日本音楽を翻訳して海外に届ける、ということ
海外の旅情報キュレーションサイト「Tabi Labo」さんが海外サイトを勝手に翻訳して掲載していたっていう件での謝罪の記事を読みました。
"【お詫びとお知らせ】参照元の表記漏れに関する弊社見解と、今後の対応方針に関してhttp://tabi-labo.com/41936/announcement/ "
この件を、例によって、日本音楽を海外に持っていく際の話にすり替えます。
『日本語の世界に住む私たちには、ほとんどが届いていないのです。 』(上記記事より抜粋)
逆も然りだと思います。つまり、海外の人には日本語の世界は届きにくい。日本音楽はあんまり歌詞が届かない。
海外の人が日本音楽に触れるときは、順番としては、
①曲自体が好かれ(ビジュアル良ければビジュアルも加味)
↓
②歌詞の意味を調べて
↓
③好きの深度が増す
↓
(④日本語を勉強し始めたり日本に行きたくなる)
というのが普通ですが、日本語歌詞が届きやすくなればもっと日本音楽は海外の人に好かれると思います。単純に、日本語歌詞を届けやすくすることで、好きになってもらう間口を広くする、ということです。我ながら単純な思考だなと感じるんですが、そうだと思うんです。
そんなわけでここ最近は、(僕が配信手続きとか海外へのプロモーションとか一切やるっていう条件下で僕にも利益が入ることになってる)Yellow Studsさんの曲の翻訳とその字幕を付けてアップしているのでございます。
特にこういう曲の歌詞とか、日本語がわからない人にも届けないと絶対的に勿体無いと思うんですよね。。https://vimeo.com/103512851
「日本アーティストも英語で歌えばいいよね」という考えもあるかと思います。アリだと思います。実際MiyaviさんとかX JAPANさんとか最近だとOne Ok RockさんとかCrossfaithさんとか最近英語で歌う曲が多くてそういう曲も海外でもしっかりウケてます。カッコイイです(ぶっちゃけMiyaviさんとX JAPANさんは以海外で知られる以前から歌っている日本語詞の曲から好かれている可能性が高いのですが)。ただ、個人的には、カッコイイと思うよりも感情移入したいんです。日本語環境から出てきた日本のバンドさんが日本語以外で歌うのは(もし発音が割と良くても)違和感が邪魔してしまって、少なくとも僕は感情移入しにくいです。みなさんもそうなんじゃないでしょうか。例えば、Crossfaithさんを聴いて「カッコイイ」とは思うかもしれないですが感情移入することはないんじゃないかと感じます(というかそもそも感情移入させようという意図もない気がします)。だから特に彼らの曲を聴いて、「詩について掘り下げて考えよう」とは多くの人が思わないんじゃないかなと思います。(批判しているわけでなくて、彼らは、彼らの魅力全体の内でウェイトが大きいところを歌詞と設定して勝負していないのだろうな、と言っているだけです。それで実際に受けているところが本当にすごいしカッコイイです。)
音楽含めエンターテインメントや娯楽を楽しむことにおいて、違和感が無いっていうのは大事なことで、ネイティブでない言語で日本人の方が歌っている英語詞の曲は違和感が強いことが多くて感情移入しにくい気がします。でも海外の人視点で見れば最初から英語詞で歌うのもアリ、もしろそれもいいのかも知れないなぁ、とも感じます。実際に、日本アーティストが好きで、でも日本語詞をいちいち調べるまでもしないから英語もしくはその他の分かる言語で歌ってくれた方がありがたい、と言う層も少しいます。その線で押していけばその層も今後は広がるのかも知れません。でも基本的には日本の歌は日本語のままが望ましいという海外の人の方が全然多いです(確信が強い肌感覚というだけですが現実的に5倍くらい)。その『日本の歌は日本語のままが望ましい層』と『日本の歌は日本語のままでOKだよ層』だと当然ですがさらに多くなります。というわけでここから得られる解は、
日本の歌は日本語詞のままで行くのが現実的に大筋正解
ということになります。肌感覚で語っててすみません。
ちなみに僕自身も、割と日本語は日本語のままで推して行きたいタイプの日本人なんですよね。。頭文字Dの映画の挿入歌に抜擢されたTHE VALVESさん(英語詞が多い)みたいに超かっこよければ別ですが、それ以外はあんまり僕のプロジェクトに入ってもらったりして海外に推したいなと思わないんですよね。。正直、英語詞で歌われている日本のアーティストさんを見ていると、たまに「いや〜日本語環境で育ってしまって残念でしたね」と言いたくなることがあります。(僕が特殊なのかも知れません。でも僕のプロジェクトなので僕の思うようにやり続けます。気が変わることもあるかもですが。)
記事からもう一点。
『記事内の各発言の著作権は参照元の写真・動画の発言者に属します。何か問題が発生した場合、著作権の権利者様ご自身からご連絡をいただきましたら、すぐに削除または適切な形で修正いたします。』(記事より抜粋)
これって、、これでいいんでしょうか。正直Tabi Laboさんがどうなっても関心がないので揚げ足取るつもりもないんですが、ちょっと書きます。
というのは、作品に関しては許可をもらってからじゃないとそもそもアップしちゃダメなはず。それがいいのなら僕もThe Back Hornとか9mm Parabellum Bulletとか好きなアーティストさんの動画を勝手に翻訳してアップしたいですw そういう、僕が好きなアーティストさんで、且つ、著作権とか問題なくて僕が勝手に翻訳してしまえる動画無いかなーとマジで考えたことあるんですが、論理的に考えて存在しないんですよね(´>ω∂`)てへぺろ☆
{ちなみに、話がずれますが、作品じゃなくて単なる意見や発言に関しては別に著作権は発生しないのでは。意見や発言を転載したり翻訳するのは最初から問題視はされていない。。ですよね?されているのは、作品としてみられる記事自体をごっそりTabi Laboさんが(翻訳したとは言え)転載したこと。。。ですよね?}
話を戻します。
そんなわけで、言いたいことの結論は、
『日本語の歌詞の翻訳を承りたい!』
ですw
英語ネイティブじゃないです。でも海外にいる日本人の人で、ネイティブレベルか責任高い超ハイレベルな仕事されてる人じゃない限りは、僕より英語の文法やら単語の使い方とかニュアンスとか理解して使える人は正直見たことないです。昔から英語でマンガとか読んでたり英語の映画観ててどうも調べたり日常レベルで勝手にしちゃうんですよね。(僕は話すスキルは、イベントで人前に出て話しますが、そこまででもないです。)でも能書きはいいとして、僕の翻訳が実際どんなもんかはYellow Studsさんの動画を見て欲しいです。→ https://vimeo.com/103236872 ←字幕制作も僕です。字幕制作については、誰でも時間かければできるレベルのことしか今はできません。
結局宣伝しました。
やりたいことを言うと宣伝になる今日この頃です。
でも、純粋に、日本音楽をもっと海外に届けないと勿体無いし、それを生業にできたら僕の人生最高だと思うんですよね。
読んで頂きありがとうございますー。
お仕事のご相談お待ちしてますヽ(・∀・)ノ
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