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ファッション沼入門のきっかけ

今となってはInstagramで一丁前にファッションについて語っていますが、私がファッションを好きになったきっかけは、全くモテなかったことです。その時のことを少しお話していきます。

モテキのピークが小学生

私がファッションに興味を持ち始めたのは高校1年生のころ。
中高は私立の男子校で、男しかいない世界で過ごしてきたため、高校1年生までは身だしなみに気を遣うことはありませんでした。中高時代は一時遊戯王の世界ランカーで、秋葉原に入りびたるTheヲタク男子。オオクワガタのブリーダーをやっていた時期もあり、モテる要素は一つもありませんでした。むしろキモい。笑

私を変えた大学受験予備校

そんな私は、大学付属の中高に通っており、90%以上はそのまま内部進学するのですが、私は国立進学を目指して高校に入ってすぐ大学受験予備校に通い始めました。すごくフレンドリーな予備校で、普通にしていれば同級生の友達がすぐにできます。

そんな中、私は小学校6年生ぶりの女性とのコミュニケーションにどうしていいか分からず、周りの共学に通う同級生が男女仲良くコミュニケーションをとっているのを横目にうらやましく思っていました。入塾当初は完全に陰キャでした。いや、今でも根は陰キャですが、、、

小学校時代とのギャップ

思い返してみれば、自分で言うのもなんですが小学生のときはめちゃめちゃモテていました。中学受験していたこともあり勉強はまぁまぁできて、少年野球の副キャプテンでスポーツ万能(足が速い←重要)。代表委員長(生徒会長みたいなもん)でもあり、モテ要素は結構あったように思います。
今振り返っても小学生時代を超える華やかな時代は経験したことがありません。笑

このままじゃだめだ

そんな小学生時代の感覚からは程遠い今の自分に失望した高校1年生のじゅんちょっきは、他の男子と何かが違うことに気付きます。
そう、服装と髪、そして肌です。
このときの私は母親がセールで買ってくる服を適当に着て(一応ラルフローレンとか学生にしては良い物ではあった)、髪は近所の古びた床屋でおじいちゃん理容師に切ってもらっていました。ニキビもぶつぶつで…誰がどう考えてもモテません。いやあの頃はダサかった。

服、自分で選ぶ!

服に興味を持ち始めたのはここからです。
東京・日本橋で育ったこともあり、周りからはお坊ちゃまキャラと認識されており、これは私自身もそうだなと思っていたので、このキャラを崩さずにおしゃれを始めることにしました。女子とコミュニケーションできるようになるために!笑

そこで自分の意思(親のカネ)で服を選び始めました。買い始めた服がBurberryです。主にBlack Label中心でしたが、親におねだりして買ってもらいました。感謝。
同時にファッション雑誌も読み始めたんですが、Men’s NonnoとかFine Boysとか読んでもしっくりきません。わし、こんなおしゃれじゃない。笑
シンプルな服装は心がけていましたが、なんだかおじさん臭くなってしまう日もあり服って難しいなと思う日々が続きました。

学問だけではダメ

勉強ももちろん大切なのですが、勉強よりも大切なことってたくさんあるなと、この時に感じました。
学校では勉強ができていればよかったし、遊戯王が強かったので人気者?的なポジションにいられましたが、学校から一歩外に出ると共通言語を失い、無力な自分に気付きます。

まずは見た目からどうにかしなくては。
多くの方はご存知だと思うのですが、心理学においてメラビアンの法則というものがあります。
これは人がコミュニケーションを取る時には、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で影響を与えると言うものです。つまり、その人の印象を決定づける要素の半分以上は見た目ということになります。

試行錯誤しながら服を自分で選び、おしゃれな美容室で髪を切る。見た目を改善したことで、私のコミュニケーションが劇的に改善します。これまではメンズとしかコミュニケーションが取れなかったのですが、徐々に女子ともコミュニケーションが取れるようになってきたのです。
見た目が変わったので少し自信が持てるようになったこと、そして女性からも話しかけられやすい見た目になったことが原因だと思います。

ファッション難しい

高校1年生から少しずつファッションに興味を持ち、色々調べたり着まわしてみたりするわけですが、すぐに良くなるわけではありません。今の姿になったのも2019年ごろですし、今考えると高校3年間の自分の服装は明らかに制服の学ランが一番格好よかった。そして大学生のときも普通ではあったけど特別おしゃれではなかった!ちゃんとファッションを体系的に学んだのは、そして感覚的に理解し始めたのは実は社会人3年目以降です。そう、意外と最近なのです。

オシャレは主観である

オシャレに万人ウケはありません。多数にウケることはあっても全員にウケるというのは難しいと思います。人それぞれ美的感覚が違うからです。私の周りには綾瀬はるか推しがなぜか多いのですが、私はなんとも思いませんし、広瀬姉妹も一般的に人気と言われているすずちゃんよりアリスちゃんのほうが好きです。それと同様に、ファッションの好みも十人十色なのです。

服好き≠モテ

ファッションを突き詰めていく中で思うのが、服を好きになればなるほどモテから遠ざかっていくケースが少なくないんじゃないかと言うことです。というのも、ファッションは深く知れば知るほど歴史的背景や素材、縫製に目が行くようになり、相手目線ではなく自分目線になるからです。
服には必ずルーツがあり、服を好きになるとアイテムのルーツや歴史を現代のファッションに重ねながらアイテムを買うようになりますし、モテるかどうかよりも情緒的な価値観でコーディネートを組むようになる人が多い気がします。

モテ特化のファッションという世界もある

そういう意味では、ファッションの歴史は全く知らないけど、モテに特化してより多くの女性にウケるコーデを組めるほうが、ファッションを楽しむ実利はあるんじゃないかと言えます。そしてInstagramやTiktokもモテに特化してコーデを組んでいるほうが明らかに人気があります。

私の場合はモテるために始めたファッションが、今では服そのものを好きになりすぎていてモテから遠ざかっています。笑
それでものめりこんで楽しいのがファッションです。

とは言え、モテないわけではない

まぁそんなことは言いつつ、会社ではおしゃれ番長的なポジションにおります。周りからもおしゃれな人ね、という認識をぎりぎり?持ってもらえています。笑

常識の範囲に収めながらも自分自身の色を出したファッションと言うのをこれからも楽しみたいと思います。

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