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【守備選手は必見】 3つのCと守備的”漏斗容器”ゾーン徹底解説
突然ですがみなさんは自チームの”守備の選手たち”に必ず伝える重要なポイントは持っていますか?もしくはあなたが選手なのであれば、守備の選手として日頃のTRや試合において意識しているポイントはありますか?
僕がここ10年指導をしているバルセロナの育成現場でも、やはり「バルセロナ」「スペインサッカー」と聞くとボール保持時の局面ばかりだと考えられる方が多かったりするんですが、バルセロナ育成現場の最大の強みはその守備コンセプトの理解度の高さにあります。
プレシーズンの使い方も、シーズン序盤の使い方も、1週間のTRプランも、守備8割攻撃2割みたいな監督やチームも多いぐらいに重要性を置いています。
ということで今回の記事では守備の選手にとって必ず必要となる3つのCとそこから派生して生まれる漏斗容器ゾーンの定義について簡単に説明して行くのでぜひ最後までご購読ください。
指導者の方はもちろん、これから守備のポジションでのプレーを目指しているような選手にとっても参考になる内容です。
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【この記事を書いてる人】
最終ライン統率において必要な3つのCとは?
前提にこれから見ていく内容は、以下の図のようにそれがどこのゾーン/ブロックでの守備時であろうが、どこのポジションのプレーヤーだろうが必要なスキルになりますが、その中でも特に最終ラインでの守備を行なっている選手にとって必要不可欠となるものとして紹介していきます。
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3つのCとは結論以下です↓
①集中力(Concentración)
②コミュニケーション力(Comunicación)
③コーディネーション力(Coordinación)
![](https://assets.st-note.com/img/1699685441229-ZNAc1T2eYO.png?width=1200)
これら3つのCをアクティブに90分間行うことが求められます。集中力は言うまでもないですが、コミュニケーション能力とはそれは同ラインの選手間に限らず、異なったライン間でのコミュニケーションも同様です。
相手が最終ライン背後にロングボールを放り込んできた際のGKとセンターバック間。相手インテリオールの2列目からの背後への抜け出しに対してのボランチ選手とセンターバック/サイドバック間でのマークに対するコミュニケーションも全て含めてです。
また、普段自分が指導をしているスペイン人のプレーヤーはこの3つの中でもコーディネーション能力に少し苦手意識のある最終ラインの選手が多いです。コーディネーション能力の中でも特に背後にボールが入った際に後退しなければならない際の後ろへの動きがかなり鈍かったりします。
よく例として挙げられるのが、トップ代表のセンターバックでもあるパウ・トーレスです。
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ボール保持時の能力は申し分ないですが、後退時の反転能力やコーディネーション力が不足していて、実際それが原因で一時期代表を外されていた時期もありました。
”守備的漏斗容器ゾーン”の正体とは?
背後への後退の話の流れで1つバルセロナの現場で頻繁にスペイン人指導者がキーファクターとして選手には発信する1つのワードを紹介します。
それが【漏斗容器ゾーン】です。初めてこの言葉を使用している指導者を現場で見た時、「何を言ってるんだ?」と思いましたがしっかりと理にかなっているので見ていきます。(名前はかなりダサいですが)
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そもそもで漏斗容器とは濾過を行う際に使われる容器のことを指しますが、上図に記されているような形をしています。
つまり、守備のプレーヤーが背後に後退する際の後退時の基準として、各ポストからハーフウェイライン各端までラインを引いた時に描かれる形こそがこの漏斗容器に似ていることから、スペイン人はこの言葉を現場で使用しています。
確かにゴールに吸い込まれるような先っぽの形を見ると、わからなくもないのですが中々日本の現場では「漏斗容器のように下がれ!」とは指導者も叫びにくいですよね。
ただこの後退する方向性のエラーというのはプロの試合を見ていてもかなり起きている現象の一つだと思っていて、以下の図のように守備的漏斗容器ゾーンからはみ出て後退をするという決断をしたのであれば、ファールでもいいからプレーを終わらせないとゴール前のゾーンがガラ空きになってゴールまで持って行かれてしまうシーンは多々ありますよね。
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ただ何度も言う通りこの言葉がそのまま日本の現場で採用はされないと思うので、みなさんの中で違った言葉を生み出してください。笑
ということで今回の記事はここまでです。さらに具体的なキーファクターなどを知って見たいという方は僕が運営するMLTフットボールシアターを覗いて見てください!
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