【備忘録】小町風伝
こちらも昨年のお話ですな。
中々ログを書く時間がとれないまま、記事タイトルだけ作成して放置していた。。。
SPACの俳優であるながいさやこ氏の演出作品は、初見!ワクワク。
柔らかで朗らかなご本人の人柄から、太田省吾の小町風伝の演出がどうなるのか、すごく楽しみだった。
感想を覚えている範囲で。
場転がとてもよかった。
そもそも木内琴子さんの老婆がハチャメチャによかった。
繊細な表現と大胆な存在感。
多分、木内さんがああでなければ、この作品の優しさや寂しさは醸されなかったのでは?なんて偉そうにも感じてしまう。
パンフレットに、さやこさんがこの作品をこのタイミング(コロナ禍)で発表したかった想いが綴られており、その想いが多分に感じられる演出だったと思う。
惜しむらくは、小屋のサイズ感で小道具に『嘘』があると、凄く気になるってこと。
小道具は具体であって、全てホンモノ。消え物すらホンモノ。なのに、蓄音機が手回しで巻いている&音が鳴っている時に、レコードが微動だにしないのは、ほんとにちょっとした事なんだけど、見えてしまうととても気になる……。
ホントの中にウソが紛れ込むのは、演劇的ではあるけど、それは上手く紛れていることが前提なのかな?なんて。
俳優さんたちにパワーがあって、1人で何役も演じ分け、時代の壁も性別の壁も超えて、それこそ沢山のウソをホントに変えていく中で、ウソをつかない(つけない)道具にウソが混ざってしまって、、、
いやはや、我ながらこまかいとこ観るやな奴ではある。自覚はしてる。
凄く楽しんで帰ったくせに、今記憶を掘り返してこんなことを思い出して嫌になる。。。
ホント、やな奴だねぇ。