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ノーベル博物館
ストックホルムの王宮の近くにあるノーベル博物館は、ノーベル賞にまつわる実物の展示があって想像以上に楽しいです。
犠牲者の上にダイナマイト
ノーベルと言えばダイナマイトを発明した人ですが、当時はダイナマイトの爆発力は知られていたものの、不安定な物質で爆発しやすいので開発の途中で重傷を負ったり、お亡くなりになった人がかなりいたようです。
そして完成したのがこのダイナマイトというわけです。
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わかるわ~
ノーベルは世界を旅して様々な知識を吸収して歩いたのですが、健康に自信がなかったのか、このような薬瓶を鞄に入れて持ち歩いています。私も旅行が好きなのですが、心配性なので常備薬は忘れません。当時は薬が瓶入りなので運ぶのも大変ですね。現代に生まれて良かったぁ。
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ノーベル賞授賞式
ノーベル授賞式に関する展示も興味深いです。特に晩餐会についのスケールには圧倒されます。招待される人数だけでなく、席順やメニューは相当な時間をかけて入念に検討されるそうです。このイベントに関わっている人の人数は想像を超えています。
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受賞者がのこしたもの
ここには受賞者から記念に贈られてきた様々なものが展示されています。
最初のレントゲン写真
Roentgen(受賞:1901年)が撮った最初のX線写真って、何だったか知ってました? 彼の奥さんの左手だそうです。モデルになった本人の気持ちを聞きたいものです。
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人類を救った
BantingとMacleod(受賞:1923年)これ当時のインスリンです。立派なケースと注射器。この薬で何人の人が救われたことか。発明ってすごい!
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たくさんの想いが凝縮
金大中(受賞:2000年)が獄中から奥様に送った手紙には文字がびっしり!奥様も彼の身を案じて手編みのスリッパを送っています。奥様との愛で投獄生活を凌げたなんて、泣けてくる。
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絶対にやりたくない!
Marshall(受賞:2005年)が発見したピロリ菌の話は凄いです。自らを実験台にしてピロリ菌を飲み、その存在を実証しています。もちろん、その後は調子を崩して治療に専念。研究者の探求心は常人とは段違い。
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まだまだ紹介したいことがあるのですが、これくらいで。ストックホルムに来ることがあればぜひ寄ってみてください。