『森のようちえん開園に至るまで①』
これはとってもとっても長くなりそうだ。
わたしは元保育士。
でもまっすぐ保育士になったわけじゃなくて
ちょっとぐねぐねして保育士になった。
小学校の頃から将来の夢を「保母さん」と書き
高校の頃は選択科目で「保育」をとり
てっきり短大は保育科へ・・・と思いきや、
人前で話せない自分なんか先生になれるわけない!
23歳で結婚するから(予定でなくただの妄想)
適当に就職してすぐ寿退社するんだから(全部妄想)
保育科じゃなくてもいいじゃん
と、同じ短大にたまたまあった「養護教諭コース」へ入学。
登校拒否っこで保健室のお世話にしょっちゅうなっていたから
保健室の先生の勉強するのおもしろそうだし
くらいの気持ち。
社会をめちゃめちゃ甘く見ていたわたし。
なんなら社会に出る気なかった・・・よね?
そんなわたし、、、
短大いったら、養護教諭になりたくなっちゃって
就職先決まらないまま卒業して
臨時採用待ちすることに。
たまたま来た臨時採用の話が公立の幼稚園(養護教諭として)。
わたし、ラッキーすぎる!
急にやりたいことがふたつも叶ったカンジ。
しかもそこでの仕事が楽しくて楽しくて、
こどもの虜になり、保育の仕事の虜になり、
「天職だー---!!!!」
と、そこから通信大学で幼稚園教諭を
試験で保育士資格をゲットした。
公立の幼稚園、保育所、民間の託児所、学童保育。
10年以上こどもとかかわる仕事をして
「こどもってすてき!」「たくさん考えてる!」
「こどものイキイキした顔を見るのしあわせ!」
と思う反面、
こどもたちがおとなのうがった?見方で
良さをつぶされていくのを見るのが耐え切れず
最後にもっかい公立園で仕事をしたのをきっかけに
「したい保育はこれじゃない」
と自分の中でハッキリしたこと
「森のようちえん」を知ってしまったこと
夫と保育観とやらが同じだったこと
それが森のようちえんを夫婦で開園しよう!
となったきっかけでした。
そして今。
そのときの願いが叶い、
イキイキとしたこどもたちを毎日見られて
したいなと思っていた保育ができて
本当に本当に心からしあわせ~と思う日々を送れている。
もちろん悩みは尽きないけれど
苦しみもたっぷり味わうけれど
やっぱりわたしはラッキーだ。
20歳のときはじめて働いた幼稚園の園長先生が
わたしの保育人生のキーマンだとずっとずっと思っている。
働いてすぐくらいのとき
「わたしは恵まれてるだけ。ラッキーなだけです。」
と言ったら
「それもあなたの才能だよ」
と返ってきた。
自分で努力したことが全然なくて
能天気に甘ちゃんで生きてきたわたし。
まさかそんなただのラッキーを褒められるなんて・・・!
わたしが自分に自信がもてたひとつだった。
そのあとはもう、こどもたちからめいっぱいの無償の愛をもらって
同僚の先生たちからもたくさんの褒め言葉のシャワーをもらって
この「保育の仕事」を通して
逃げてきてばっかりだった自分に
たくさんの「自信」をプレゼントしてもらった。
自信をもらったら、もっとチャレンジしてみたいと思えた。
そうだ。
だからわたしは
「その人にとって必要なことは最高のタイミングで現れる」
と思っている。
そして
「認めてもらったらもっともっと前向きに走れる」
と。
成長のスピードも歩幅も人それぞれ。
おとながわざわざ高いハードルを準備しなくても
成長したい!と思ったタイミングでちゃんと成長していく。
欠点を努力してなくそうとするより
良さに着目する方がよりジャンプできる。
それぞれの良さとそれぞれのタイミングを
大事にしたいなぁと思って
森のようちえんを開園したんだった。
そんな保育が今できていて
やっぱりわたしはラッキーだ。
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