置あり

ですが、この日も場内でマスクを着けている人はあまり見かけませんでした。。もちろんマスクを着けている人もいますが、BARも開いているので、観劇中はみんなお酒を飲んで楽しんでいました！

最後に・・・

今回の作品は大人向けということもあったのか、皮肉的な表現や場面が沢山あった上、ブリティッシュアクセントのセリフにとにかく苦戦し、たくさん面白い場面を見落としている気がするので、また改めて出直そうと思います。笑

二度目は、より楽しめるかと！😌

というわけで、今回は最新作の「Cinderella」をご紹介しました！

では、次回はロンドンでの初ライブの様子をお届けする予定です👋

「Cinderella」
盛り上がり：★★★☆☆
ストーリー：★★★☆☆
演出：★★★★☆
運営・取組：★★★☆☆
総合：★★★☆☆