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人間は動きのなかで考える

考えていることや思いついたことを忘れないようにリサーチノートをはじめてみました :)  

研究もそうですがまずはとにかく論文を書くことから始めなければ良い論文はできませんし、書くことは大事なのです、write to thinkです。

さてそんな write to think にもつながりそうなのですが、改めて人間は動きのなかで考える生き物だなと、アクティブ・マインドという本を読んでいて考えてました。


1)対象との相互作用性

J.J ギブソンの生態学主義

「生体の活動を誘発し方向付ける性質」を「アフォーダンス」と名付けた.知覚とは, 生体がその活動の流れのなかで外界から自らのアフォーダンスを直接引き出すということ。

ここで大切な考え方として、私たちはつねに環境と相互作用しながら生きているということです。
インターフェイス・インタラクションを作る上では欠かせない考え方ですね。

人がどのような知能を頭の中につくりあげているかの研究をするのではなく、どのような状況でどのような知的なふるまいがみごとに発揮されるのかを状況とのこみで研究しなければ意味がない。

これからは、ある状態を反映したインターフェイスが増えていくと思います。情報ではなく意味のデザインが重要になる。


2)対象が多様化していく時代

環境が複雑で、行為系があまりにも多様化している場合は、適切なアフォーダンスのかわりに、まずいアフォーダンスが抽出されてずれた行為が誘発されるかもしれない。環境世界(状況)を適切に見立てることが重要なポイントになる。

状態の抽出が大事なのですが、環境が複雑になってくると当然状態も複雑になってきます。
さらにARやVRのような私たちが作り上げた世界に物理世界で行われていた行為がどう交わっていくのか考えていかないとですね。また、対象となるオブジェクトも多様化していきインターフェイスの主体が限りなく曖昧になっていきます。


Digital DisplayのUIデザインはすごく洗練されてきています。それがARなどの技術によって今やインターフェイスの対象は物理世界にまでも影響を及ぼそうとしています。

もしも私たちの環境にDigitalな情報がくっついて私たちと直接やり取りできるような未来になったら、もしも私たちの環境・対象自体がダイナックに変化するようになったら、私たちはどのような行為をとってどのような意味を生み出すのだろうか。


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