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『カルチャー』との距離を感じはじめた中年のためのカルチャーマガジン、始めます。

僕は"ポップカルチャー・ジャーナリスト"として、音楽やテクノロジーを活用したエンターテインメント分野を中心に執筆活動を行っています。仕事柄、最新の"カルチャー"を追いかける日々ですが、40代に入り、心なしか、以前とは違う距離感を覚えるようになってきました。

もちろん、年齢に関係なくそういったものに敏感な方は大勢います。ただ、この仕事に携わる僕でさえ、20代の頃のような熱量で楽しめているかと問われると、首をかしげることが増えてきたのです。

そういうことがあって、ここ1年ほど「無理なく"カルチャー"と向き合う方法はないだろうか」と考えていたのですが、ある時、たまたま入った書店で興味深い記事に出会いました。

それは50代くらいのファッション関係者が、再結成を発表したOasisのリアム・ギャラガーのファッションを熱く語るという内容でしたが、感じ取ったのは、かつて、僕ら世代がカルチャー雑誌を通じて触れてきたあの頃のバイヴスというか…。

とにかく、そういうものに触れたことをきっかけに「今の自分の年齢に合った『カルチャー』との付き合い方があるのではないか」という気づきを得ました。

そのような経緯から今回、実験的に立ち上げるのが、この『Mega Relax Magazine』です。

一見するとストレートでわかりやすくダサいタイトルですが、あえてそうしました。

これは僕が大好きだった2000年代に活躍した"オーストラリアの2manydjs"と異名を取ったDJクルーのミックスCDのジャケットに刻まれていた"100% Mega Dance"という最高にわかりやすくダサいけど、内容がストレートに伝わってくるキャッチコピーにインスパイアされたものです。

そして、それ以上に重要なのが、今、インターネットを通じてやってくる、目まぐるしく変化するトレンドに疲れを感じている同世代は少なくないはずという考えです。そういう方が無理なくリラックスした気持ちでカルチャーに向きあえる時間があってもいいんじゃないかと思っています。

僕たちミレニアム世代は、MyspaceやMixiでSNSの黎明期を体験し、Hype Machineでトレンド音楽を掘り起こし、それらと密接に結びついたファッションに身を包んで2000年代を駆け抜けました。そんな僕たちも今や中年になりました。

でも、この世代にも共感でき、リアルタイムで熱中できる、僕ら世代の”綾小路きみまろ”的"カルチャー"は確実に存在するはずです。

『Mega Relax Magazine』は、そんなかつての若者である僕と同世代に向けた『カルチャーマガジン』です。

それと同時に現在の20代が2040年代に中年となった時に自分たちが共感できる"カルチャー"を探すための未来の参考書を目指す『カルチャーマガジン』でもあります。

そこでまずは、中年になった僕が熱心に興味を持てる”今の自分にとってリアルな題材”を取材し、発信していきます。

第一弾として準備しているのが「2000年代ダブステップ再評価」です。

これは今、渋谷の若者の間で電気グルーヴの「虹」がクラブアンセムとして復活し、さらにその潮流の中で2000年代ダブステップへの再評価の動きがあると聞き、興味を持ったことで企画化を決めました。

こちらはすでに取材を終えており、近日公開予定です。
ぜひ、楽しみにお待ちください!

追記:Mega Relax Magazine創刊準備号 Issue 0公開しました。

Imege via Pete Doherty:Maarten van Maanen / Kate Moss:Public domain

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Jun Fukunaga
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