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健康もアンチエイジングも結局は日々の良い行動の積み重ね〜不老長寿メソッド/鈴木祐

想定読者
・健康意識が高く、より健康になりたい方(全国民?)。
・アンチエイジングにチャレンジしたい方。



若返りの基本は苦痛と回復のサイクルだった

アンチエイジングという言葉はメディア等でもよく耳にしますが、いまいちとらえどころがありませんよね。
ある程度年齢を重ねた人であれば、今よりもっと若々しくいたい、より元気になりたいと願うのは当たり前のような気もしますが、「じゃあどうすりゃいいの?」という部分に即答できる人は少ないと思います。

運動しましょう、規則正しい生活をしましょう、食生活を整えましょう。
そんなことはわかっとるわい!となりそうですが、本書では過去の膨大な論文等から、アンチエイジングに対して一つのフレームワークを提示してくれています。

それは、 苦痛と回復のサイクル。

某お笑い芸人のギャグのように、ちょっと何言ってっかわかんないという声が聞こえてきそうなので少し補足します。

みなさんも筋肉がどうやって大きくなっていくかは聞いたことがあるかと思います。
ざっくり言うと、筋トレなどで筋繊維を破壊すると、人体の働きにより元に戻そうとするのですが、それが原型復旧ではなく以前より強い状態まで戻す(超回復)ため、少しずつ大きくなっていく、というもの。
抽象化すると、ワクチンを打つのも同じような原理で、刺激(苦痛)を与えることにより、より強い(回復)状態を目指しているわけです。

で、アンチエイジングも同じ原理が働いていて、運動、食事、メンタルの各分野での取り組みが考えられますが、煎じつめると、全て

ちょっとした苦痛を体・精神に与えて、より強くする

という仕組みが作用してます。
あの時の経験があったから今も頑張れてる、なんて経験もお持ちの方もいるかもしれませんね。それも、形は違えど同様の原理、といえます。

本書では、その「苦痛」と「回復」に分けて、それぞれレベル別に取り組むべき内容が詳述されています。
簡単に取り組めるものから、徐々に高レベル(運動でいうとHIITとか)になるように整理されているので、自分が今どのレベルで、次に取り組むべき内容がすぐ把握できるのでありがたいところ。

苦痛には運動や食事(食事が苦痛?と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、断食も一種の苦痛ですし、ポリフェノールも弱い毒物として扱っているため、苦痛に分類されています)が詳述されていますが、割とすでに取り組んでいる項目も多かったため、今回は回復に関して、栄養素、睡眠、美肌の3項目についてポイントを書いてみたいと思います。

効率的に回復するには?

栄養素

自分が小さいころはバナナダイエットやりんごダイエット、少し時間が経つとスーパーフードがなんちゃら、納豆が最高だとか、ある特定の食材にスポットがあたることが少なくないですが、まずは、1種類の食品でアンチエイジングを達成!なんてことはありえない幻想だということを認識しましょう。

で、食事でとるべき栄養素を羅列するのは可能なのでしょうが、それらを網羅するような食生活を継続することは現代社会ではほとんど不可能に近いですよね。社会人ともなれば、出張や懇親会もあったりなので。

で、本書ではアンチエイジングのフレームワークと同じく、過去の食事や栄養に関する学術論文から、暫定ではありますが目指すべき姿を提示してくれています。

それは、

食事においては質の高いカロリーを摂取すること。

質の高い、というのは満足度、栄養価、吸収率、効率性がよいカロリーのことですが、これらの観点で「カロリーの質が高い食材ランキング」が掲載されています。

それが以下。どどん!

1 低糖質な野菜
2 肉魚卵
3 フルーツ、高糖質な野菜
4 乳製品
5 油、脂肪
6 穀類全般
7 加工食品、精製糖

本書ではいろいろな食事法も紹介されてはいますが、ようするのこれらのうち、できるだけ順位の高いものを積極的に摂取しましょう、ということですね。


睡眠

睡眠も回復の重要な要素。
本書の中では、睡眠環境と睡眠前の行動、2つに分けて留意すべき点が解説されています。
ポイントは以下のとおり。

環境
・寝室には時計を置かない
・寝室温度は18〜19度
・寝る前に換気をする
・アンバーグラスを使う(寝る3時間前)

行動
・タンパク質を摂取する
・食物繊維を摂る

食物繊維やタンパク質と睡眠の関係は意外というかこれまで自分は意識してませんでした。
エビデンスに関してはまだ不十分な点があるようですが、食物繊維を大量に摂取したグループほど睡眠の質が上がり、翌日の疲労感が減少したという実験結果があるとか。
食物繊維が睡眠の質に寄与する原因としては、血糖値の乱高下を防ぐことと、腸内環境の改善により、抵抗力が上がって安眠できるのではという仮説が提唱されています。

美肌

肌というと審美の観点から語られがちですが、機能という面からとらえると微生物、紫外線、化学物質から体を守ってくれる大事な役割を果たしてくれています。

なので、そういう外敵からのバリアという面からも肌を健康に保つことは重要になってきます。

薬局の化粧水コーナーを歩くと、これでもかという量の化粧水・美容液が並んでいます。値段もピンキリで、どれを買ったら良いか悩みますよね。

本書では、肌の面でも本質に立ち返った回答を提示してくれています。

それは、細かい点では差異はあれど、日焼け止め、保湿剤、レチノイドの3点が美肌対策のビックスリーということ。

①日焼け止め
自分に限らず、男性だと使わない人も多いかとおもいますが、紫外線は肌の老化の8割を左右している、とのこと。
おすすめのプロダクトのリンク先を載せときます(amazonのアフィリエイトやっってます・・・リンク先から購入いただけると嬉しいです!(がめつい))

②保湿剤

③レチノイド
レチノール製品については特におすすめプロダクトは明示されていませんでしたが、本文中に出てきたプロダクトをご紹介。

だいぶ長文になってしまいました・・・すみません🙇
ぜひ本書を参考に若返ってみてください。

自分も頑張ります!

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