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芥川龍之介展@日本近代文学館

日本近代文学館で開催中の「芥川龍之介展」に行く。

そして、展覧会記念イベント「旧蔵書に見る「知」の宇宙」を聴講。
鼎談:
庄司達也(本展編集委員・横浜市立大学教授)
小澤 純(慶應義塾志木高等学校教諭)
澤西祐典(作家・龍谷大学准教授)日時:4月13日(土) 14:00~15:30 於:日本近代文学館 講堂

芥川龍之介については、彼が「知の巨人」であったことにも関心がある。
今回の近代文学館の展覧会は、それを知るに絶好の機会でもあった。
「知の巨人」とはいえ、彼が自殺したのが35歳。


特に有名なのは、彼の速読力。
普通の英文学書なら一日1200~1300ページは楽に読んでいたらしい。


芥川龍之介の蔵書は甚大で、和漢書は1809冊、洋書は821冊を数える。
今回、登壇した澤西先生は、それを全て3回読まれたそうだ。そこにある書き込み等から、芥川の考え、思考が読み解けるという。


友人の久米正雄は、芥川龍之介を、「何でも『知らない』と云いたくない男」と評している。
そして幅広い関心は、”大正時代”という開明的な時代にうまくマッチしていたのだろう。(明治の文豪とは趣が間違いなく異なる)

芥川の短編小説が、「巨大の知」の中から搾り出されたもの、と考えると、その内容の深み、表現力にも納得いくし、それを後世、読むことができるということは、何という贅沢なことなのだろうか。



近くの目黒区立駒場公園も気持ちがいい。

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