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バレンタインデーin シドニー
バレンタイン。1年の中で最も愛に溢れた日。
日本では、チョコレートに溢れた日でもある。チョコをもらえるかソワソワした人、どうやってチョコを渡そうか悩む女の子。かたや自分用に高級チョコを買って帰るOL。
いや、これは私のかつての姿でもあるのだが。
甘い香りが漂う日本は珍しい方で、一歩世界へ出ると、男性から女性に花やプレゼントを渡すのが主流になる。例に漏れず、私が今滞在しているオーストラリアもそんな国の一つだ。
2月14日。
シドニーの街は、花で溢れる。一輪のバラの花から、大きな花束までさまざま。制服を着た学生姿の子も持っている。
私はこの日、街を歩くのが好きだ。
花屋の前で、何を買おうか悩む男の人。少し距離をあけながら、女の子がバラの花を持っている高校生の男女(もしかしたら中学生かもしれないけれど)。バラの花を1輪、片手に持った男の子、あるいは男の人。プレゼントをたくさん持ったデート中のカップル。
どんなふうに悩んだんだろう。サプライズかな。それとも前もって言うのかな。そんな想像をしながら、私もちょっと幸せな気分になる。
花を贈る文化あって素敵だ。シドニーでは、生花は高価なプレゼントだ。決して安くはない。それでもこの日だけは、大事な人へ花を買う。色とりどりの花で溢れた街を、少し早足で帰る彼らを見るのは、言葉にできない胸の暖かさがある。
オーストラリアは移民の国。多文化が交わる都市である。各文化それぞれのバレンタインの祝い方があって、実は結構面白い。
台湾は、男性から女性にプレゼントを含めたデートをするのが主流だそうだ。ものすごくお金が飛んで行くのだと、ややげっそりとした顔で友人が教えてくれた。
オーストラリアは、バラの花と手紙とちょっとしたプレゼントを送るらしい。
マレーシアは、文化圏によるけれど、マレー系は特にしないかもとかなんとか。
ちょっとTwitterでバレンタインあるあるでも聞きたいところである。
贈り方の違いはあれど、世界中で愛が送られる日もそうないだろう。
ハッピーバレンタイン。どうかこの日だけは、幸せで溢れていますように。