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【python】システムベットをプログラミングで検証してみる(番外編)

【python】システムベットをプログラミングで検証してみる(前編)
【python】システムベットをプログラミングで検証してみる(後編)
【python】システムベットをプログラミングで検証してみる(検証編①:ココモ法)
【python】システムベットをプログラミングで検証してみる(検証編②:ココモ法)【完結】

前回までの検証

前回、システムベットをプログラミングを使って検証してみた。

シミュレーション用に採用したシステムベットは「ココモ法」だった。

実験を通じて、このベット法は使えないという結論に至ったのだが、他のシステムベットについても気になったため、こちらも番外編としてシミュレーションしてみよう。

今回採用したシステムベット

今回採用したシステムベットは以下の3つだ。
・グッドマン法(1235法)
・31システム法(31法)
・パーレー法(逆マーチンゲール法)

これらのシステムベットは全て2倍配当で使用するベット方法となる。

なぜ、これらを採用したか理由について述べる。

「ココモ法」などの連敗で賭け金が上がっていくシステムベットは「テーブルリミット」を迎えることで破綻する。実験結果からしても明らかだった。

「テーブルリミット」を避けようにも、収支はプラスに偏ることなく一方的なマイナスに終わってしまったため、結果としては喜ばしいものにはならなかった。

で、今回採用した上記のシステムベットだが。

負け続けても賭け金が上がらないシステムベットであり、かつテーブルリミットを考慮しなくても良いシステムベットだった。

前回の反省を踏まえたというわけだ。

グッドマン法(1235法)

グッドマン法はゲームに勝ったタイミングでスタートする賭け方であり、連勝のたびに「1→2→3→5」と4段階で賭け金を上げていく賭け方だ。

どれだけ連勝が続いたとしても賭け金の最大は「5」でストップする。負ければ「1」からやり直しだ。

出典:https://vegas-online.jp/goodman/

31システム法(31法)

31システム法は連勝することで利益を残せるシステムベットであり、最大損失額が固定されているベット法だ。

賭け金の順番は1,1,1,2,2,4,4,8,8となっており、全て負けた場合の賭け金を足すと31となる。つまり最大損失額は「31」となる。

ルールが少し特殊で、賭け金の順番のうちどこかで1回でも勝つと次の大きな数字に賭け金を上げる。どこかで2連勝するか、負け続けて「8」を2回ベットするところまで行くと終了となる。

出典:https://www.a-taichi.com/casinogamenavi/howtobet/system31.html

パーレー法(逆マーチンゲール法)

パーレー法は逆マーチンゲール法と呼ばれることもあって、勝った時に賭け金を2倍にする賭け方になる。

賭け金を2倍に上げたタイミングで負けたとしても、1回分の賭け金のダメージで抑えられるのが特徴だ。

出典:https://xn--eckle6c0exa0b0modc7054g7h8ajw6f.com/method/parlay.html

さぁ、ではこの3つの賭け方をそれぞれプログラミングに落としていくこととする。

今回に関してはpythonコードを全て載せる気はない。
別途、有料にしているので、本当に欲しければ購入してダウンロードしてほしい。

検証結果

それぞれのシステムベットを1000回シミュレーションした。

各システムベットをそれぞれ検証してみた結果を以下に示す。

①グッドマン法(1235法)

グッドマン法(サンプル1)
グッドマン法(サンプル2)
グッドマン法(サンプル3)

②31システム法(31法)

31システム法(31法)(サンプル1)
31システム法(31法)(サンプル2)
31システム法(31法)(サンプル3)

③パーレー法(逆マーチンゲール法)

パーレー法(逆マーチンゲール法)(サンプル1)
パーレー法(逆マーチンゲール法)(サンプル2)
パーレー法(逆マーチンゲール法)(サンプル3)

使用したCSVデータ

参考までに今回のデータをダウンロードできるようにしておく。
興味があれば使ってみてほしい。

考察

結果を見てみるとかなり再現性に弱く、分散が非常に大きいのが印象的だ。

それもそのはず、結局は連勝できるかどうかにすべてが懸かっているからだ。

サンプルデータを見る限り、31法ではバストまでの過程が酷いものが2つ出現した。最大損失額を固定しているとはいえ、繰り返し続けていくと悲惨なことになる。

オカルトだと言えばそれまでな気もするが、
「勝負の流れ」というものが実際にあるのか知らないが、興味深いことに開始から200回時点の残高でプラスになっているものは、それ以降も順調に調子が良いように思えた。

200回挑戦して、今日の調子が良ければ続ければ良いし、ダメそうなら日を改めて挑戦してみる。そんな方法がもしかしたら通用するのかもしれない。

カジノにおいて必勝法なんてものは存在しない

夢を抱かせて申し訳ないが、今回採用したシステムベットもまた、ココモ法に引き続き微妙な結果が出ている。

YouTubeやブログなどで検証動画を上げている人もいるが、せいぜい1000回が良いところだ。ずっとやり続けることを考えると検証回数が少なすぎる。

そうは言いながらも実際に1000回を超えてシミュレーションしていくと大体破綻してしまうことが多かった。
言ってみればシステムベットの検証は1000回できれば良い方なのだ。

「システムベットで稼いでやるぞ」って淡い希望を抱いてシュミレーションしてみたが、これは苦い結果に終わってしまった。

結論として、必勝法は存在しないということだ。
ネット上で出回っているようなシステムベットは少なからず全て機能しないどころか、どこかで破綻するタイミングが存在しうる。

カジノを破産させた方法だの色々あるけれど、それはそのタイミングでスーパーラッキーな確率を引いただけなんだろう。と勝手に思ってる。

ネタバレ:システムベットでも期待値は変わらない

ネタバレします。

世の中には一見すると勝てそうなシステムベットが色々と出回っているが、実を言うと期待値は何も変化しない。

これは数学の「場合分け」を使って計算してみれば明らかである。

2倍配当のゲームで勝率50%が担保されているのであれば、システムベットを使っても期待値は"±0"で期待値自体に変化は起こらない

数百回程度の試行回数であれば、いわゆる"上振れ"を引けば大きなプラスにつながるだろうが、実際はカジノ側にハウスエッジがある。わずかだが、プレイヤー側の期待値はマイナスになるように調整されているというわけだ。

数万回と試行回数を重ねていくと、このわずかな期待値の差もやがては大きくなる。

「チリも積もればなんとやら。。。」、実戦上の収支は原則マイナスに傾きやすい(これはあくまでも数学的に考えた結果だが)。

だからどんなシステムベットであれ、実践上の期待値はマイナスだ。

ただ、例外はあるかもしれない。

もし"必勝法"が存在するのであれば、わずかでも期待値がプラスになる方法である。

今回の検証はこれまでとしよう。

以下はおまけだ。

シュミレーションに使ったプログラミングコード

結果は苦い結果に終わってしまったが、プログラミング自体は努力の賜物。

最後になるが、今回シュミレーションに使ったプログラミングコードも紹介する。

こちらは申し訳ないが、有料とさせていただく。

コードは全てpythonで記述したものだ。
検証やプログラミングの勉強のために活用させてもらえれば嬉しい。

興味がある人はぜひ購入してほしい。

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