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きのホ。音楽劇「いまゾーンB、そっちは?」に触れて

京都のアイドルグループ『きのホ。』(読みは「きのぽ」)の音楽劇「いまゾーンB、そっちは?」を見ました。自分が見たのは初日と千穐楽の二回。

なんていうか、すごく良い体験だったので、その感覚をメモがてら残しておこうかと思います。
一応ネタバレはないつもりで書きましたが、どうだろうか。ないと思う。
個人的な感覚が主なので、ひょっとしたらあんまり良くない言い回しになってしまってるかもしれないんですが、ご容赦いただければ幸いです。

まず、初日を見たとき。
音楽&劇、という言葉から自分がイメージしていたより、がっつりお芝居だったことが意外で、どうにもうまく呑み込めませんでした。

メンバーの努力が並々ならないこと、かける思いが強いこと、お芝居自体は楽しかったし、ライブシーンも良かったことは頭では理解できているつもりだったんですが、自分は生バンドのワンマンを単純に期待していて、蓋を開けてみたら半分以上お芝居という演目だったのが、『これは一体なんなんだ???』という感覚が最初に来てしまった。

でもしばらく時間が経って思い返すにつれ、なんか、あれ、すごく良かったな…と吞み込めるようになっていっていました。このときはそれがなんでなのかってよくわからなくて、うまく考えられてなかった。
そして千穐楽を見たときはもうすごかった。すごかったんです。

アイドルの曲(に限った話ではないんだけど)って、曲としてのクオリティとか好みとかももちろんなんだけど、ストーリーが結構乗ってくるじゃないですか。
どこで封切りして、どう歌われて、どう育って、メンバーがどうで、どう感じているのか、みたいなのがやっていくにつれて熟成していくというか。

それが劇中に起こってるんだって思ったんですよ。
濃縮されたストーリーのなかで歌われる曲って全部が特別で、特別な感覚、劇中に放出された感情と一緒に入ってくるんですよ。
そして曲が育つっていうことはそのグループに対する思いも育つ。
それでもう、バーン!ですよ、バーン!!

すごいなこれは…すごいことだ!と思いました。
本来であれば長い期間をかけて、見て、感じて、考えて、思っての出来事が一晩でひっくるめて体験できたんじゃないかって気持ちにさせてくれる場だった気がします。

ひとつひとつ好きなシーンとか笑った泣いたはあるんですが、その辺は言い出すとキリンがないので、ここでは割愛させていただとうございます。

見たことない人できのホ。に少しでも興味があるなら、めちゃくちゃにおすすめで、しかも今なら無料でまるっと動画を見ることができます。
ぜひ、感じてみてほしい体験です。

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