2023年こそ最重要年。国のスタートアップ支援も10兆円規模〜地方からイノベーション創出へ〜
2023年、成長するビジネス
自動収穫ロボットで農業の人手不足の課題解決に取り組む宮崎県新富町にある AGRISTが世界最大のITとデジタルの見本市「CES2023」で Innovation Awardsを受賞し、日本のスタートアップとしてラスベガスで展示会をしてきました
たくさんの国の企業が出展し、世界中から人が会場に訪れるCESに実際に参加してみて感じたことを、会場の雰囲気も交えてDAOメンバー限定で公開します
展示会3日目が終わり、今日は西村経済産業大臣が視察に訪れて、大いに盛り上がりました。
各国、自分のところのスタートアップをしっかりプッシュしている印象です。全体的にヘルスケアの分野が伸びているな、と感じました。
各国のブースでは、韓国やフランスが面白いという感想をよく耳にします。そのなかでも、韓国企業のLGエレクトロニクスやサムスンが、プレゼンスを発揮していたことが印象的でしたね。
他に盛り上がりを感じたのがゲームです。ゲームの発表時間帯は、たくさんの人が訪れていました。今後ビジネスは、ゲームとヘルスケアに寄ってくるように感じます。
国もサポートするスタートアップ支援
経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム、J-Startup(ジェイスタートアップ)に選ばれているメンバーと交流できたのも、大きな刺激でした。一緒に日本のスタートアップを盛り上げて、世界の中で伸びていきたいと思いましたね。
何より、出展をサポートしてくれているJETROを始め、日本政府の皆さんが「スタートアップを応援して行くぞ」という雰囲気を感じられたのもうれしかったです。
今後はX-Techを導入した企業に注目
今日はとある投資家の方と、「今後はX-Tech(クロステック)を導入した企業が伸びてくるんじゃないか」とお話しました。
X-Techとは、既存の業界のビジネスに最新のテクノロジーを掛け合わせたサービスや製品を指します。例えば、Food(食)とTechnology(技術)を掛け合わせた「フードテック」などが挙げられます。X-Techを活用すれば、既存のサービスよりも効率的に作業ができ、人の負担や経費が削減できるのです。
注目の理由は、日本人は「社会的課題を解決すること」に興味関心が高いと感じるためです。課題解決は、時にお金以上のモチベーションを発揮します。そのために、ビジネスで社会的課題を解決するときは、「X-Techを導入して、より多く社会的課題を解決していくこと」が好ましいと思いました。
日本の地方から世界へ
AGRISTは、Agriculture(農業)とTechnology(技術)を掛け合わせた「アグリテック」で課題解決に取り組んでいます。まさに、「X-Techを導入して、より多く社会的課題を解決していくこと」を実行しているのです。
人口16000人の小さな町からも、世界から注目していただけるビジネスを生み出し農業課題解決に向けて応援していただいています。AGRISTは町の農家の、収穫の担い手不足の課題を聞いたことから始まりました。
新富町の農家の課題を解決することができれば、日本の農業課題、そして世界の食糧課題の解決ができる。
今後はAGRISTを始め、どんどん僕らも拡大して成長していきます。そのときには日本のスタートアップ同士、みんなで応援していければと思っています。
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