【現実】 保護者の◯◯が選手(子供)を潰す話。
今回は、全国のサッカー少年少女の保護者の方に向けたメッセージを発信していけたらなと思います。
過去にも何度か保護者の方に向けた発信は異なった内容のもと行ってきました↓
今回もまた1つ違った角度で発信をしていくのですがタイトルはこちら「選手のキャリアを潰す、保護者の○○とは?」です。
僕自身もこの10年間ほどバルセロナの育成現場で指導に携わる中で、本当に様々なタイプの保護者の方と関わりを持ってきました。より移民の多いバルセロナとなると、国籍から背景から様々なキャラクターの方と接していかなければなりません。
こうしてたくさんの保護者との接触をし続けると、自然と自分の中で「選手のレベルは高いけど、この保護者のタイプだとちょっと良くない方向に行ってるな」「悪影響を選手に与えて、プレーに影響出てるな」のようなことがなんとなくリスト化されます。
スペインの保護者と日本の保護者ではそもそもで人種も違うので、これから発信する内容がどのくらいマッチするかは分かりませんが、基盤の部分は世界共通だと思うので少しでも伝わるものがあればと思います。
【記事を書いている人】
今回の記事を動画で視聴されたい方はこちらから↓
保護者のエゴが一人歩きしてしまう
結論から言うと、タイトルの◯◯に当てはまる言葉は保護者のエゴです。
バルセロナの育成年代を見ていても、本来は選手が主人公なキャリアのはずが保護者のエゴが一人歩きしてしまい、その選手を潰してしまうケースは残念なことに多々あります。
ではもう少しこの保護者のエゴを具体化していきます↓
これらの願いは選手のものではなく、親のエゴが一人歩きしているケースがたくさんあります。結論蓋を開けばディビジョンだけに目をやったチーム先で、その子供の見合ったチームではなくプレーする出場機会が設けらずプレー時間を潰してしまうこともあります。
本当に焦っても意味がありません。初めに伝えたいことは「長い育成年代において忍耐を持って選手と接する」ことです。
その選手に適切な環境があるクラブはどこなのか?を焦らず忍耐を持って分析してクラブ決めやチーム決めをしていかないと、その場の解決になるかもしれませんが何年後かに必ず支障が出ます。
とは言いつつも、なかなか日本だとクラブのフィロソフィーやメソッドなどを発信してくれるコーディネーターという役職がまだまだ発展していないと聞きます。適切なクラブ決めをしたくてもできないような保護者も多いのではないしょうか?
このクラブの組織図の改善は、指導者含めクラブ側の大きな課題のように思います。
子供にとっての適切なクラブ決めの参考動画はこちら↓
参考モデル 「フェルミン・ロペス」
次にここまで話してきた内容の参考モデルのような選手がいたので少し紹介できたらなと思います。
結論、現在バルサとスペイン代表で活躍するフェルミン・ロペスの例です。
昨シーズンからシャビの元でトップチームに定着をしたフェルミンですがここまで辿り着くのに相当な忍耐と苦労を経由しています。
僕が初めてバルセロナに来た10年前はまだ当時12歳で、シャビシモンズらと同じカテゴリーでプレーをしていました。
元々は、アンダルシアにあるベティスのカンテラ所属でそこからバルセロナにやってきたという経歴があるわけですが、当時はとにかく小柄な選手でした。
僕自身も初めて彼のプレーを11人制コートで見たときに「この選手やっていけるのかな?」と思うくらいにフィジカル的に小柄な選手でした。
それはジュニアユース、ユースになっても変わらずユース時代はそれが原因で出場機会に恵まれない試合も多々発生。
その流れからバルサのサテライトチームであるバルサBにも昇格できなかったのですが、そこで彼が取った選択肢は慌てずに忍耐を持ちながら、自分の状況やレベルを分析/把握して、自分のパフォーマンス向上を優先して無理にバルサBに上がらず違うクラブへのレンタルを決めました。
蓋を開けば、そのレンタル先でフィジカル面含めた向上と高いパフォーマンスを発揮し今いる地位まで上り詰めました。
もちろん言ってもバルサの選手、いわゆるエリートを例に挙げているので、これがどこまで参考になるかは分かりませんが、ただ1つのモデルとして今回発信してきた内容とマッチする選手がいたのでピックアップしました。
これが、街クラブでプレーしていようが部活動でプレーしていようが同じだと思います。焦らず、今の自分の状況を分析把握した上で少しずつ向上していくこと。これを保護者、そして指導者ももちろん伝えながら見守っていくことが大事だと思います。
2025年2月に向けて第3期バルセロナ指導者プログラム参加者の募集をスタートします。当プログラムにおける各詳細は以下からチェックできます。
フットボールに対して熱いパッションを持つ指導者の方の参加をスタッフ一同お待ちしています!
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