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音部さんの新著The Art of Marketingを読んで今の若手が羨ましくなりましたというお話。
The Art of Marketing Daisuke Otobe さんの渾身の1冊を、1度目はさっと、2度目はメモを取りながらじっくり読ませていただきました。
考えてみると私が入社した時から20年以上経っても色褪せないのですから本質的な内容なのではないでしょうか。これから20年経っても色褪せないだろう名著じゃないかなと思われます。
いくつか感想を。
①この本に書かれている内容はP&G時代に音部塾とも呼ばれたFriday Night Sessionで学んだ内容と本質は同じと受け取りましたが、中身がかなりアップデートされています。P&Gをご卒業されてから色々試行錯誤されてたことが非常に伝わってきます。パーセプションのみならず行動の部分もカバーされていたり、属性転換の話などもカバーされまさに現時点での音部さんの考えるマーケティング設計書のノウハウが全て網羅されてるのではと感じました。
②隣においてあるなぜ「戦略」で差がつくのかは哲学のように自問自答しながら読む本でしたが、こちらの本はとても読みやすくステップバイステップで解説されていたり、各ステップでのコツやwatchoutも書かれていたりして、初心者の方でもとっつきやすいと思います。かなりself explanatoryな感じです。
③スタンダードのプロセスとして、現状→認知→興味→試用→購入→満足→再購入→発信が紹介されているのですが、もし認知が自分が担当しているブランドの認知だと思われる方いらっしゃったら読んだほうがいいです。コトラーさんも既に価値を決めるのは消費者であるというお話をされていますが、その考え方と違和感のない内容になっています。ちなみに何の認知かはここでは答えませんので是非本を買ってご自身でご確認くださいませ。
④パーセプションフローって、カスタマージャーニーと同じでしょ?もしくは代わりでしょ?と思ってらっしゃる方がいればそれは違うということに気づかれると思います。むしろどちらも使うことでシナジーが出ると解釈しました。カスタマージャーニーをお使いの皆様とは相性が良いと思います。
⑤参照文献を見ると昨年度発売された青砥先生の脳科学の本なんかも入っていて、音部さんの知的好奇心の高さを思い出し、非常に懐かしくなりました。
正直たかだか数千円でこれだけの内容を学べる今の若いマーケターの方たちが羨ましいですし、若干嫉妬してしまいます笑
音部さん、渾身の1冊お疲れ様でした。面白かったです。
よければ音部大輔さんから学んだポジショニングについて書いたこちらのNoteも合わせてこちらも読んでくださいね。
ではでは。
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