午前、雨
反撃なる
陸上部は 丁度休憩してるようで
グラウンドでそれぞれストレッチをしたり
休んでたりしていた
そのまま進むと 自販機の横で
座ってる人影が見えた
立本だった
「あのーさっきゴメンね」
さやかは、そう声を掛けた
「うん 全然いいよ そうだ これ飲む?」
立本はいきなり缶コーヒーを渡してきた
「わぁ ありがとう」
瞬間的にそう答えた そう答えるのが
正解なのかわからなかったが
私はコーヒーが飲めないっ!
何で予想してかのように缶コーヒーを
2本も用意してっ瞬間で渡すんだよっ!
飲めねぇ〜から
さやかは、心ではそう叫んでいたが
ぐっとこらえた
さやかの目は鬼のようだった
でも口は お願い口調で声色も変えた
「ほんとゴメンね マジわたしウザいでしょ
この手紙 この後すぐトシヤに渡してほしいんだけど お願いできるかな」
すると立本は
「そう言うことか、わかったよ!いいよ」
そう言って承諾してくれた
「今度の大会がんばれ〜」
笑顔でそう言ってその場を後にした
ポケットの缶コーヒーのせいで
体が熱くなっていた。