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【ジローナ躍進の鍵?】 監督ミチェルに聞く、選手のパフォーマンスに影響を与える4大要素とは?

2023-2024シーズン、スペイン国内いや世界に強烈なインパクトを与えたチームがあります。僕が住むバルセロナの中心部から鉄道に乗り約40分。穏やかで美しく、何か特別な雰囲気が漂う街。ジローナです。

街の中心にはオニャル川が流れ、街のシンボルでもある橋が架かり、中心部には中世の建築、城壁が残る旧市街が広がります。(個人的にも大好きな街です)

そんな人口約10万ほどの田舎街に位置するGIRONA FCが、チャンピオンズリーグ出場を決定させたことはサッカー指導者なら知っているはずです。

「シティグループのおかげでしょ」「たまたま良い選手が集まっただけなのでは?」「育成年代の実力は?」

このような疑問や興味を持つ指導者の方もたくさんいるのではないでしょうか?

間違いなく1つ言えることは、トップチームの躍進に合わせジローナ育成のレベルもものすごいスピードで進化しているということ。僕が初めてバルセロナに来た10年前には各カテゴリー中位を争うようなチームでしたが結果、そしてフットボールの内容ともにバルセロナ市内でも注目を浴びています。

トップのチャンピオンズリーグ出場に伴い、ユースチームも”youth champions league”に出場中。初戦ではパリに歴史的勝利を収めました。

ということで今回は、そんな注目を集めるGIRONA FCに伴い、以前オンライン講義にて現トップチーム監督であるミチェルのお話を聞いた機会があったので、その際に話された内容を少しばから共有していきたいと思います。

【今回の内容を動画で視聴されたい方はこちら】


【記事を書いている人】


チーム構築時に重要となる4つの基盤

講義のメインテーマは主にチーム/選手マネジメントについての内容でした。ミチェルのジローナを見るとフットボールの内容に目が行きがちですが、スペイン国内ではそのマネジメント力に高い評価を受けている印象です。

彼が考えるチームを構築する際に鍵となる要素が以下の要素たち⤵︎

プレーフィロソフィーと聞くと何か小難しい言葉ですが、言葉を変えるとそのチームがどのようにしてプレーを実行するのか?を指すプレーアイデアとなります。

プレーモデル作成時にも重要となる「チームの状況を知る」という点。所属するカテゴリーや、ディビジョン、クラブから何を求められているのか?の現在の立ち位置をまずは深く理解することが重要となります。

メソッドの構築とは、要するに①で掲げたプレーアイデアをどのようにして日々トレーニングしていくのか?より現場での具体的な行動の部分に当たります。

ただなんといっても強調していたのが「中心にいるのは常にプレーヤー」だということ。これに関しては、ミチェルに限らずスペイン人指導者は口を揃えて発言するイメージですが、今回の記事ではこの中心にいるプレーヤーに対して私たちスタッフはどのような理解をし行動していくべきなのか?について触れていきます。

指導者が選手から引き出したい4つの能力とは?

ではそんな中心にいるプレーヤーたちから、私たちスタッフはどのような能力を引き出したいのか?以下の4つの能力の引き出しが重要だと語ります⤵︎

1と4はすこし似ていますが、”怪我をしないことも能力”と考えた上で彼らが年間を通してできる限りのセッション数をこなせるよう、負荷の管理やトレーニングの構築、1週間のプランニングを作成していくこと。

よく聞く”タレント”という言葉ですが、異なった能力の積み重ねこそが選手のタレントを最大限発揮させると彼は言います。個人的には3の100%
でトレーニングに取り組む姿勢を植え付けさせることがお気に入りです。


話の途中ですが、今回そんなGIRONA FCとの提携が決まり彼らの育成の秘密に迫る指導者プログラムを開催することが決定しました。

特別価格で1週間の充実したコンテンツと共に、ジローナ育成の秘密に触れることのできる唯一無二なプログラムとなっています。

参加枠に限りがありますので、お早めのお申し込みをオススメします。まずはオンライン無料相談でも構いません。詳細は以下のページより⤵︎


プレーヤーのパフォーマンスに影響を与える4つの要素

話は戻りますが、次に見るのがプレーヤーのパフォーマンスに影響を与える4つの要素についてです。これら4つ要因が彼ら選手のパフォーマンスを向上させる際に最も影響を与えるものだと言います⤵︎

各要因の具体的な例を見ていきます⤵︎

①生物学的要因
-エネルギー
-神経
-人体測定

②社会的要因
-ロッカールームでの役割と姿勢
-クラブとの関係/状況
-パーソナルな状況/家族

③外部的要因
-天候
-街
-食文化

④心理的要因
-集中力
-自分に対する自信のレベル
-ホームゲーム or アウェイゲーム

この中でも④の心理的側面に関しては特に重要視しているそうで、彼自身もプロの世界で選手としてプレーをしていた頃から極度の不安や緊張に襲われパフォーマンスを思う存分に発揮できなかった時期があったそうです。そんな中、23歳の時にスポーツ心理士を雇いメンタル面のトレーニングを行うようになってから明らかに考え方が変わったとか。

ということで今回は、今注目されるGIRONA FCに関する内容を共有しました。今回の記事ではトップチーム監督の話を中心にしましたが、もっとGIRONAの育成面にも興味があるという方は、記事の途中にも紹介しました「サッカー指導者ジローナプログラム」へのご参加をお待ちしています!

今後毎年行う予定ではありますが、チャンピオンズリーグに出ている今シーズンの回だからこそ聞ける話がたくさんあるかもしれません。

-当プログラム参加者VOICE-


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