XR Kaigi 2024に参加して北海道勢のアウトプットの応援をしてきた話
こんにちは、じゅんです。
Hokkaido MotionControl Network (#DoMCN)というHoloLens・VR技術好きの技術者コミュニティの勉強会を運営していて、開発者の知見の交流を促進しています。また、元・物性研究者として、研究機関に所属する若手研究者でxRに興味を持つ人を見つけてはHoloLensを被せに行き、開発者コミュニティへの橋渡しを行う事を続けています。これらを適切に表現する職名が無いので、勝手にScientist/Developer Relations と名乗っています。最近はCommunity Relationsとも勝手に言っています。
12月11日から13日までの3日間、東京ポートシティ竹芝にてXR Kaigi 2024が行われました。運営・参加者の皆さまお疲れさまでした。
この記事ではその大会で見聞きしてきた事や発信した事を中心に書いてみたいと思います。こちらを前編とし、後半のメイン記事となる各コミュニティ運営者たちとの交流などについて別記事でまとめます(まとめました)。
XR Kaigi について
株式会社Moguraが主催する、XR領域の大規模カンファレンスです。12/11から3日間のセミナーパートと、12/12,13の二日間のエキスポパートが並行して開催されました。
エキスポ会場の様子については、毎年恒例 @ikkou さんがハッシュタグツイートを一通り拾って各ブースごとにまとめられています。(いつ寝てるんだろう)
セミナーパートは12/23から1/31の間にアーカイブがチケット購入者に提供される予定との事で、その時期にまたツイートが増えるかもしれません。
1日目
私の勘違いにより、12時から始まる基調講演の開始時に会場にいないというミスをしました。XREAL Air 2 Ultra のインサートレンズを買いに行った話のブログ記事を書き終えて現場に向かい、コヤ所長のトークの一番最後の方を聴いて終了しました。
昼休憩の合間に、かつて #ReverbG2 のレンタルの時にお世話になったしまざきさんと合流して、喫茶店で近況の情報交換などしました。
イベント開始前のやり取りで会う事になっていた用事は済んだため、いつもどおり自分自身の目印をアナウンスして会場に戻り、スタートアップのピッチ大会とTISセッションを聴いてトーク会場を出ました。休憩している時に、名古屋のエンジニアの方が話しかけてくれて、(生身では)初めましてのご挨拶をしました。ネットワーキングパーティは今年も不参加で、たぶん来年も参加しないと思います(ビジネス持ってないし)。
2日目,3日目
2日目以降はトークセッションと体験会が同時に開催されているため、テーマを絞って回ることにしました。トークは①北海道勢の応援、体験会は②現状の自分がもっとも体験しにくいもの としています。合間合間に地方コミュニティ運営者の皆さんとの雑談が挟まったのでそちらは別記事に回します。
①北海道勢の応援
(会場の椅子が満席近く、スクショ実況をしようと思って別の場所に行ってみた時にリアルタイム配信が無い事に気づき、この回はここで終わりました。)モデレータのiwamaさんは、北海道から3Dスキャンアプリの活用について発信し続けていて、彼がメンバーのモバイルスキャン協会(#モバスキョ) の取り組みについてまとめられていました。クロージングでは、静岡県で開催予定の2月のおもしろイベントが告知されました。
イワケンラボ(#IwakenLab) に北海道から初加入の A-kunさん(@A919515)が学生LTで登壇しました。XRコンテンツ作れる人を北海道で増やしたいという志のもとで様々な活動を始めていて、環境や実績などをアピールされていました。イワケンラボでは、地方に住む学生メンバーの旅費などを自身のカンパ企画で募る企画を去年からされていて、私も北海道メンバーの躍進のために一口投入しています。私にお金はないので情報拡散でも協力しています。
A-kunさんは今回1人2役で参加していて、#ELF-SR2開発リレー 企画でも活躍していました。開発リレーを主導している @AkemoriAkane さんによると、第三期もあるかも?との事です。地方の立体視コンテンツ開発者は参加を検討してみてはいかがでしょうか?
クリエイターアンカンファレンス
iwamaさん登壇で、アンカンファレンス形式による3Dスキャン相談会も夕方に行われました。3Dスキャンはトライ&エラーがとても大事ですが、コツをつかんでキレイなスキャンが作れる人が増えるといいですよね。
②レアガジェット・コンテンツ体験
XRKaigiでは整理券の情報がなにげに重要で、事前情報でまとめられていたポストを参考に整理券をもらい、合間にセッションに出かけていく感じで過ごしました。私は遠隔教育に興味があるので、お話を長くできそうなタイミングでアストロデザイン、NICTのブースにお邪魔しました。
・アストロデザイン
・MuuMu
・ホログラム社
・XREAL
・タツノオトシゴXR
・エクシーズ(巡回中のそいちろさん)
・Niantic
・待機列で
・SONY
・NICTみらいICT研究所
・NEWVO
・Cellid
感想
今年も楽しくXR領域の情報を仕入れる事が出来ましたので、大変有意義な時間を過ごすことができました。北海道からの参戦者(特にスピーカー)が増えるといいなと思っていて、登壇者たちのアシストもしてみたというのが今回の参加の仕方でしたが、皆さん良いものを作っていたので私以外の方も発信していました。もしかしたら私の援護は不要だったかもしれないですね。
体験ブースでも最新のARグラスをいくつか初めて体験する事が出来ましたので満足しています。
別記事で詳しく書きますが他の地方コミュニティの人と直接挨拶できる機会なので、こちらの面でも大変有意義でした。
日程の変化に対するお気持ち
・忙しい
3日間の日程になったことで、ものすごく忙しかったです。2日目からは開場から閉場まで一応ずっといましたがご飯を食べる隙を見いだせない有様でした。
セミナーパートがエキスポパートと並行になった事により、企業ブース担当者とのコミュニケーションの仕方も変更が必要になりました。以前、2021年はオンラインでのセミナー→約10日後とかにエキスポ(XRMatsuri)の構成でしたので、セミナーで担当者の方と先に知り合っておいてエキスポで何か具体的な企画を相談、という作戦ができました。この時は日本HP社からReverb G2とPC一式をお借りして札幌での体験会を実施しました(↓記事参照)。
今回はセミナーを聴いてからブースで体験するまでがシームレスなので、企業側も担当者を分けていたりして対応したようです。そうなってしまうと、セミナーでお話していた登壇者とはブースで会えなかったりしてやりとりの連続性がありません。コミュニティ運営として対企業で何か提案できそうなところまでは行けず、若干の心残りがあります(ブースで体験して思った質問をセミナーで講演者に訊く、の方がよかったと後で気づいた)。
セミナー内容についてスクショ実況をとにかくやることで自分の興味の可視化をして会場内での発言の説得力を増したり、といった小細工も出来ませんでしたので、私もインプット偏重になりました。個人の初見さんにとっては厳しい条件だったような気もしています。
夏に行われたXRKaigi Hub in Fukuokaでは運営スタッフさんにもお話してみて今後の展開などもきいていたのですが、足止めするわけにもいかず今回は自粛しました。
・場への貢献が去年ほどできてない
忙しさにやられてしまった結果、会場でのセミナー実況・体験ブースレポートの自分の発信は去年より減りました。会期中に行われたAIミーティングのスクショ実況では1スクショツイート/3分くらいのペースでアウトプット出来ていたくらいの機材準備はしてきましたが、それらが活かされる状況はほぼありませんでした。XRKaigiの中身を詳しく伝えてフォロワーさんからの興味を引き出していく流れには持っていけなかったように思えます。
・地元仲間は見つからなかった
加えて、私と同じく北海道から来ている参加者を新たに見つけて地元でのイベント企画仲間を作ろうというのも遠征の目的でしたので、発信を見つけてもらう可能性を上げる事が必要でしたがそれも不十分でした。地元在住の知り合いは残念ながら増えませんでしたので、来年もDoMCNは今年の体制で活動します。
その他、気になった点についてはアンケートに書いて送りました。
まとめ
年に一度の東京でのお祭りを楽しんで過ごしました。地元勢の躍進を感じる年でもあり、活動を続けていて良かったと思います。XRKaigi Hub in Hokkaidoがあるかもしれませんが、その時は発信のお手伝いをもっとできるように準備したいと思っていますので、道外からの出展者さんもぜひ遊びにきてください。
今回現場でお会いできなかった方は、今週末に行われるTokyo HoloLens Meetupでも会える可能性がありますのでよろしくお願いしますm(_ _"m)
セミナーパートのアーカイブが来週からですので、全然見れていないこちらについても後でチェックしたいと思います。
以上です。今夜もう一本記事公開予定です。
(2024/12/16 初稿 4238字 240 min)
おまけ(出張旅程などについて)
3月末の時点でXRKaigiの日程がアナウンスされたため速攻でホテルを会期分確保して、12月発着のタイムセール(10月頭)に合わせて飛行機を予約し、飛行機の安い曜日までの宿泊分を郊外で取ることで出張費を抑えました。
インフルエンザワクチンを出発の前の週までに接種(3600円)して満員電車リスクを減らしましたが2週前の方が良さそうです。
旅程と旅費
飛行機 16880円
宿 13200円(蒲田2泊)+25292円(浜松町3泊)+6600円(蒲田1泊)
計 61972円
チケット早割 5500円
電車・バス移動 計3000円くらい
食費 5000円くらい
おみやげ(自分で食べる用含む) 5000円くらい
飲み 一件 4000円
ヘタクソ旅の様子
12月の金曜日に21時以降の電車に乗ろうとしてはいけない