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保護者の声かけで変わる!ジュニアアスリートのメンタル強化法


私のサッカー指導のテーマは、「人は誰でも無限の可能性を秘めている」という信念に基づいています。

この考え方は、ジュニアアスリートたちを指導する際に常に頭に置いている重要な柱です。子供たちは、自分自身の限界や可能性をまだ十分に理解していません。だからこそ、私たち大人、特に保護者や指導者がどのように声をかけ、どのようにサポートするかが、子供たちの成長に大きく影響します。

メンタル面の強化は、サッカーをはじめとしたスポーツにおいて技術と同じくらい重要です。どれだけ技術的に優れていても、精神的な強さがなければ、試合のプレッシャーや練習の苦しさに耐えられなくなってしまうことがあります。そこで、適切な声かけや支援を通じて、子供たちが持つ無限の可能性を引き出すことが、私たち大人の責任だと思っています。

メンタルの強さがパフォーマンスを左右する


サッカーなどの競技スポーツにおいて、パフォーマンスを左右するのは技術だけではありません。メンタルの強さが大きな要素を占めています。試合中にどれだけ冷静でいられるか、プレッシャーのかかる場面で自分の実力を発揮できるかは、選手のメンタル状態によって大きく左右されます。

ここで重要なのは、メンタルの強さは「生まれ持ったもの」ではないということです。誰でもメンタルは鍛えられ、強くなっていくものです。つまり、子供たちが持っている無限の可能性を開花させるために、メンタルの強化は不可欠なのです。

私が指導しているジュニアアスリートたちには、この考えを常に伝えています。「失敗しても、そこから学び、次に活かすことができれば、それは成功へのステップだ」と。そして、そのメンタルを強化するために、保護者の声かけがどれほど重要かについても強調しています。

保護者の声かけがメンタルを強化する


保護者の声かけが子供たちのメンタルに大きな影響を与えることは、数々の研究や実践を通じて証明されています。子供たちは、周囲からのフィードバックを敏感に受け取ります。特に、親からの声かけは、彼らの自己評価や自信に直接的な影響を及ぼします。では、どのように声かけをすれば、子供たちのメンタルを強化できるのでしょうか?

1. ポジティブなフィードバックを心がける


まず、ポジティブなフィードバックを与えることが最も重要です。特に、試合で負けた時や練習でうまくいかなかった時、保護者としての反応が子供たちのその後の成長に大きく関わります。失敗を叱責するのではなく、「今日は一生懸命頑張っていたね。次はもっと上手くいくよ」と、ポジティブな言葉で励ますことが大切です。

ポジティブなフィードバックは、子供たちに「次も挑戦しよう」という気持ちを芽生えさせます。失敗を恐れずに、次に向けて改善しようとする姿勢を育てるためには、親の肯定的な声かけが不可欠です。

2. 過程を評価する


多くの保護者が結果にフォーカスしてしまうことがあります。しかし、子供たちにとっては、結果だけでなく、その過程が重要です。たとえば、試合で勝ったか負けたかよりも、練習でどれだけ努力したか、試合中にどれだけ集中できたかといった点を評価することが、メンタル強化に繋がります。

「今日の試合では、最後まで諦めずに頑張っていたね」といったように、結果ではなくプロセスを評価することで、子供たちは「頑張ること自体に価値がある」と感じることができ、自分自身に自信を持てるようになります。

3. 自主性を育む


子供たちは、親の指示に従うだけでなく、自分で考え、行動する力を持っています。保護者としては、子供たちが自分自身で決断し、行動する機会を与えることが重要です。自主性を育むことで、子供たちは自分のメンタルを自らコントロールできるようになります。

たとえば、「次の試合に向けて、どんなことを頑張りたい?」といった質問を投げかけ、子供自身が目標を設定するサポートをしてあげましょう。自分で決めた目標に向けて取り組むことで、子供たちは自信をつけ、精神的にも成長していきます。

NLPを活用したメンタルサポート


私たちのサッカーチームでは、NLP(神経言語プログラミング)の考え方を取り入れ、選手たちのメンタルサポートやポジション適性の見極めに活用しています。NLPは、言葉やコミュニケーションを通じて脳に働きかける手法であり、子供たちの潜在的な能力を引き出すために非常に有効です。

NLPでは、子供たちの学習スタイルやコミュニケーションタイプを「視覚タイプ」「聴覚タイプ」「体感タイプ」に分類し、それぞれに適したアプローチを行います。この方法を活用することで、選手たちが自分自身のメンタルを強化し、最も能力を発揮できるポジションや役割を見つけ出すことができます。

視覚タイプ(Visualタイプ)


視覚タイプの子供は、物事を「目で見て」理解し、学ぶのが得意です。彼らはイメージや視覚的な情報を通じて物事を吸収し、自分の中でそれを再現する能力があります。例えば、「頭の中でプレーをイメージしてごらん」といったアドバイスが非常に効果的です。また、試合の映像を見て学ぶことが得意な子供たちも多いです。

聴覚タイプ(Auditoryタイプ)


聴覚タイプの子供は「音」や「言葉」で情報を吸収することが得意です。彼らは指示やアドバイスを耳で聞いて、すぐに理解し、行動に反映させることができます。具体的な言葉でのフィードバックが効果的で、複雑な戦術や技術的な指導にも適しています。


聴覚タイプの子供は「音」や「言葉」で情報を吸収することが得意です。彼らは指示やアドバイスを耳で聞いて、すぐに理解し、行動に反映させることができます。具体的な言葉でのフィードバックが効果的で、複雑な戦術や技術的な指導にも適しています。

体感タイプ(Kinestheticタイプ)


体感タイプの子供は、「体を動かして覚える」ことが得意です。彼らは実際に動いてみることで理解を深め、身体の感覚を通じて技術を習得します。言葉や映像よりも、実際に練習で何度も繰り返し動くことが彼らにとって最も効果的です。

自分の子供がどのタイプに分類されるかを見分ける方法

保護者として、自分の子供がどのタイプに分類されるかを見極めることが、メンタルサポートを効果的に行うための第一歩です。ただし、注意しなければならないのは、この分類が家庭環境や性格とは必ずしも一致しないということです。例えば、静かに本を読んでいるからといって、必ずしも視覚タイプというわけではありません。

子供たちが練習や試合でどのように情報を受け取り、理解しているかを観察し、その反応に応じて声かけやサポート方法を調整することが大切です。複数のタイプを持つ子供も多いため、柔軟に対応することで、子供たちのメンタルとパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。

家庭でも実践できるNLPメンタルサポート


家庭でも、NLPを活用したメンタルサポートを行うことができます。視覚タイプの子供には「今日はどんなシーンが一番印象に残った?」と問いかけ、聴覚タイプの子供には「今日は頑張ったよ、次はさらに良くなるはずだよ」と声かけを行います。体感タイプの子供には「今日のプレーの感覚を覚えておいて、次に活かそう」といった具合に、子供のタイプに合ったアプローチでサポートしてあげましょう。

結論


保護者の声かけやサポートは、ジュニアアスリートのメンタルに大きな影響を与えます。適切な声かけを通じて、子供たちが自信を持ち、失敗を恐れずに成長していく姿をサポートすることで、彼らは無限の可能性を開花させることができます。そして、NLPを活用したメンタルサポートは、その可能性を引き出すための非常に効果的な手法です。


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