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午前、雨

晴天なり  12

さやかは 急いで扉を開け放ち
外に飛び出た

理奈
「こうすれば もっとアタマ冷やせるでしょ」
「さよなら」
理奈は手短に冷たく言い放った

トシヤは 池に突き落とされて
岸辺にようやくたどり着いたとこだった

さやか
「トシヤ大丈夫?」
トシヤ
「うん 大丈夫だよ なんかカッコ悪いわ俺」
さやか
「そんな事ないよ それより怪我とかしてない?
トシヤ
「ありがとう大丈夫だよ」

トシヤは寒さのあまり体を震わせ
吐く息が白く見えた

理奈の姿はもうどこにもなかった

さやか
「とにかく中に入ろ 寒すぎだよ」
トシヤ
「うん」
そうして再び カフェの中に入っていった

2人だけになった

ゆらゆら揺れる暖炉の炎と
さやかの心が重なった

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