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Cebu News Series No. 6 "Consolacion Jail is 1st fully solar-powered prison in CV – warden"

Hello everyone, this is Rei, a Japanese mother living in Marigondon, Mactan, Cebu in the Philippines.
こんにちは、皆さん。フィリピンはセブのマクタン島マリゴンドンに住んでいる日本人ママ、レイです。

一日一記事を読むという習慣をつけるために、印象に残った記事の要約や感想を述べるCebu News Series。

今日はMary Rose Sagarino氏による「Consolacion Jail is 1st fully solar-powered prison in CV – warden」というタイトルの記事です。2024年10月17日付でCDN Digitalに掲載されています。

(要約)マンダウエ市のコンソラシオン地方刑務所が、ビサヤ地方で初めて太陽光発電システムを導入したというニュースが話題になっています。この記事によると、ハイブリッド型の太陽光システムが1日24キロワットの電力を生産し、刑務所や近隣の警察署選挙管理委員会 (Comelec) のオフィスで利用されるとのことです。この取り組みにより、刑務所の電気料金を削減し(毎月5万ペソの節約)、さらに環境保護にもつながると期待されています。地方政府は、約200万ペソをかけてシステムを設置し、これを主要電源として使用する予定です。

さて実際に記事を読んでみましょう!

This is after the jail, which is managed by the Bureau of jail and Management and Penology (BJMP), installed a hybrid inverter solar system that can generate 24 kilowatts a day.

Consolacion Jail is 1st fully solar-powered prison in CV – warden
By: Mary Rose Sagarino - Multimedia Correspondent - CDN Digital|October 17,2024 - 06:10 AM

the Bureau of jail and Management and Penology (BJMP)は日本語で「刑務所管理矯正局」と訳されるようです(ChatGPTの解答)。要は、このBJMPによって管理されているこのJail(刑務所)が1日24キロワットの電力を生産可能なハイブリッドインバーター太陽光発電システムを導入したと言っています。

さらにこう続けています。

Aside from reducing electricity cost, the renewable energy source was installed to help the environment by lessening the carbon footprint of the jail.

Consolacion Jail is 1st fully solar-powered prison in CV – warden
By: Mary Rose Sagarino - Multimedia Correspondent - CDN Digital|October 17,2024 - 06:10 AM

renewable energy source(再生可能エネルギー)は、電気代を削減するだけでなく、刑務所のcarbon footprint(二酸化炭素排出量)を削減して環境に貢献するために設置されたと言っています。

なかなか壮大な話ですよね。ちなみに設置費用は200万ペソ。日本円にして約518万円なり(2024年10月17日時点)。このソーラーパネルから作られる電力に対して追加費用はかからないと思いますが、果たしてどれくらいで元が取れるのでしょうか?そして24キロワットってどれくらいすごいのか?という疑問が頭に湧いてきたので、ちょっと調べてみることにしました。

まずはこれをご覧ください。

これは、VECO(Visayan Electric company)のフェイスブック公式ページから持ってきた画像です。こうやって定期的に1kWhあたり何ペソなのかを教えてくれています。ご覧のとおり2024年10月は1kWhにつき11.16ペソかかります。さて、刑務所のソーラーパネルシステムは1日に電力を24キロワット生産できるわけですが、単純に掛け算すると、下記のとおりです。
1日の電気料金は、24✖️11.16=267.84、つまり約267.84ペソ分となります。そしてこれに1ヶ月分(30日分)を掛けますと、30✖️267.84=8035.2、つまり月の電気料金は約8035.2ペソとなるわけですね。さて、記事の中では、毎月50000ペソの電気料金節約を見込めるとありました。この箇所です。

With the installation of solar panels, Mercado said that the local government would be expected to save P50,000 monthly on electricity.

Consolacion Jail is 1st fully solar-powered prison in CV – warden
By: Mary Rose Sagarino - Multimedia Correspondent - CDN Digital|October 17,2024 - 06:10 AM

ちなみに50000ペソ分電気代浮かせるまでには半年くらいかかることになります。そして先ほど私が計算した8035.2ペソ/ 月の場合、200万ペソかかったソーラーパネル導入費用の元を取るためには、単純に割り算すると、248.9ヶ月かかることになるんですよね。248.9ヶ月って何年かというと、20年強です。もし記事にあるとおり毎月50000ペソの削減に成功した場合は、年間60万ペソの削減となり、3年か4年もすれば元は取れますが、さてさて真実はどこにあるんでしょうね。私の計算方法が間違っているのかな。それとも私には到底計り知れないカラクリが隠されてるのでしょうか。わかる人がいたら教えて欲しいです。

ちなみに我が家(ラプラプ市にあるビレッジ内の小さな1軒屋)では、2ヶ月連続で、1ヶ月分の電気料金は9000ペソを超えていました。我が家の使用電力は、この記事の中の1日24kWhという電力量を上回っている気がします。

月50000ペソの節約云々の話はもはや実現可能なのかどうか私にはさっぱりわかりません。もうこうなったら環境問題に関しては役に立ってほしいと切に願いますが、実際のところ、結局VECOからほとんどの電力を補ってもらうことになれば、たいした炭素量節約に貢献しているとは思えないのですが、どうなんでしょうね。しかも、いつかはソーラーパネルはとんでもない量の廃棄物になるわけですし。

考えてもこれ以上わかりませんので、この辺りで終わりにしたいと思います。最後に、この記事のGlossaryを載せます。

Glossary

  1. Bureau of Jail Management and Penology (BJMP)

    • 日本語: 刑務所管理矯正局

    • 意味: フィリピン国内の刑務所を管理・運営する機関。

  2. Consolacion Municipal Jail

    • 日本語: コンソラシオン地方刑務所

    • 意味: フィリピン、セブ州の地方刑務所。

  3. Hybrid inverter solar system

    • 日本語: ハイブリッドインバーター太陽光発電システム

    • 意味: 太陽光発電と商用電力を組み合わせて使用する電力供給システム。

  4. Kilowatt (kW)

    • 日本語: キロワット

    • 意味: 電力の単位。1キロワット = 1,000ワット。

  5. Renewable energy

    • 日本語: 再生可能エネルギー

    • 意味: 太陽光や風力のように、繰り返し利用できるエネルギー源。

  6. Carbon footprint

    • 日本語: 炭素排出量

    • 意味: ある活動や製品が排出する温室効果ガスの量。

  7. Warden

    • 日本語: 刑務所長

    • 意味: 刑務所の管理者または責任者。

  8. Commission on Elections (Comelec)

    • 日本語: 選挙管理委員会

    • 意味: フィリピンの選挙の運営を担当する政府機関。

  9. Philippine National Police (PNP)

    • 日本語: フィリピン国家警察

    • 意味: フィリピン国内の治安維持を担う警察組織。

  10. VECO (Visayan Electric Company)

    • 日本語: ビサヤ電力会社

    • 意味: セブ地域に電力を供給する電力会社。

それではまた!

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