アカデミー賞映画『ミリオンダラー・ベイビー』の英題とその意味は?
Clint Eastwood turned 90 today!
Let's wish him a happy birthday!
本日5月31日で卒寿90歳を迎えられたクリント・イーストウッド監督、お誕生日おめでとうございます! これからも末永く映画を作ってください!
ということで、第77回アカデミー賞4部門(作品賞+主演女優+助演男優+監督賞)を受賞した映画『ミリオンダラー・ベイビー』の英題について考えてみます。
【邦題】ミリオンダラー・ベイビー
【英題】Million Dollar Baby
【意味】(ボクシングで)100万ドルを稼ぐベイビー
⇒ 100万ドルもの価値があるベイビー
⇒ 超★魅力的なベイビー
もともと「赤ちゃん」を意味する「baby(ベビー)」には、未熟な人や、子供じみた人、いくじなしという意味もあります。
さらに、男性が見知らぬ女性に「baby」と呼びかけて気を引いたり、男性から付き合っている女性を「honey」や「sweetheart」と同じ感覚で「baby」と呼んだりします。
タイトル中の「Baby」は、映画の主人公マギー(ヒラリー・スワンク)を指し、上に挙げた意味が全て当てはまるような印象を持ちました。
「million dollar」については、映画の台詞中に1箇所だけ出てきます。
元ボクサーのフランキー(クリント・イーストウッド)が経営するジムに不遇な生い立ちのマギーが訪れ、フランキーに弟子入り交渉しますが断られます。
それでも、自信のあるマギーは勝手に毎日ジムに通い続けて、素質と根性を見せ、ついにフランキーに「うん」と言わせます。
以下はその後のフランキーの台詞:
I teach you all you need to know and you go off and make a million dollars.
必要なことは、ぜんぶ教えてやろう
あとは自分で、好きに100万ドル稼げ(訳:JF)
「100万ドル」の英語は「a」で始まって「-s」で終わります。
(「a」は「million」にかかり、「-s」は「dollar」に付く)
しかし、タイトル英語『Million Dollar Baby』の「Baby」は「Babies」じゃないんですね。
ひとりの「baby」を説明するために補足されたのが、
million-dollar=100万円の(価値のある)
という形容詞フレーズ。
フランキーの親友スクラップ(モーガン・フリーマン)も目をかけてくれ、メキメキ腕を上げたマギーは連戦連勝、向かうところ敵なし!
ホントに100万ドルを稼ぐボクサーとして成功しますが……。
ちなみに、「million-dollar question」といえば「肝心な、重要問題」という表現になります。
なので、『Million Dollar Baby』には「大切なベイビー」という意味もあるはず。その証拠となる台詞がクライマックスに登場しますが、ネタバレなので当記事では伏せておきます。
その他、英題『Million Dollar Baby』の詳しい英語学習コラムや発音・例文・文法解析などについては、本家タイトル英語記事をご覧ください(上記ネタバレ台詞はコメント欄に書いています)。
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