月報(2020/07-09中旬)

 こんにちは。Scientist/Developer Relationsとして起業して半年を迎えようとしております。相変わらず移動費が限りなく0に近づいてしまっているので、必要経費の8割は削減されたままです。とても支出が少ないです。
 最近の①xR業界の動向と自分のネタ、②学術界の動向、③コミュニティ関連の動向、④自分の動向、⑤その他(ガジェットニュース)について独断と偏見で雑多に記事にまとめておくことにしました。公開許可の得られてあるものだけにしてありますので、詳しい内容・派生についてはお問合せ下さい('ω')
 ②に関連してアレコレやってる部分と④が、私のオリジナリティの高い部分です。まとめで方針とか書いてみました。

前回の月報

①xR業界の動向

7/2 HoloLens 2 一般販売開始

 ある日朝起きるとHoloLens 2の日本での注文リンクが出来ていました。それを見て私もすぐ注文しました。そしてたけせんさんの悪ノリによるリスト作成がなされ、そこに入れられていました。

(9月21日時点でのリストを先ほど見てみたところ、いつのまにか59人も居ました。)

 関東から一足遅れて、うちには実機が7/4に届きました。道内で個人購入した人を発売から2か月経っても未だに見かけないので、知っている方がいたら教えてもらいたいです('ω')

7/15 #XRMTG 4拠点連携の定例ミーティング

 オフライン時代から、毎月第三水曜日はXRミーティングを行っています。やまじさんのニュースとみやうらさんの開発TIPSを中心に、あとはxR技術に関連した話題でのゆるいLTを全国で共有しています(だいたい↑の4拠点+α)。7月のこの回はいつもの司会のXinSuzukiさんが所用で不在だったため、各会場のイベント管理人がそれぞれ司会を回していく形になりました。私は北海道会場担当として、後述のVR学術講演会のお知らせプレゼンや、盛夏音祭の直前お知らせなどをサポートさせていただきました。

7/18 東京HoloLens Meetup Vol.20

まとめ


 4月のHoloLens Meetupから約3か月のブランクを経て、久しぶりの東京HoloLens Meetupでした。いつもの東京Holoには珍しく、RETISSA DisplayのQDレーザさんの講演がメインに入っており、なにげにHoloLens以外のセッションがメインに入った初めての回だったのではないでしょうか。

7/20 【Nreal Japan Union】 Monthly Meet Up vo.4

#NJUミートアップ のハッシュタグで時々流れて来ていたNreal Japanの開発者ミートアップがオンライン化に伴ってオープンイベントに変化しました。懇親会ではKDDIのDelRel担当の方や、Nrealの中の人とお話することができ、一般販売の時期などうっすらと想像できるイベントになりました。

7/25 Lynx R1の製作者によるビデオ報告がリリースされる

 Stan Larroque氏(@stanlarroque)はプロジェクト公開以降時々進捗を公開しています。この日はデザインの変更について発表が行われました。新デザインは前よりも接眼部が薄く、後頭部部分はHoloLens2に寄ったようで、なんとなく気軽な装着感になったような印象を受けました。

7/29 Tokyo HoloLens ミートアップ vol.21 HoloLens 2民主化記念!!の回

 発売から約1か月のタイミングで、開発を手元でやりたい人を主な対象にしたミートアップが開催されました。(自分の活動欄へとびます)この日にあわせて(というか思い付きで)、札幌HoloLens Meetup突発編として、3人での開発会+Meetup視聴会を行いました。東京側が終了した後も、もつ鍋を食べる #もつもつ会 などふざけつつ開発を試していたので懇親会には残念ながら #DoMCN 側から参加することはできませんでしたが、こちらのオフラインミートアップ再建のためのイベントとして重要なイベントになりました。

7/31-8/2 #盛夏音祭20 開催

VRchatで開催された、VRライブ音楽フェス 盛夏音祭を@Tnohito1 さんプロデュースの下で開催しました。以降は自分の活動欄にて紹介します。私は遊撃部隊みたいな感じで当日運営を非VR環境からサポートする係でした。

8/10 #1 Looking Glass 8K体験会

#るきべん8K でおなじみLooking Glass 8K 体験会が行われました。xR系久しぶりのオフラインイベントになっています(なので札幌民の私は参加できない)。非接触で操作可能な両眼立体視ディスプレイという特性もあって、通常のウェアラブルのxRデバイスよりはリスクが少ないものの、参加枠を細かく割ったうえでの超少人数体制での運営です。当日欠席率が0という、非常にレアな機会になっているようです。
 単眼のビデオによる配信などでは到底理解できないガジェットなので、これはいずれ現地に見に行かねばならないと思っています。本当に品川近郊の開発者がうらやましい。。

8/13 オンライン開催:ノンプログラミングで始めるAR開発 with MRTK

#AR_Fukuoka のよしながさんが、オンラインでのハンズオンセミナーを頻繁に開催してくれていて、今回はプログラミング初心者向けのMRTK実装が課題だったので参加してみました。本編ではUnityでの動作確認までを行い、懇親会後の時間を使って手元のHoloLens 2へのデプロイまで進めることが出来ました。
 解説がとても丁寧なので、初心者の私には非常にありがたいです。人数は少ないですが、他の初心者の方にもお勧めできる内容だと思っています。なにか実際にちゃんと動くと楽しくなって、もうちょっといじってみようという気になりますね。

8/19 【北海道オンライン会場】XRミーティング 2020/8/19 #XRMTG

 定例のミーティングでは、私も久しぶりに #DoMCN 連携イベントなどの報告をしてきました。

8/21 インストールいらずお手軽Web AR/VR開発入門(エンジニアカフェ1周年イベント)

 前週はMRTKでしたが、今回はWebARのハンズオンイベントに参加してみました。Glitchという、WebARコンテンツ開発環境にユーザー登録をして、そのプラットフォームの上で開発・実機確認の両方ができるようになります。

スマホのカメラに読み取らせたパターン上に、地球を浮かべるアプリができました。

8/22 AR_Fukuoka: Let's Try Spatial vol.2

 Spatialというミーティングツール(VR・AR混在でアバター会議が出来る)が最近進化を続けているらしく、ちょっと触ってみましょうという事で雑に始まりました。各自サービスに登録して、ルームにみんなで入り、あれこれUIなどをめいめいでいじりながら使い勝手を探るイベントになりました。

アバターは、適当な写真を1枚投げるとそれを元に自動で解析して出来合いのアバターに貼り付けてもらえます。首が太いのは5月のころから直らなかったようです。

VR系デバイスを複数持っていれば自分を殖やすこともできるので、ちょっと面白かったです。音声のやり取りは問題ないですが、3DCGの移動の遅延は少しあるようですので、今後改善されると嬉しいです。

8/24 WebXR Tech Tokyo #2 @ cluster

 前身 #xRTechTokyo のオンラインイベント #WebXRTech の第二回が行われました。clusterとYoutube配信視聴の二通りの参加方法が選べ、私はYoutubeで参加しました。いつも若い登壇者の割合が高い同イベントですが、今回も大学生のチームなんかがいて、いい感じでした。登壇者が固定化されていないので、こちらのコミュニティのプレイヤーの多さを感じます。

8/25 「MAZARIA 閉場スペシャル! Project i Can 蔵出し資料満載トーク」前編

 バンナムのコヤ所長、タミヤ所長をゲストに迎えての #にしかわの部屋 放送で、先月閉場となったMAZARIAに関わるトークショーが行われました。Youtubeで見られます。ロケーションVRの象徴のような存在だったVR ZONEの歴史が明かされました。

8/29 XRクリエイティブアワード2020とVRAA02 授賞式

#XRCJP の授賞式が行われました(不参加)。今年のVR界で顕著なインパクトを残した作品に授賞されるようです。

8/29 Magic Leap Challenge#1 開催 (#ml_challenge)

 nreal meetupも主催していたx gardenさんの主催で、magic leap 1を使ったハッカソンが完全リモートで開催されました。登録者の住所にゴーグルがそれぞれレンタル(無償)され、製作物の発表までずっと開発しつづけられるという超太っ腹なハッカソンでした。7月に公開され、8月中旬からちらほらデバイスが着弾しはじめ、9/6に発表会でした。丁度自分の学会発表準備とかぶっていたせいで不参加でしたが、ハッシュタグ検索を見る限り楽しそうでした。オンラインハッカソンなので、チームビルディングとかを入れ込もうとすれば結構大変そうだなと思いました。


8/31 xR Developers Community Conference

 4つのコミュニティ(xR Tech Tokyo、Tokyo HoloLens ミートアップ、VRM勉強会、withARハッカソン)の合同イベント(#xrdcc)が行われ、計20の講演が行われました。

https://www.youtube.com/watch?v=37I1ZATbGew
https://www.youtube.com/watch?v=mU6hkHSA72I
https://www.youtube.com/watch?v=b83xymLi8O4
https://www.youtube.com/watch?v=9u22BC3r4x8

 盛夏音祭の実況で多元中継には慣れていましたが、さすがに情報量が多くていっぺんには把握できませんでした。アーカイブがあると便利でいいですね。私はほとんどの時間をHoloMeetupの会場で過ごしました。


9/2-4 CEDEC2020

 大規模な開発者イベントのCEDECがオンライン開催されました。講演者はパシフィコ横浜に集まって講演配信し、視聴者は好きなセッションに加わって知りたい情報にアクセスする形になっていました。無料ライブセッションが設置されていたので、私はそちらを観ていました('ω')有料チケットを購入した人は、専用の視聴ページからそれぞれの講演者へ自由に質問チャットを投稿することが出来て、そのやり取りを通じて講演者と知り合うことが出来るようになっていたようです。
 石井食品のアジャイル方式導入(再構築といった方が正しいのかも)のお話が意外性もあり、私には楽しめました。xR系のセッションは少なかったようで、それが前項の#xrdcc イベントにも繋がっているようです。

9/4 マリオカート ライブ ホームサーキット発表 10/16発売

 まさかのARネタが急に発表されました。自宅などの床にコースを設定して、ラジコン操作のカートを操作しながら、カートから送られて来る映像(現実の地面+AR表示のコース+ギミック+ライバルカート)を見ながら手元のSwitchで操作して勝利を目指すレースゲームです。これはやりたい…!地面が散らばっている&友達が近くにいないので、予約は見送りましたが来月はさまざまな遊びが発明されそうです。

9/16 Apple 新製品発表会

AppleのAR関係で進化があると期待していましたが、特に何もありませんでした。

9/16 #XRMTG  

今月のXRミーティングは #DoMCN 枠からLTがさって~さん(初LT!)と私の2名が話題を提供しました。

 自分の発表順では、非HCI系の学術領域にxRが根付かないメカニズムについて簡単に触れました。対抗策として参考事例を業界に差し込むことで、xR導入できる余地を作ってみている話をしました。

9/17 Facebook connect にて Oculus Quest 2発表

↑の基調講演と、関連の講演情報をいくつか挙げてみます。


とっても助かる井口さんの翻訳実況スレッド

バーチャルお仕事空間実現に向けて役立ちそうな情報

 Quest 1を持っていないので、Quest 2をさっそくヨドバシで予約してみました。10月13日が楽しみです。

(追記予定)

9/17 【新日程】「MAZARIA 閉場スペシャル! Project i Can 蔵出し資料満載トーク」後編

 8/25日に放送されたMAZARIA閉場スペシャルの後編です。未公開映像満載の放送でした。ニコ生を聴いていた時よりYoutubeの方が高画質なようです。

9/19 HoloLensゆるっとLT会 初開催

#AR_Fukuoka イベントが続きます。吉永さんにお誘いされて、なんでも喋れるHoloLens テーマのLT会をやってみました。初回の手探り状態なので、Youtube配信は行わず、zoomの中だけで閉じました。人数が少ないのもあり、私は実況枠としてお手伝いしたつもりです。
 私はマイクロプロジェクタを使った、出先のデモ用運用法を発表してみました。



②学術界の動向

7/3 応用物理学会 KOSEN SC 第1回 VR学術講演会

12/5 に第2回 VR学術講演会が行われます。楽しみです。

一応参加記事も書きました。

様子


7/10 異能ベーションプログラム応募説明会

9/10 応用物理学会KOSEN SC 主催 #VR研究座談会 に参加

 7月の応物VR学術講演会に引き続き、9/8-11応用物理学会周期学術講演会期間の中に『応用物理学会KOSEN SC 主催 VR研究座談会』が設置されました。7月のが上手く行ったので、本部からの認知が得られたらしいと聞きました。本当に素晴らしいです。どのくらい素晴らしいかというと、会期中のインフォーマルミーティング開催リストにシレっと紛れ込んでいるレベルの刺さり方をしているところがすごいです(↓のリンク)。3年前は想像すらできなかったレベルの成果だと思います。高専チャプターの方々おつかれさまです。

 今回は、参加者のハードル(機材面・ITリテラシー面)を下げるために、VRChatをやめてMozilla Hubsの特設ステージを作成してその空間で懇親会(VR飲み)をやりました。私の古巣の先生も参加されていました。ちゃんと外部のシニアの先生の参加も得られているという成果が呼び水になって、また次が繋がっていくのではないかと思います。



③DevRelおよびCMC系コミュの動向

 目的が異なる2領域ですが、模索しているコミュニケーションの活性化になどについては共通項も多いのでまとめました。

7/1 DevRel Meetup in Tokyo #53 〜オンライン・ハッカソン〜

 私が思うに一番オンライン化によって打撃を受けているであろう、ハッカソン運営についての新たなやり方などが共有される貴重な回だったと思います。その中でも伴野さんの講演は、オンラインホワイトボードMiroを画面共有するというパワポに代わる発表形態で、個人的にはすごく面白かったです。予め発表資料を並べてあるMiroを公開することで、画面越しの聴衆はMiroにリアルタイムで入ってしまうことも出来ます。伴野さんの中継画面を眺めながら理解するも、さきにMiroの中を探検して自分で理解してしまうことも出来ます。この点で参加者が受動型じゃなくなるポイントがあります。

7/2 DevRelCon Earth 2020 Day 1

7/8 #decode夏まつり ~よりコミュニティを楽しくするためのコミュニティのすすめ #3

 Microsoftのそれぞれの技術領域で活躍しているコミュニティマネジャーの方々による、decode2020(7/17まで)の見どころ紹介コーナーみたいな企画の第3弾が行われて、MixedReality領域からも登壇がありました。

7/9 #CMC_Meetup Live! Kick-Off 

 Facebookの配信をベースに新しいトーク配信形態が始まりました。Zoom+Youtube配信ではなく、StreamYard+FB Liveを組み合わせる事で、よりSNSの知り合い作りを加速させたい狙いのようです。オンラインミーティングの一期一会っぽさをとにかく無くしたい場合は、こういう方式をとると少なくともFBでは交流の足掛かりが残るので良いかもしれないです。

↓やまださんによるまとめ

7/15 CMC_Meetup Live! Vol.2 オンライン時代のミートアップ開催のウラ側


7/23 #TechFeed Summit#2 IoTエキスパート

 馴染みのないコミュニティでしたが、xRと切り離すことの出来ないIoT領域の専門家たちによるトークイベントのようだったので参加してみました。

7/28 #CMC_Meetup Vol.17 "New Generations"

 ナンバリングイベントの17回目は、新キャラ登場回として初登壇の人たちで固められました。この本番の直前に組まれていた、CMC_Meetup Live! Vol.3 を見て、StreamYardの設定方法と、付箋貼りワークスペースのPetariを知りました。Petariはワークショップのアイデア出しなどに便利です。大学のオンラインイベントのツールに採用しました(後述)。

7/30 ATEM Mini Pro ISO 発表される

 オンラインイベントを配信するための映像づくりツール、Blackmagic Design ATEM Mini シリーズの新アイテムが発表され、複数の界隈をまたいで話題になりました。複数の映像ソースを本体にまとめて入力し、好みのレイアウトで別のPCに映像を送る事が出来るハードウェアなので、従来のZoom配信などよりたくさんの付加情報を乗せながら配信することが出来ます。ATEM Proを欲しかったのですが当時は品切れの状態だったので買えませんでした。DoMCNでも配信イベントを主催する事が必要になってくればOBS Studio利用の他にこれも検討しようかと思っています。

8/8 de:code夏まつり ~よりコミュニティを楽しくするためのコミュニティのすすめ the FINAL

 去年までは2日間のみの現地開催だったde:codeでしたが、今回は6/17-7/17までの超ロングイベントになったこともあり、それに伴って併設イベントもずいぶん変わったような感じでした。学会とかもそうだったんですが、長時間の関心の維持(と瞬間的なやる気の誘起)などが今後のオンラインイベントの運営のカギのように思っています。

8/11 NeWork 発表。事前登録開始

 オンラインコミュニケーションツールの新たなサービスが突如発表されました。運用を見ている感じ、Spatial Chatから距離の概念を取って話題へのつながり成分だけ残したみたいな印象でした。事前申請からひと月が経った9/9日に招待メールが来ていた事を9/20に気づいたため、まだちゃんと評価していませんが、懇親会用としてうまく使える方法がある気がしています。

8/20 書籍『オンラインセミナーのうまいやりかた』発売

 FBグループでオンラインイベントに関する知見共有を進めている高橋さん(@Ryu_8cchobori)の本が発売されていたので復習がてら買いました。ビジネス寄りに内容が書かれているため、開発者向けにするには若干のアレンジが必要ですが基本の考え方は共通しているので、初めに読む本として周囲に共有しています。

8/22 Anything and Everything LT Meetup #1 @cluster

Spatial体験会と同時に、#AELTM という新しいミートアップシリーズが生まれていました。その名の通り、話題の制限はないという、好きなものを語るイベントでした。喋りの敷居を下げる事で、それまで不慣れであったエンジニアの人もLT登壇側に回ってくれる効果がありそうでした。私は参加できませんでしたがYoutubeの後追い視聴が出来ましたので、楽しそうな雰囲気は伝わってきました。

8/25 CMC_Meetup Live Vol.3 カスタマーサクセス視点でみたコミュニティ

#にしかわの部屋 と同時に開催されていたので、終了後にこちらに移動してきて後追いで視聴しました。

9/2 DevRel Meetup in Tokyo #56 〜ライティング〜

 エンジニアの重要スキルでもあるライティングに関する情報共有の回でした。わかりやすい文章を書くためのコツについて、読者層の読みやすさを想像して構造的に書きましょうというお話でした。ちなみに、私の今回の記事はこれは考慮せずテキトーに書いています。


④自分の動向

7/5 HoloLens 2お触り会@某事務所

 HoloLens 2が自宅に届いた翌日にはもう開発者の皆さんに触れる形にして持っていったのがこの回になります。ココでMicrosoft純正のMiracastアダプタの存在を知って次の展開に繋がります。

7/15 訪問デモ

某大学にお呼ばれして、10月のシンポジウムのオンライン運営について相談を受けた後、HoloLens 2とVRChatの体験会を開かせていただき、2名の医師にその世界を先取りして頂きました。件のシンポジウムについては、準備時間が少ないようなので、VR空間の活用については見送りました。

7/20 MagicLeap 1 を借りれた

 6月に販売開始されたMagic Leap 1 について、協力先の会社さんから借りることが出来ました。1か月ほど手元にありましたので、いくつかのイベントに持ち込みつつ、以前触って面白かったアプリなんかをインストールして無事返しました。地味にML1についても、札幌初の自由に触れる実機(個人保有)となっていました。

7/25 突発式さっぽろHoloLens 2もくもく会+Meetup 実施

お触り会で遊んだ時の3人で再び集合し、お昼からHoloLens 2とMagicLeap1にアプリを仕込んでみる会を開催しました。コロナの影響で、どうしても不特定多数の集合するイベントが開きにくいため、外出をコントロールできるメンバーでのオフラインイベントを実施する方向に既にシフトしています。

7/31-8/2 盛夏音祭20 運営サポート

 実は3つのステップを連続させた、VRライブ演奏者&イベンター育成イベントでもあった今年の盛夏音祭なのでした。

①遠隔でライブをするための機材やアプリ選びの紹介(5/24)、
②実際にそれらを用いてVRChat内で実際に音を出してみるワークショップ(6/13,14)、
③実践の場としての音楽ライブフェス(7/31,8/1-2)
と続くイベント群になりました。延べ3か月にわたる準備期間でいくつかの宣伝プレゼンなども担当させていただきました。ツイッターまとめ用の関連ツイートを随時収集、反映していますが、現時点で5000ツイート・100ページ越えの内容になっており、夏の音楽フェスを皆さん最大限楽しんでいただいたようです。私はライブ会場に参加はできなかったのですが、完全なる裏方としての活動報告は下に置いておきます。 #DevRel 領域や #CMC 領域のメソッドを #VRC音楽勢 向けにそれぞれアレンジしてイベントに付加した、というのが私の真の役割です。

8/9に行われた打ち上げも非常に良かったです。お疲れ様でした(こっちも別件対応で居なかったんだけどもw)。

9/8-11 第81回 応用物理学会秋季学術講演会に参加・一般講演して、xR活用例を報告・提案してきた。

↓講演概要

備忘録

 9/8から私が所属する応用物理学会の全国大会がオンラインにて行われました。『360°ライブストリーミングとVR・拡張現実技術を用いた多拠点間の遠隔実験指導法の実装』というタイトルにて、2017年に実装した遠隔教育用のシステムの報告を行いました。国内の応用物理領域で、xR系の技術をリアルタイムの実験指導に適用した例がついに3年間誰からも報告されなかったため、コロナ感染予防対策という文脈に乗せて、実施報告という形で業績化しました。
 狭い実験空間での実技指導の際に、実験者と指導者を分離して360ライブストリーミングで繋げば、データは後年も活用できるし、感染リスクも減るし、遠隔のエキスパートも実験に実質的に加わることが出来るという話をしました。まさに最近Microsoftの Dynamics 365 Remote Assistが体現しようとしていた事を3年前には検証していたことになります。当時はリテラシーと好奇心が壁になってうまく行かなかった事も重要なことだと思いますので、その状況についても言及しました。日本物理学会でも報告しようかと思いましたが、2つの学会の開催日程が完璧に被っていたためにやめました。

 また、自分のセッションの終了直後にMozilla Hubsのルームへの案内を出し、講演を聞いた先生を数人誘ってみる事になんとか成功しましたので、応用物理学会内でのバーチャル空間活用の第一歩も踏み出せたと思います。(なかやまさん以外の入室者さんとは喋れなくて反応自体はよく分かんなかったけどw)

その夕方に行われたKOSEN SC主催 VR研究座談会にもシレっと参加して若手研究者の皆さんとお話させてもらいました。

 また、学会最終日に設置された一般公開シンポジウム『応用物理技術の社会実装の加速を目指して(2)~集積回路技術を例題に~』の各セッションも若手の今後の振舞いに重要な示唆を与えるものだったかなと思いました。わたし辞めない方が良かったかもわからんね('ω')まあいいや。

9/12 弦楽デュオのライブコンサートの観戦に行った

 私が毎週習っているバイオリンの先生が札幌近郊でライブを行うとの事だったので、研究がてら遊びに行きました。最後の出張が去年の12月10日だったので、実に10か月ぶりに札幌の外への遠足ですw

 レッスン中は短い時間の中で自分のキャリブレーションと新しい動きのインストールで大体終わっているので、じっくり見る機会というのが少ないです。完全に観客モードで、分からないボウイングを見るとかするとちょっとうまくなります。今回は左肘を見ていました。
 完全ソーシャルディスタンス体制で行われたので、迷惑をかけないためにゲリラ体験会はしませんでしたが、へんなデバイスがあるよっていうアピールだけはしてきました。私自身はこないだの恵庭50周年曲× xRの動画コラボした張本人でもあるので、これくらいはしても怒られないであろう。。

9/15 MRTKアイトラッキングのビルドテスト

 市内のxR開発者 @maxpapa3 さんの相談を受けて、13LABOさんに遊びに行きました。そこで、MRTKのサンプルプログラムをHoloLens 2に仕込んで実機での動作チェックをしました。途中でお客さんにも簡単にかぶせたりしつつ、プリインストールの操作チュートリアルを試してもらったりして、HoloLens 初代→2への変化具合などを感じてもらいました。最初エラー出てましたが最終的にサンプルが動いたので良かったです。
 去年から移動式ハッカソン会場として各地に機材を持ち歩いていましたが、こういう活動はなんとかできそうですね。

9/16 #XRMTG での活動報告

イベント報告のリンクに飛びます

10/3, 9 第6回人文・社会科学系研究推進フォーラム開催の準備について

 北海道大学URAステーションの依頼で、6月の科研費セミナーに引き続きこちらのワークショップの運営のお手伝いもさせて頂いております。コミュニケーションツールの選定などを進め、大人数でも混乱を引き起こさないような運営体制を検討しているところです。準備も佳境ですので、頑張りたいと思います('ω')ノ
 隙があればVRの人の文化も触れてもらえるように何か考え中です。こういうところから地道に認知を拡げていくのが結局は近道だろうと思って、活動を継続していく模様です。
#SciRel (Scientist Relations(造語))としての活動の方向性はこの領域④での活動によって決まりますので、新しもの好きの研究者との関わりは深めていきたいものです。


⑤その他について(主にガジェットの話)

7/7 Lightning Packs の HoverGlide が到着

 2年くらい前にbackしたクソコラリュックがついに手元に届きました。非常に嬉しいです。これはリュック部分と背負う部分がバネでゆるく連結されており、歩く時の上下動を打ち消すように動作させることで移動時の疲れを軽減させるコンセプトのリュックです。リュックだけが宙に浮かんでいるように見えてしまうためクソコラリュックと親しみを込めて呼んでいます。リュックとしては重いため、もともと重量のある荷物を運んでいる人にこそ刺さる製品だと思います。私は助かっています。

InstaChordのクラウドファンディングが目標達成

 新しい電子楽器InstaChordが沢山の出資者を集めて、リリースに向けた開発に大きく前進したようです。ギターは私はまだ分からないのですが、なんかちょっと面白そうなので(楽器としてもMIDIコントローラとしても)、展開を楽しみに見ています。

7/21 Jamstik Studio MIDI guiterが到着

 2年前くらいにbackしたMIDIギターがうちに到着しました。通常のエレキギターと異なり、インターフェース越しにPCなどに繋いで音を作る楽器になります。たぶん当時はコントローラとして活用しようとbackしたと思うのですが、紆余曲折のモデルチェンジなどの結果完成がだいぶ遅れて今に至ります。バイオリンとはまた違った音の仕組みなので、触ると結構楽しいです。ただしギターの弾き方は全く分かりませんw。

8/21 Pimax 8K用のアイトラッキングモジュールが届いた

 6月末の新情報で紹介されていたPimax専用の7Invensun アイトラッキングモジュールがBacker割で99ドルだったものを買いました。期待がありますが、うちにまだベースステーションもコントローラも届いていないため、効果を試すことができません。なぜ買ったんだろう…。

9/1 USBケーブルチェッカーを知る

 FBで流れてきた投稿で↑のアイテムを知りました。最近色んなケーブルがうちにあって、ガジェットとの対応付けはしているものの、それぞれがどんな特性だったかもう分からないので、こういうチェックツールがあるとうれしいなぁと思っています。もうすこししたら買うかもです。

9/17 PS5 発売日・価格発表

 PS5 の発売日が11月12日と発表されました。1ゲーマーとして、これはぜひ冬が来る前に手に入れたいところです。PS VRの新しいものについては情報がないため、とりあえずその他セクションにリストしておきます。

7-9月のバイオリン

 この期間すごく忙しかったんですが、思った以上に順調に進みました(ポジティブ)
・滝廉太郎『花』
・ドボルザーク『家路』
の演奏がなんとか出来る感じになり、次週からは
・「オズの魔法使い」より『Over The Rainbow』
の練習に入ります。音階を固めたりとかは一旦離れて、フレーズが一通り弾けるようになったらどんどん次の曲に行って幅広く弾いていく感じに移っています。とりあえず色々弾ける形まで持っていって、後からそれぞれを深めるって感じになってるのかなぁ。

まとめ

 この期間の関心は、『いかにしてオンラインイベントの参加者を誘導して自分事にするか/してもらうか』でした。Youtubeの録画で自分自身がダレてしまう事もあり、これを解消する工夫に興味がありました。各分野のたくさんの事例を実際に体験して、自分の中に知見を蓄積した期間になりました。
 人と人との繋がりをうまく作って今後の展開につなげたいCMCの分野が、補助ツールの運用模索に一番貪欲な感じがします。一方でクローズドな集まりを円滑に回すための仕組みも少し見る事が出来ました。両方のメリットデメリットを把握したうえで、目的に合わせて種々の選定をしていくのが今後の主流になるのでしょう。

 さて、この四半期ではDoMCNの核となるイベントは残念ながら開くことが出来ませんでした。これは私がいわゆるファーストペンギンの属性を持っているわけでないという事情と、一方でセカンドペンギンとしては割と強力であるらしいという状況によります。イベントのオンライン化によって時空間を超えられる事がもう分かっているので、遠隔地のファーストペンギンキャラを見つけて、適宜補佐するやり方が自分には合っているような気がしています。

以上です。
(9/21 11878字 12h 追記予定
 9/22 13502字 1h 追記予定)