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【備忘録】小町風伝

てのひらの演劇 vol.1『小町風伝』
作:太田省吾 演出:ながいさやこ
出演:木内琴子、春日井一平、三島景太、森山冬子、渡辺敬彦
日時:12月2日(木)20:00  3日(金)14:00  3日(金)19:00
https://twitter.com/tenohiraengeki/status/1464161025888948226?s=21

こちらも昨年のお話ですな。
中々ログを書く時間がとれないまま、記事タイトルだけ作成して放置していた。。。

SPACの俳優であるながいさやこ氏の演出作品は、初見!ワクワク。
柔らかで朗らかなご本人の人柄から、太田省吾の小町風伝の演出がどうなるのか、すごく楽しみだった。

感想を覚えている範囲で。

場転がとてもよかった。
そもそも木内琴子さんの老婆がハチャメチャによかった。
繊細な表現と大胆な存在感。
多分、木内さんがああでなければ、この作品の優しさや寂しさは醸されなかったのでは?なんて偉そうにも感じてしまう。

パンフレットに、さやこさんがこの作品をこのタイミング(コロナ禍)で発表したかった想いが綴られており、その想いが多分に感じられる演出だったと思う。

惜しむらくは、小屋のサイズ感で小道具に『嘘』があると、凄く気になるってこと。
小道具は具体であって、全てホンモノ。消え物すらホンモノ。なのに、蓄音機が手回しで巻いている&音が鳴っている時に、レコードが微動だにしないのは、ほんとにちょっとした事なんだけど、見えてしまうととても気になる……。
ホントの中にウソが紛れ込むのは、演劇的ではあるけど、それは上手く紛れていることが前提なのかな?なんて。

俳優さんたちにパワーがあって、1人で何役も演じ分け、時代の壁も性別の壁も超えて、それこそ沢山のウソをホントに変えていく中で、ウソをつかない(つけない)道具にウソが混ざってしまって、、、

いやはや、我ながらこまかいとこ観るやな奴ではある。自覚はしてる。
凄く楽しんで帰ったくせに、今記憶を掘り返してこんなことを思い出して嫌になる。。。

ホント、やな奴だねぇ。

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