English Learnerです。講師です。<2>愛がなくちゃね。part1
大好きな矢野顕子さんのアルバムのタイトル(同名の曲が1曲目です)を拝借しました。
いよいよ学習法について書きたいところですが。
まず、勉強に必要なものは何かと考えてみました。
現段階での結論。「愛」です。
いろんな愛が必要だと思いますが、いちばん最初に必要な愛は「自分への愛」なのではないでしょうか。
別に自分を好きになりましょう、という話ではありません。「自分を知りましょう」という話です。
少し脱線しますね。
ヒアリング・マラソン、ハリー・ポッター、NHKの実践ビジネス英語、DHCの翻訳講座、Asahi Weekly、The Japan Times Alpha、TIME誌……。ああ、きっとまだまだあります。記憶から抹消しているだけです。
これら、全部、私が挫折した英語教材です。
ハリー・ポッターは原書のことです。原書でいうと、読了できずに終わった本の総額は、たぶん10万円以上になると思います。
ついでに、趣味でやっていたフランス語教材は……。いや、やめましょう。心にひゅるると冷たい風が吹き込んできます。春なのに。
ところが。
最近の私は、英語教材で挫折しなくなってきました。毎週届くNew York TimesとThe Japan Times Weeklyは全記事読了はできないにしろ、毎日少しずつ読めていますし、英検対策の『でる順パス単』は、ほぼ毎日開いて、単語学習ができています。原書も、これまた少しずつですが、やはり毎日読んでいます。
以前に比べてモチベーションが上がったわけでも、忍耐強くなったわけでも、こつこつ努力できる人間に変わったわけでもありません。
変化したことは、ただひとつ。自分のことが、前よりはるかにわかるようになったということです。
まず、私は、集中力が続きません。
なので、ひとつの教材を使う勉強は、5~10分程度で切り上げています。これをやったら次はこれ、という感じで、それを数回繰り返します。私はスモーカーで、ベランダで一服するので、そのときに英字新聞か単語集か原書を必ず持っていくようにしています。この方法を始めてから、毎日必ず何らかの形で英語の勉強ができるようになりました。
それから、ものすごく飽きっぽいので、原書を読むときは、いつも同時並行で数冊読んでいます。Kindle Paperwhiteを愛用していて、おかげで読書がすごく楽になりました。いつも大量の本を携帯している状態なので、1冊に飽きても、また別の本をすぐ読みはじめられます。
自分の興味に素直になったのも大きな変化です。ハリー・ポッターの原書、実は、何度も何度も、ほんっとうに何度も挑戦したのです。でも、ハリーがホグワーツに到着する前にいつも挫折するんです。
自分でも嫌になるくらい、こんなことを繰り返して、やっと気づいたのは「私、日本語ですらファンタジー読まないじゃん。いわんや、原書をや」ということでした。
自分を知らないというのは、恐ろしいことですね。出費も嵩みますし。
でも、逆にいえば、自分を知れば、ものすごく強みになるということです。
勉強するための基本。それは、自分にもっと「愛をもって」関心をもつことだと思います。そしてその作業で知った、自覚した自分のために、自分だけの勉強法を用意してあげる。
勉強するのは、ほかでもない自分。もっともっと可愛がってあげましょう。
【写真について】
Netflixも大好きな英語学習ツール。これは、Blackpinkのドキュメンタリーです。数か国語を操る彼女たち。クールですね。