【70km完走】OMMLiteに出場しました。
こんにちは、じゅんえいです。
わたしは10月17,18日に長野県白馬村で開催されたOMMLiteに初参加しました。
海外では伝統はあるものの、日本ではまだまだ、どマイナースポーツですので、経験をシェアしたいと思います。
OMMとは?
OMM(Original Mountain Marathon)とは、1968年から毎年イギリスで開催されている、世界で最も古い2日間の山岳マラソンレースです。このレースには定められたルートはなく、読図、ルートファインディングを頼りにチェックポイントを通過し、ゴールを目指します。(YAMA HACKより)
なんと50年以上の歴史があるスポーツなんですね。日本ではほとんど知っている人はいないと思います。
OMMはチームで得点を競うゲームです。
地図とコンパスを使って、チェックポイントを巡り、得点を獲得していきます。
チェックポイントごとに得点が異なり、各チームはどの順番に回ってもよく、またゴールにさえたどり着けば、行かないチェックポイントがあっても大丈夫です。(※ルールによっては順番に回らないといけない場合もあります。)
ですので、チームの走力と地図読み能力に合わせて、戦略が決まってきます。
走力があれば、遠い場所のポイントも取れますし、地図読み能力があれば、迷わずに目的地まで辿り着けると言うわけです。
これを2日間行い、合計の得点を競います。
今回私たちが参加したのはOMMLiteです。
OMMと違い、チェックポイントは街中にもあります。山の中に泊まる必要もないので、初心者向きです。
長野県白馬村OMMLite
白馬はオリンピックが開催されたこともある日本有数の山岳地帯です。町中にスキーなどのレンタル店や宿泊施設も多くありました。
白馬村は日本アルプスの山間部に位置し、1998 年冬季オリンピックの開催地となった長野市の郊外にあります。ウィンター スポーツのメッカと称され、スキーやスノーボード、ハイキングに適した地形を利用した山岳リゾート エリアが広がります。オリンピックのために建設された白馬ジャンプ競技場は、八方尾根スキー場のふもとにあります。白馬村は、温泉やアフタースキー スポットも充実しています。(Googleより)
そんな白馬で開催された大会は、今回で5回目。ランでの出場チームは115組ありました。
1チーム2-5人ですので、合計で250人くらいの規模だったと思います。(バイクも入れると倍くらいの人数でした)
そして、この人数が2日間にわたって、町中(山中?)を駆け回りました。
with コロナにおける大会
今年はコロナの影響があり、消毒などのさまざまな感染対策が施されていました。
中でも大きく変わったのが、得点表の配布です。(得点表とは、各チェックポイントに何点配置されているかわかる表です)
通常であれば、地図は前日に配られ、得点表はレースの直前に渡されるそうで、事前の予測と得点が全く違うと急いで作戦を練り直さないといけません。
しかし今回は、地図も得点表も蜜を避けるために、前日に配られました。
これは、初出場で経験がない我々にとっては好都合でした。なぜならば、前日にしっかりと話し合えるので、地図読み能力の差を埋めることができるからです。
私たちは、1日目も2日目も、3時間ほど作戦を練りました。
大会1日目の戦い(10:30~15:30)
大会初日は、雨がぱらつき、白い息が出るほど気温が低かったのを覚えています。そして山の上はなんと雪がちらついていました。。
午前10時。最初に並んでいた選手たちが一斉にスタートしていきます。
コロナの影響で、ウェーブスタートとなり、私たちは10:30にスタートしました。
作戦通り、山の上から順調に得点を重ねることができました。
途中、黒い服の二人組がすごい速さで、追い抜いていきました。私たちは抜かされまいと必死で食らいつきました。しかしながら、離されてしまい、とうとう姿が見えなくなってしまいました。
私たちは、彼らが上位チームだと確信しました。そして彼らに追いつくために、道のない草木が生い茂ったところを進む通称「やぶ漕ぎ」でショートカットする作戦に出ました。
作戦は見事に成功し、遥か後ろに見ることができました。その後も彼らに追いつかれないように、必死で走りましたが、途中から違うチェックポイントを選択したのか、彼らを見ることはありませんでした。
スタートから3時間が経過したころ、私は足が上がらなくなり、歩くことしかできなくなりました。
その時は、単純に疲れて動けなくなっただけだと思っていたのですが、今思うと完全に「ハンガーノック」でした。
ハンガーノック(英語: Hitting the wall、オランダ語: Hongerklop)は、激しく長時間に渡るスポーツの最中、極度の低血糖状態に陥ること。日常生活中に発生することは稀である。自動車に例えるならば走行中の燃料切れであり、肉体がエネルギーを失った状態を意味する。この時、自らの意志とは関係なく、体は動きを停止する。脳へのエネルギー供給量も減少するため、意識の低下や思考の鈍化を生じる。休息を取ることで、脂肪など分解に時間がかかるエネルギーが供給されて回復する。より早い回復には、ブドウ糖・果糖などの糖質補給が有効である。緊急時には、点滴を打つなどして血糖量を直接回復させることもある。(Wikipediaより)
もうあまり手持ちのエイドがなく、エネルギーを入れていなかったので、ガス欠状態でした。
それでも雨が降る中、気合で走り、何とかコンビニまでたどり着きました。ウィダーインゼリーとラムネを食べ、少しだけ元気を取り戻しました。
あそこで、コンビニにたどり着けなかったら、死んでました笑
そして、最後のポイントに向かう途中、序盤の黒い二人組が現れ、同じ方向に向かっていました。ほぼ同時にポイントをとると、ゴールまで競争になりました。OMMは得点が同じ場合、タイムで順位が決まります。お互いの点数はわかりませんが、負けるわけにはいきません。
私たちは、最後の力を振り絞って、ダッシュし、先にゴールしました。制限時間の15分前でかなり余裕がありました。
ゴールした後、私の相方のH君が「あの二人は高橋兄弟だ」というのです。
よく見ると、二人は同じ顔!双子でOMMの大会に出ている有名人とのこと。「あの二人に勝てたらいいな」と話しました。
そして気になる1日目の結果は、なんと670点で、2位!
勝手にライバル視していた高橋兄弟は660点で3位でした。
「これは優勝できる」と意気込みましたが、40㎞近く走った身体はボロボロでした。
その日は、交代浴や筋膜リリース、ストレッチを入念に行い、2日目に備えました。
大会2日目の戦い(9:30~13:30)
2日目は、初日と違い、快晴で気温も少し上がっていました。とても気持ちよく走れました。また、初日よりも1時間短い、4時間の戦いでしたが、反省を活かして、エイドを多めに持ち、常に口に何かを入れている状態にしました。
そのおかげで、身体は痛いものの、よく動き走り続けることができました。
レースは、作戦通りのコースを想定よりも速いペースで得点を重ねていきました。これも後から思うと、時間的余裕が出来たら、より遠いポイントまでいって得点を重ねるべきでした。
結果、ゴール付近のポイントを取りつくして、またもや15分前に到着してしまいました。
今から遠いところのポイントに行くのは、リスクがあるし、かといって近くのポイントはとりつくしている。。
どうしようもないので、そのままゴールしました。2日合わせて30分ほど時間を余らせてしまっています。これは作戦としてはあまりよくありません。あくまで得点を競う競技なので、とれるならぎりぎりまで得点を稼いだ方がいいのです。
しかし、我々はOMM初参加でしたので、そこら辺の試合勘みたいなものはありませんでした。
結果は、、4位。
目標としていた表彰台にはあと一歩届きませんでした。
経験のあるチームに2日目の得点で抜かされてしまいました。ちなみに高橋兄弟は私たちと10点差で3位でした。
勝手にライバル視して、負けるとはなんとも。。。
OMMLiteからの学び
今回の大会で感じたのは『運動する上で、食べ物ってめっちゃ大事』ってこと。
私も頭では分かっていましたが、今回思い知らされました。
極限状態においては、食べ物に身体が敏感に反応します。
さっきまで、身体がだるく、動かなかったのに、必要なエネルギーや栄養を取ると一気に回復します。胃に入った瞬間に、力が出てくる感覚は忘れられません。
自転車競技やマラソン、トレランをやっている人なら良くわかると思います。
運動をする人が、良いパフォーマンスを出す為の必要条件は、『食べ物』だと確信することができました。
今まで色々なスポーツをやってきているのにお恥ずかしい。。
今後は、体づくり・スポーツのための食事を勉強してみたいと思います。
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