自己変容を促すILP(インテグラル・ライフ・プラクティス)の実践公開2021/2 #63
ロバート・キーガンの成人発達理論やティール組織の高まりから注目をここ数年関心が高まっているインテグラル理論。
ILP(インテグラル・ライフ・プラクティス)とは、インテグラル理論を自分自身の変容へ活用した実践のガイドである。
私自身、インテグラル理論・ILPを活用して自己変容に活用したり、コーチとしてクライアントへ発達支援を微力ながらサポートさせていただいている。
今日は、私自身のILPデザインと実践内容を公開します。
何か関心が高い方向けに参考になれば幸いです。
インテグラル理論とは
まず簡潔に、インテグラル理論とILPとはなにかを述べたい。
インテグラル理論とは、メタ理論である。インテグラルとは"包括"、"統合"という意味で、東洋と西洋の叡智(心理学や哲学など幅広い学問等を含む)を統合した理論となる。
その理論をもって、人や組織や社会にある多様で複雑な世界を読み解き、探求するための指針となるものになる。
インテグラルライフプラクティスとは
ではILPとは何か。
簡素化すると、4つのコアモジュール「ボディ」「マインド」「スピリット」「シャドー」があり、すべての実践領域を同時並列的に取り組むことで、自らの治癒と成長を促す取り組みのこと。
また、4つのコア・モジュール以外の無数の領域を付属モジュールとして、人生のそれぞれの瞬間において、集中すべきモジュールに取り組む。それは、仕事であったり、家族、性、人間関係、創作活動、金銭管理、倫理など、様々に及ぶ。
(ものすごく色んな情報が割愛されてしまっていることをご了承ください)
なぜこの4つなのかというと、あまたの理論がこの4つの観点で展開していることが多く、人間のアウェアネス(気付き)を拡張するには、この4点が良いからである。
ILP(インテグラルライフプラクティス)の要諦
あまりに多くのことが言えるのだが、ここでは粗く2つの要諦を話したい。
1つ目:インテグラル理論という地図であるという認識をもつ
まず、インテグラル理論は地図であるという認識をもつことが重要だと思っている。
どういうことか。
冒頭の説明のとおり、数百の理論を統合したメタ理論であり、それは地図なのである。
世界一周するのに、世界地図をもたず行っても漏れが出てしまうように、自己変容・発達を実践するにあたり、全体の地図がなければ色んな観点が抜け落ちてしまう。
地図をもつことで、人間の全体性から抜け漏れなく、多様な次元と視点に注意を向けることができる。
あれかこれかではなく、あれもこれもで、全人格的な発達を意識するためにインテグラル理論という地図が役立つ。
逆に言うと、地図は全体を示すが詳細には書かれていない。
詳細は、別途詳しい専門書を見る必要があり、インテグラル理論だけで自己変容は難しく、うまく他の専門書を活用することが重要となる。
※補論
そもそもインテグラル理論が本当に全体を示しているのか?という問い
この問いが出る方は、その問いは重要で、他にもメタ理論と呼ばれているものはあるのでぜひ探求するのがよいだろう。
今現在、インテグラル理論が意識研究においては、ほかの理論に比べ包括されているのであって、この際探求が進み、さらに高次に統合されたものが出れば、それに道をゆずっていくことになる。
2つ目:日常生活すべてが実践の場
一方、地図ばかりに目を向けていて、周囲にひろがる美しい光景を眺めるのを忘れてしまう。
1日1日を丁寧に味わうように、1つひとつの瞬間に息づく多様な現象に意識的に向き合うことが重要となる。
それは時に仕事の中であったり、家族の中であったり、金銭のやりくりの中や日常のあらゆる生活の中にある。
言葉をかえると、インテグラルライフプラクティスを実践していくと、どうもヨガスタジオでの実践中、読書している最中と、掲げた項目だけが実践のように思われるが、重要なのは人生すべてが実践の場ということである。
阿世賀個人のILPデザイン
ここからは、私個人のILPを公開する。
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恐れ入りますが、ここより先は、こちらの私のサイトからご覧いただけますと幸いです。
https://man-in-the-mirror.org/ajiwai/318
2021年2月15日