価格の決め方。稼ぐビジネスはプライシングが鍵」〜1粒1000円ミガキイチゴの生みの親、岩佐大輝さんに聞く〜
1粒1000円のイチゴ、と聞いてどう感じるでしょうか。
今回は、宮城県でイチゴのブランディングと農業を手がける岩佐さんに、プライシングの極意について伺いました。
岩佐大輝(いわさひろき)氏プロフィール
株式会社GRA代表取締役CEO
(以下、略称)
齋藤:皆さんこんにちは!今回はゲストに、1粒1000円の「ミガキイチゴ」を生み出した岩佐さんに来ていただきました。まずは簡単に自己紹介をお願いします。
岩佐:岩佐大輝です。起業家として、宮城県山元町で「ミガキイチゴ」というブランドイチゴを作ったり、「イチビコ」というイチゴスイーツショップを運営したりしています。
齋藤:今回は起業家の大先輩である岩佐さんと、「値付け」について話をしようと思っています。宜しくお願いします。
オンラインサロン月々1800円は高い?妥当?
齋藤:「値付け」ってすごく難しいですよね。
僕のオンラインサロンは、初月無料、月々1800円で読み放題・聴き放題・見放題のサービスにしているのですが、読み放題のみで980円のサービスも行おうかと考えています。
会員を1000人集めて、経済の実証実験を行う電子国家を作りたいと思っているんです。
980円であれば、そこまで深く関わらなくても良いと思っている人や、1800円出すのは難しいという人にも入ってもらえるんじゃないかと思っています。
980円のサービスがあると1800円が高く感じたり、コミュニティの濃度が薄まってしまったりする可能性はあるのですが、岩佐さんはどう思いますか?
岩佐:これは難しいですね。双方向の情報発信やコミュニケーションができるDAOっぽさに重きを置くのであれば、1800円を維持しておいた方が良いんじゃないでしょうか。
1800円なら、コンビニで少し多めにバイトすれば何とかなる金額ですからね。
価格を下げると、やる気をもって地方を何とかしよう!とみんなが集まったコミュニティに、水を差す人が入って来るかもしれません。
本当の価値をわかってくれる人に1800円かそれ以上の金額を出してもらって、良いコミュニティを作るのが健全だと思います。
価格の決め方に正解はない
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