14:開頭手術
手術の予定は下記の通りに決まりました。
4月6日 入院
4月7日 カテーテル手術 追加コイル
4月10日 血管バイパス手術(開頭手術)
4月下旬 一度退院
5月中旬 カテーテル手術 ステント設置
全てが終わるまで、長い長い道のりです。
ただ、6月2日が私たちの12回目の結婚記念日なので、この約2ヶ月に及ぶ手術を乗り越えて、一緒に記念日をお祝いしようと約束をしました。
4月7日 カテーテル手術
実はこの手術、前回設置したステントがあることから「うまくコイルが追加できるかわからない。それでもコイルを追加したほうが、今後の再発を防止できる確率が上がるので、とにかくチャレンジしてみます」と先生から言われていました。
↓
ところが驚くことに、この手術、とてもうまくいったようで、予定よりもかなり早い時間に終了しました。
術後の説明の際も「スルッと入ったんですよー!」と先生が興奮して話すほどスムーズにコイルを追加することができたとのことでした。
4月10日
今回の山場である開頭手術。
5月に予定している次の手術で、網目の細かいステントを設置する予定なんですが、そのステントを設置することで小脳へつながる大事な血管が塞がってしまうそうなんです。
この血管はとても大事らしく、別のところから小脳へ血管をつなげる血管バイパス手術と、もともと小脳へ繋がっていた血管をクリップで塞ぐ手術を行いました。
この手術は、かなり難しいのか、いつもの担当医ではなく病院の脳神経外科部長が執刀してくれました。
事前にかなり長い手術になるということはきいていましたが、待っている間の9時間が本当に本当に長かった。朝からの手術で、終わる頃には空が真っ暗になっていました。
義母と2人でいつものようにデイルームで待っていたのですが、午後になるともう会話する話題もなくなり、スマホをみていても頭に内容が全く入ってこないので、ただひたすら窓の外を眺めて過ごすしかありません。
そうすると余計なこととか考えちゃって、とても怖くなるんですよね。
18時ごろ、ようやく先生から無事に終わったこと、手術の報告を聞くことができました。
この時、先生から「血液をサラサラになる薬を飲んでいるため、もしかしたら血が止まらないということもありえます。」と説明をうけましたが、無事に終わった安心感から、特に気にも留めず、私と義母は帰宅しました。
その日夫から連絡がないのは当然ですが、その次の日も一切連絡がなく、LINEが既読になることもありませんでした。
心配で、一日中携帯を握りしめながら何度も画面をチェックして、ため息をつきながら過ごしました。
2日後の朝、ようやく夫から連絡があり一安心。ただ、少しだけやり取りした後、また返信がなくなってしまいました。
その日の午後、私は仕事で、義母が病院に様子を見に行ってくれていました。
午後15時ごろ、ふと携帯を見るとちょうど夫からラインが入りました。
画面には「緊急おぺ」の文字。
見た瞬間、背筋が凍りました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?