ミュージックビデオ
2021年10月25日、「あほんだらいふ」のミュージックビデオを公開した。
「あほんだらいふ、ミュージックビデオ撮ります!!!」
大地のこの発言から全ては始まった。
toybeeのミュージックビデオは、全て自分たちで作っている。
その第1弾が「あほんだらいふ」だった。
「あほんだらいふの撮影場所にぴったりな部屋がある」
⋯⋯僕の部屋だった。
BOYS END SWING GIRLが解散してからすぐ、僕は引っ越しをした。心機一転、新しいスタートを切りたかったのかもしれない。toybeeハウスから自転車で5分もかからない所だった。
ミュージックビデオの内容はアホな男の生活を映すというものだった。
主演はもちろん冨塚大地。アホ代表である。
家の中をゲームやレコードなどで埋め、そのゴミ屋敷の様な部屋で男が寝ているところから始まる。
レコードは僕の私物だったから壊されないかヒヤヒヤした。
このミュージックビデオはアイデアが素晴らしい。
アホな男の生活を定点カメラで撮影し、その横にLINEの画面でバイト先からの連絡の様な歌詞を出すなど、簡単な手法の中に面白さが詰め込まれている。
最高のミュージックビデオが完成した。
こんなに素晴らしい作品を自分たちで作れるなんて、この先のtoybeeの作品作りにワクワクが止まらなかった。
2022年2月27日、「それゆけ!夢みるゾンビーズ!!」のミュージックビデオを公開した。
今回のミュージックビデオは前回よりも一層凝った作品に仕上がった。
「あほんだらいふ」のときは完全に4人だけで作ったのだが、今回はスタッフが増えた。カメラマンや
ヘヤメイク、照明、CG、撮影場所提供など手伝ってくれた人がたくさんいた。
衣装や小道具なども気合を入れて作った。
今回も監督は冨塚大地。
2022年1月8日、とある会議室に集められたtoybeeメンバーは新しいミュージックビデオの原案を聞いた。
こういう時の大地はすごい。
話を聞いているだけなのに、本当に目の前で主人公たちが動いている様に見えた。
撮影の日はものすごく寒かった。
ゾンビの衣装だからといって、自分たちで穴をあけたりしたせいでほとんど裸だったのだ。
この衣装を作るのも楽しかった。近くの古着屋にいってどの服をボロボロに加工したらゾンビっぽくなるだろうか、ハロウィンで使うような血糊も買ってきて顔につけたりもした。箒を塗装して楽器の様に見せたり、まるで文化祭のようだった。
寒さに耐えながら全部のシーンを撮り終えた。
達成感がすごかった。
このミュージックビデオを公開したらtoybeeファンのみんなは驚くだろうな。しかも大地が自ら監督、編集までしてるから、少しは界隈で話題になっちゃったりするんじゃないかな。toybeeの今後の活躍に胸が躍っていた。
⋯⋯
「ついていけないかもしれない。」
カズ君から連絡があった。
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