勉強しなさいと言われなくて勉強した姉としなかった私


私の両親は私達姉妹に「勉強しなさい」と言わなかった。
習い事をしたいといっても「どうせできないでしょ」という感じでやる気をことごとく打ち砕かれていたので勉強に関してもどうせしてもしょうがないと思っていたのかもしれない。本人任せだったのかもしれない。親の気持ちはわからなかった。

同じ環境で育ったはずなのに姉はスポーツも勉強もできて何にでも一生懸命取り組み先生にも好かれていた。後に姉に聞いてところ勉強しなさいと言われなくて勉強しなくなるのが不安だったという。なりたい職業に就くために勉強が必要だと自分で気づいたのだ。そして見事に夢を叶え充実した日々を送っている。(ただ思春期は親のことで悩み通院経験あり)

対して私は勉強しなさいと言われなかったので、宿題以外勉強をしなかった。いや、宿題さえせず翌朝朝の会までに急いでやっていたこともある。すべてにおいてだらだらとやる気のない子供だったと思う。それでもなんとかなっていたから不安なんてなかった。

そして私も親となった。子供に対して私も「勉強しなさい」とは言わなかった。やらされ勉強は意味がないと思っていたからだ。私の親と違うところは宿題は先生との約束だからやろうと言ったところくらい。
そして息子と娘はすごく勉強する子ではなかったが自分の進路のためにやるべきことは考えていたようで最短距離でなりたい職業を目指していった。小さい時からやりたいといったことはすべてやらせた。合わないと思うとすぐやめることはあったけどそれでもやってみないとわからないからいいと思っていた。本当に好きなことを見つけると大人になるまで現在も続けていることもある。高校卒業するときに息子は「お母さんはいつもやりたいことなりたいことを言うと反対もせず背中を押してくれて前に進めた」と言ってくれた。やりたいことをやる楽しさ、吸収していく楽しみ、できた時の自信知らずに身についたようだ。
うちの子供たちには「勉強しなさい」と言わない方針があっていたのかとその時思った。自主的に考える力はついたのかもしれない。

姉は自主的に考える力がある子だったのだろう。私は今になって勉学が好きになり行動力がついた。もっと早く始めたかったと後悔がある。

親の敷いたレールの乗せるのは子供の人格を無視しているように思うがある程度の軌道修正は必要なのかもしれない。その子自身の性格、特性を伸ばしてあげるように見守ることが大切だと感じた。

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