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天地とつながり必然を為す 平和のための武術「天手」=巴紋の真意=

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天地とつながり必然を為す平和のための武術

僕の創始した「天手Amante」は、古武術より古い環太平洋先住民の狩猟採集民族の狩の技術がベースになっています。
彼らは、2本手、2本の足の人間だけでなく、ある時はオオカミや熊、またある時には、もののけ等とも戦っていたわけです。
ここには、縄文の哲学と叡智が体現されています。

=太極図と巴紋=

中国の太極図はカオスから陰陽が、分かれ「陰極まれば陽、陽極まれば陰」という太極図が生まれる、これが森羅万象の全てを象徴した最高のマークだ…という事になっています。

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しかし、太極図は、「何故、そのように陰陽に分かれているのか?」という現場の原理原則は解き明かしていません。
なんだか知らないけど、そうなる…という、いわば観察の結果なんですね。
それでは、日本では、どう考えていたのでしょう?
古来日本では、陰陽という境界が生まれる根源的な力に「武」の力があると考えられてきたんです。

=「戦闘経」と秩序を生み出す宇宙根源の力「武」=

平安時代の日本最古の兵法書「戦闘経」では、陰陽を分かつ、宇宙最後にして根本の力を「武」と定義しています。
もちろん漢字「武」は、中国で生まれましたが、発音は「Wo」です。日本語で「武」は「Bu」と発音します。

=「武」とはどういう意味の漢字?=

「武」の漢字の意味は、古くから「戈(ほこ)を止める」という文字から来ていると解釈されてきました(特に日本武道界で…)。だから「平和にしないといけないよ!」という意味ですね!しかし、もともとの中国語の意味からするとこれは、間違いなんです。

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「武」は戈(ほこ)と「止」の合字です。古代中国では「止」は象形文字で足首を表しています。
なので意味は「歩む」になるんです。
なので「武(Wo)」は「戈を背負って一歩前へ進む」という意味となります。
日本人は「武(Bu)」の文字を初めて見た時、戈と止の合字なら戈を止める、つまり軍備力(戈)で戦争を未然に防ぐ、平和や秩序を作る意味なのだろうという事になり、自分達の言葉(縄文語=大和言葉)でいう「BU」の音を当てたというわけです。

=現象の型取りを超える
極意を伝える日本の紋章=

古い中国の太極図はカオスから引用が分かれ「陰極まれば陽、陽極まれば陰」を表しています。
しかし、何故、そのような現象が生まれるのかは示されていません。
日本では古来これにあたるものとして「二つ巴」の紋章が伝わってきました。

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こちらには、さらに深いな何故「陰極まれば陽、陽極まれば陰」となるのかの理由や極意が秘められています。
ここで、天手Amanteの練習動画を見てもらって自然現象を巧みに使って暮らしていた縄文人の姿を垣間見てもらいましょう!

● 天手Amante 「蓄落転」と「雲水」 


=縄文人の暮らしの中に見る
自然に逆らわない事が美しい動き=

僕の創始した武術天手Amanteは、古武術より古い狩猟民の身体技術を色濃く残した戦闘技術に着目し、環太平洋の様々な武術を統合して作ったオリジナルの流儀です。

ここでお見せするのは、僕らが練習している練習型「蓄落転」と「雲水」です。

この動きを練習して巴エネルギーの極意を体感し技術を学びます。

「巴紋」は、武術のみならず、哲学、論理学、倫理学にも応用できる奥義の宝庫なんです。

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※不自由な状態で咄嗟な行動を取らされる時、気は上がり軸は崩れ、写真のように正座してると足は動けない…

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※心の中で体軸が体の中を動く事が出来て、身体が緩んでいると、落下する右軸を中心に巴や、勾玉のこどく、超低空姿勢で超絶足捌きができる!
これは「置巴」の様子。

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※受け身の時でも、地面を蹴らず、後方を確認しながら地面に粘りつように移動していく…
「背骨はムカデの如く」といわれ、背骨一つ一つが、個別に動いで背骨で歩いていく。「立巴」の様子。

=巴の意味=


一般に「巴」とは、水のさかまく様や、雷の音、太鼓に紋様として使われる事から、太鼓の音が出る姿の図案化…などといわれています。
巴紋には、二つ巴、三つ巴の他にも沢山の巴があります。

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※「二つ巴」は、物事が動いていくエネルギーの様を図案化したもの

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※「一つ巴」は「立て巴」といい、天手Amanteでは縦の動きの極意を表す。

天手Amanteの場合は、まず二つ巴を使い練習を行います。
二つ巴の中には一対の勾玉が描かれており、勾玉は渦潮の「渦」の力を象徴しています。

これは人が二軸になった時(=縄文人)、片側に体重を偏重させられた重心(重軸という)に、螺旋のエネルギーをかける(蓄転という)と、そこに正しく「勾玉」の形に力が動き(置巴という) 、地面を蹴らずとも、あるべき必然の方向に身体が転換して移動できる…という、超省エネな体術を学びます。
この股関節や二軸の体感する事で、重力落下を水平方向の力に変換する技法を練習するわけです。⇩この瞬間。

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これは、縄文人の動きであり、(疲れない・力まない)狩猟採集民の狩りの時の身体操作です。

後半の受身は、「雲水」という力の使い方を学ぶ型です。
「雲水」とは受身直前の体の落下によって初動をつくる(つまり力を抜く)事を意味し、これも水力落下の横移動転換の例です(こちらは立て巴という)⇩この瞬間。

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どちらも全く地面を蹴らずとも高速に遠くに移動する事が可能で、ヒット&バック、イン&ヒットという対大型動物との戦闘術を色濃く残している古代の身体操法です。
つまり、渦の力は日本人の意識にはとても大切なものだと言えるんです。だから日本の古代文字ヲシテ文字にも中心にあるのは「渦巻=巴紋」です。
よかったら動画を見て縄文人の動きを垣間見てください!
日本が成立する以前の「地走り」「土蜘蛛」と呼ばれる先住民系の人々がこうやって森の中で動物と戦い狩りを行っていたと考えると、とてもロマンがありますね!

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たくさんのデザインがある巴紋、これも日本の特色ですね!!

おわり

=JUN AMANTOの公式NOTEへようこそ=

※このNOTEでは、JUNが代表を務めるAManToグループの、オンラインサロンEART LIFE LABOに投稿された記事の一部を、特別公開しています!

EART LIFE LABOは、本気で学び繋がりを作って具体的に社会をよくしていく学びと実践の場!関心を持たれた方は、ぜひご入会検討ください。

=JUN AMANTO=

幼少より武道武術をたしなみ、スタントマンから大道芸人を経てパフォーマーに。
世界を旅するうちに日本人独自の運動特質と環太平洋の古い部族の動きを各地の格闘技、伝統舞踊学び、研究しその共通点を編集、独自の哲学をもとに傾舞(かぶくまい)を創始した。
アートパーフォーマンスとして、単独で古民家の公開改装パフォーマンスを行いカフェ、サロン・ド・アマントを設立。 中崎町を中心に、アートスペース等活動拠点を展開中。

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サポートありがとうございます!よければ僕のオンラインサロンEART LIFE LABOに入会しませんか?月1000円で、毎日記事が配信されるのはもちろん、実践で全世界と繋がって具体的に社会を変えていきます!http://amanto.jp/index.php?cID=339