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子どもと留学したワーキングマザー達の物語

先週末、ハリウッド社のSBMラボさんの母の日関連トークイベントに登壇しました。ママとして留学経験のある友人たちとのそれぞれ、妊娠・育児と大学院進学の両立やキャリアがどう変化していったかをディスカッションしました。その様子と振り返りを。

少しでも両立に悩む・人生の意思決定に悩む方々の参考になる議論できれば、とお引き受けしたパネル・ディスカッション。

それぞれ、時期も状況も異なりますが子どもと共に留学した4人が集まり共有した経験は、時に感情的になるくらい率直で、そして私もとても勇気づけられました。

司会の山名さん含めて親子留学した4人

当日私がお話ししたことを少しご紹介します。

●なぜ子連れ留学したのか?

私の場合は、最初から子連れ留学しようと思っていたわけではなく、合格通知と妊娠発覚が同時に来たという結果論でした。

夫の駐在のをきっかけに、断腸の思いで仕事を中断して妊活したけれど、思うように子どもを授からない。その時、自分の未来予想図を一旦まっさらにして子どもがいないかもしれない人生を考え直して、たどり着いたのが「未来の日本のためになることに全力を傾ける」という人生の目標、そして、その手段としての政治の道でした。方向転換するならばしっかり学ぼうと、留学準備を開始。

結果、合格通知と半分諦めていた妊娠が同時にわかりました。

どうしよう?そんな悩んでいた私を後押ししたのは数年前に亡くなったRBG(ギンズバーグ米国最高裁判事)の記事でした。彼女は1955年に法科大学院に行くときに子どもができ、夫も従軍中で。悩んだ結果、子連れで勉強して卒業しました。女性の学生がほとんどいなかったその時代にできて、今できないわけがない。日本で仕事があった夫と離れ、子どもと二人での留学を決心しました。

●留学を通じて何が変わったか?

「自分は珍しいことをしているのかもしれない」そう思って留学しましたが、大学院には、3人の子供を持つシングルマザーから入学直前に出産した子まで各国から様々な同級生がいました。多くのロールモデルや友人達に出会って、自分の限界を自分で決めていたことにも気づきました。

子どもと一緒に留学したので、なかなか同級生同士の飲み会や交流会にも参加できなくて焦りも感じたのですが、その分多くの方の話を聞きたいと一対一のコーヒーチャットに誘って話を聞く…という自分なりのできることを探しました。その時、友人たちから聞いた話は留学記ブログにも書いていますので是非ご覧ください。

●幸せとは何か。

今日の議論で皆さんが話たテーマのいくつかで共通する悩みに、「罪悪感」がありました。

子どもとの時間を削って仕事をする・勉強する・社会活動することに、罪悪感を感じる女性は多いのではないでしょうか。私自身、惜しみなく時間と愛情を注いでくれた専業主婦の母と同じことを娘にできていないのではないか。それは母親失格なんだろうかと悩むこともあります。

私が留学して意外だったのは、北欧の女性や、議会など高い地位にいる女性でも罪悪感を感じている女性が多くいること。米国下院議員さんが「議会よりPTAのほうが精神的にキツかった」と言っていたこともあります。

どれくらい仕事と向き合い、どんな家族を築くのか。
幸せとは何か。
苦しくても自分で定義するしかない。

専業主婦から共働き、専業主夫まで。
自分達の家族で考え抜いた「幸せ」の選択の全てが正解だと思います。

様々な迷いを抱える中でも、前に進む女性達との議論はとても勇気づけられるものでした。

みんなそれぞれ違うシチュエーションで留学していました

私自身は、子どもとの時間を調整しながら取り組んでいる仕事だからこそ、最善を尽くして、将来、子どもにとっても誇りに思ってもらえるようにしたいと思います。

経済的な意味でも精神的な意味でも、それぞれの人が自分らしく生きられる選択ができるような社会を実現すべく尽力します。


◉向山淳って誰?◉
このnoteにたどり着いて「お前は一体誰だ!」と思われた方はこちらをまず是非ご覧ください。

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以上


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