身体でも心でもなく、魂の問題#255
時刻は22:00。
今日は初めてフライヤーブックラボという読書コミュニティに参加させていただいた。
本は佐宗さんの「ひとりの妄想で未来は変わる」。
対話のテーマは「あなたの妄想(こうなったらいいけど、まだ実現できていない世界)は?」。
なんと素敵なテーマ。
ドラえもんの◯◯のような道具という話から、教育格差をなくしたいというような社会的なものまで、さまざまな妄想が語られ、妄想からその人の価値観、もっというと願いのようなものに触れられてニヤニヤがとまらなかった。
お話をきいていると、こういった妄想、願いにも、「大いなる入れ子」というホロン階層の存在論を補助線に、大きくこんな切り口で整理できるように思った。
・身体(物質的なもの)
・心(自我を含む)
身体レベルでは、健康になること、こんな道具があればいいなとか。
心のレベルでは、制限のない世界で好きなことをする、自分の好きで得意なことだけで生きるとか。
どちらも大切に思うし、心身ともにというように、身体の問題も心の問題も密接に関わっているゆえに大切だと思う。
私の願いは、ここに魂の問題を入れたい。
魂の問題とは何なのか。
それは、ウィルバーやジョアンナの想いを重ねて、言葉をかえると「つながりを取り戻すこと」ではないかと思う。
つながりは、自分と世界のつながり:他者の痛みや地球の痛みを感じ取れる繋がりを取り戻すことであるし、
過去と未来の繋がり:過去というのは、過去を踏まえて21世紀に生まれた意味を感じ取ることであるし、子どもたちが生きる未来の声ともつながること。
私たちは、人生に招かれている。
21世紀という時代に、この地球という星で、生を授かった。
私の人生は、私という命を通じて何をしたがっているのだろうか。
これが魂のレベルではないかと思う。
つながりを「取り戻す」と書いたのは、本来我々には誰しも魂があるわけで、近代になって魂がないがしろにされてしまったからである。
コーチングやカウンセリングの界隈にいて、自分の人生を生きる、自分らしく生きる。それもよかろう。
でも、その自分らしくが本当に他者や地球や未来のためになっているのだろうか。
それを感じ取るには、心の声を超えて、魂の声に耳をすませることが必要だろう。
これが21世紀の問題であるし、つながりを魂を取り戻すことが私の願いであり、それを促すのが私の役割である。
ブックラボでの問いと場から、そんなことを感じさせてくれた。
2021年8月26日の日記より