広尾サラブレッド倶楽部 2023年秋募集馬
先日発表された広尾サラブレッド倶楽部の2024年・2025年2歳馬募集を対象とした『Hiroo no REIWA Additional Lineup』の全容を公開されましたので見ていこうと思います。
Ononimo' 23 牡 鹿毛
父:American Pharoah
母:Ononimo(母の父:ハードスパン)
23.01.31生 米国産
栗東 矢作芳人厩舎
販売総額 8000万円 総口数 4000口
一口価格 2万円
母Ononimoは北米4勝。本馬が初子。
母の兄姉にプリークネスSやメトロポリタンHなどGⅠ3勝のShackleford、アラバマSを制しているLady Joanneなど重賞活躍馬多数のファミリー。
日本にも活躍馬がおり、姉Baghdariaの子ディルガが忘れな草賞を制してオークスや秋華賞を出走。ディルガの子リビアングラスは菊花賞4着。
そしてディルガは現役時代矢作厩舎所属。そういう血統背景もあっての矢作セレクトなんですかね。
母父ハードスパンはGⅠ2勝ダノンスマッシュを排出しているほかGⅠ15頭を送り込んでいる。
かなりお高い金額だが、期待できる血統背景であることは間違いない。
オピュレンス' 23 めす 栗毛
父:スワーヴリチャード
母:オピュレンス(母の父:Giant's Causeway)
2023.05.12生 三嶋牧場生産
美浦 蛯名正義厩舎
販売総額 4,600万円 総口数 2000口
一口価格 23,000円
母オピュレンスは未出走。
その子ティファニードンナは昨年新馬勝ちしている。
近親には祖母Rags to RichesがベルモントS(G1)、ケンタッキーオークス(G1)などGⅠ4勝、その兄JazilもベルモントS(G1)を制していて、弟カジノドライヴは日本調教馬ながらピーターパンS(G2)を制している。
そして、父に迎えたのが今勢いのあるスワーヴリチャード。ハーツクライ系はStorm Cat系と相性が良く、スワーヴリチャード産駒も本馬と同じ母父Giant's Causewayのヴェロキラプトルが野路菊Sを制している。
遅生まれで少しお値段が高めだが、期待値の高い一頭。
ベルミュール' 23 めす 鹿毛
父:マクフィ
母:ベルミュール(母の父:キングカメハメハ)
2023.02.06生 桑田牧場生産
栗東 杉山晴紀厩舎
販売総額 3,400万円 総口数 2000口
一口価格 17,000円
母ベルミュールは未勝利。兄エルカミーノレアルは広尾所属で福島2歳Sを制覇。祖母にフラワーCを制しているショウナンタレント。その子タレントゥーサは広尾所属で未勝利(出資馬でした)。3/4同配合のヴァーチャリティはJRA3勝。
父マクフィで3400万募集はちょっと高いが、マクフィ×ショウナンタレントで結果は出てるので、エルカミーノレアル以上の結果を期待したい。
ミスペンバリー' 22 牡 鹿毛
父:レイデオロ
母:ミスペンバリー(母の父:Montjeu)
2022.03.25生 木村秀則牧場生産
美浦 鈴木慎太郎厩舎
販売総額 5,000万円 総口数 2000口
一口価格 25,000円
兄はドバイターフ、サウジカップを制したパンサラッサ。
本馬は父レイデオロに変わるが、パンサラッサと同じキングカメハメハ系で相性はいいと思われる。
この血統がここまで募集を遅らせた事は引っかかるが、鈴木慎太郎厩舎はなかなかいい結果を出せていなかったボンドオブラヴを勝たせた手腕もあるので期待したい。
セイリングホーム' 22 めす 栗毛
父:スワーヴリチャード
母:セイリングホーム(母の父:Shamardal)
2022.05.15生 木村秀則牧場生産
栗東 四位洋文厩舎
販売総額 2,800万円 総口数 2000口
一口価格 14,000円
曾祖母がヴェルメイユ賞(G1)を制しているSweet Stream。兄は昨年募集されたホームアンドドライで、父がシュヴァルグランから今年デビューして輝き放っているスワーヴリチャードに変わったことで、早い時期から活躍が見込めます。そして、アウトブリード配合なので体質に心配がいらないのが魅力的ですね。