ヨーロッパで活躍している日本語詞日本人バンドさんのドイツでのライブを観て、ヨーロッパで成功する日本人バンドさんはいっぱいいると思った。
Bo Ningenという、ロンドンを拠点にしつつ、一貫して日本語詞で歌っててヨーロッパで人気のある日本人バンドさんを観てきました。以下、独り言メモで書き始めたので、一人称が生意気にも『俺』です。
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ライブハウスの光量は、ケイタイで映像撮って観客が盛り上がってるのがわかる位のほうがいいと思う。SNSとかで拡散しやすいから。それだと何か問題あるのかな。日本ではどうか知らない、というか怪しいけど、ヨーロッパ、というかイギリスというかロンドン、フランスというかパリ、ドイツというかベルリンとデュッセルドルフでは、お客さんが近くの人の顔がある程度見えるからって盛り上がらなかったりはしないと思う。
お客さん最初の30分は80人くらい。その後100人くらいに増えた。ライブは70分だったから遅れた人は損したね。オレが経験した限りヨーロッパではイベントが30分とか40分遅れで始まるのは普通だから油断したのかな。俺の知ってるバンドさんがこっちでやるときは、「そんなに遅れないから早く来たほうがいいよ」とかちょっと事前に言及したほうがいいかも。
メディア(Webマガジン)の人間は俺の知ってる限り2人だけ。その2人以外はメディアいなかった気がする。UPLIFT SPICEさんの時は観客が40人くらいなのにメディア関係8人くらいいたから「海外の日本人インディーズバンド」業界を心配したけど、安心した。
Bo NingenさんはMCが上手いほうではないと思う。というか声が低く太く早口だからノイズの中では何言ってるのかまるっきり分からなかった。恐らく、普通の、日本語のみで育った日本人男性が早口で喋るとこうなる。俺も。自分たちで映像とか撮って観返したりすれば分かりそうだけどな。See you guys soonとかお決まりのセリフはわかるけど、それ以外は聞き取れなかった。他のお客さんもそんな感じの反応だった。せっかく勉強したっぽいドイツ語も織り交ぜながら(英語で)喋ってたのに勿体無い。
メンバーさん全体的に、体動かすパフォーマンスしてはいるものの、テンション上がってるようには見えなかった。お客さんはパフォーマンスにというよりも音で盛り上がってた。観客30人(40%から30%)跳ねてた。跳ねてない人のほとんども体を小刻みに動かしたりしてたから彼らもライブ気に入ってたんだろう(俺もここ)。
正直言って、日本で活動してるバンドさん、日本の小さいライブハウスでやっててまだ認知が進んでないバンドさんでも、Bo Ningenさんよりも「盛り上げられる要素」が多い人たちっていっぱいいると思う。Yellow StudsさんとかTHE VALVESさんとか撃鉄さんとかHEREさんとかバックドロップシンデレラさんとかLACCO TOWERさんとか、ある程度日本のライブハウスシーンでは認知ある人は当然かも。でもオレが知ってる中ではボトルズハウスさんとかマジでまだあんま知られてないっぽいけど、「ヨーロッパでライブやっても盛り上げられる要素」が多い人たちは日本にもいっぱいいると思う。
でも、「ヨーロッパでライブやっても盛り上げられる要素」が多いといっても、すぐにヨーロッパでライブやってBon Ningenさんみたいに人が集められるわけでもないとも思う。Bo Ningenさんがヨーロッパでやってある程度の人が集められる理由の中で最大の、上記バンドさん達との違いは、やっぱりこれまでヨーロッパで地道にライブとかのバンド活動をやってきたことだと思う。「認知されている」というよりも、『「こいつらのライブは楽しい」ことを知られている』のほうが近いのかも。
俺のプロジェクトの命題は、日本のバンドさんが日本にいながらにして『「こいつらのライブは楽しい」ことを知られている』状態に持っていくこと。それを映画、映像で見せて解決したい。うまくいくか分かんないけども。うまく行かなくて自己資金だけで立ちいかなくなりそうになったらクラウドファンディングをやる。投資家とかからの投資を狙うよりも絶対にいいと思う。投資家からのプレッシャーとか口出し無く自由にやりたいし。投資家とか「起業する人間に口出ししてメシ食ってる」みたいな人と話した、というか口出しされたことあるけど、やっぱりそういう人は広く浅い人が多い気がして、俺みたいなニッチでちょいディープなことやってると理解し合えない気がして、オレが「関わって欲しくないなこの人」と思ってしまった。そもそもその業界(俺の場合は海外の日本音楽業界)にいる人じゃないと一緒の方向に向かえない気がした。単純に俺の力不足もありそう。第三者からの投資を狙う人はそこを投資家に理解させて一緒の方向に向かわせることができる人なのかも。
クラウドファンディングがうまく行かなくてもバンドさんに迷惑は(時間以外は)掛けない仕組みになってるから、うまく行かなかった場合は俺だけ自滅すればいいようになってるから文句言わないでね。そのときはバンドさんや俺に関わってくれた人や業界全体の何も壊さずにこのプロジェクトを去れるようになってる。そんな段階になったら俺はヨーロッパを去ろう。日本に帰ろう。でも日本帰ってもこのプロジェクトやりたい。ちょくちょく時間を費やしながら。それができる仕事に就きながら。理想は、(バンドさん控え室以外は禁煙の)ライブハウスに入ってブッキングの業務とかやりながら、ちょくちょくバンドさんの映画とか映像作って、2.5DさんとかDommuneさんとかとコラボったりも狙いつつ、たまにデュッセルドルフらへんとかロンドン行って映画祭やれる環境だと最高だな。そんなところあるのか。
今回のBo Ningenさんのライブは€13.2で、演奏70分。アンコール無し。ワンマンの割に短い。ライブ終了後すぐにメンバーさん一人がブースに行ってCD手売り。アルバム一種類のみ。一枚12€。20人くらい人だかりができてた。CDを単純に買いたい人もいるんだろうけど、メンバーさんと話してみたいニーズのほうが強く感じた。そこにも対応できたほうがいいと思う。というかライブ終了後お客さんのいるところに出てくるだけでも良いんじゃないかな。正直メシとか飲み行ったりしてもいい気もする。時間がなかったのかな。
というかこのライブハウス、そんな手売りできるブース(というか場所とテーブル)があるのがいいね。ライブハウス自体なかなか広い。今回のホールはキャパ250人くらいかな。でもステージに対して縦長で、且つ客席中央に邪魔な太い柱があるから心地良く観れるのは180人くらいかな。ヨーロッパは場末のライブハウスでも客席奥にソファーとか座れるところがあるのがいいね。トイレはそれなりに臭うけど見た目は(張り紙とかはあるけど)汚くない。立地もいい。駅から歩いて2分。付近の治安も悪くない。このライブハウスの最寄駅の隣とそのまた隣の駅付近の治安は相当悪いけどここは明らかに雰囲気が良い。
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