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『放送作家の猫被(ねこかぶり)さん』 第1話
今は昔、バブルが弾ける少し前、日本にはテレビ局というものがあり、そこで番組を作る放送作家という職業がありました。
当時のテレビ局は完全なる男社会。番組スタッフ20人に対し、女性は1人なんてこともざら。セクハラ、パワハラも日常茶飯事。
まさに "不適切にもほどがある!" と叫びたくなる世界で、何の後ろ盾もないフリーの女性放送作家は「テメェら、ふざけんじゃねぇぞ!!」という言葉をグッと飲み込み、 猫を被ってたくましく生きていたのです!!
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大事なことなので、もう一度言います。この話はノンフィクションです!!
こういう理不尽がまかり通っちゃう世界なんですよ、テレビって。
契約書もなければ、先にギャラを提示されることもなく、番組が終わってから有無を言わさず金額を言われるだけ。ギャラ交渉というシステムすらないのです。
一度だけ「これだけ働いたのだから、もう少しギャラを上げて欲しい」と言ったら「そんなこと言う奴、はじめてだ💢」と、もの凄い剣幕で怒鳴られました。
もちろん、二度と仕事ももらえませんでした。
今はテレビ局との仕事では契約書が作られるようになりましたが、平成の時代を生きる下っ端出入り業者の猫被じゅん子は、この後もまだまだ試練が続くのでした!!
(漫画:海山優生 作:黒田順子)