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消滅しそうな日本文化


サウジアラビアで日本の70年代ロボットアニメ「UFOロボ グレンダイザー」が高い知名度を誇っており、最近、サウジアラビアの富裕層の出資によりその新作が制作されたというニュースです。僕も見ました。

先ほど、ナイジェリアやウイグルの音楽文化が途絶しそうになっていて、外国(日本)での保管が望まれているという話が出ましたが、深刻度は違えど、日本のアニメ・漫画を取り巻く状況も似ていて、国内での維持発展が難しく、他国に託すことを考え始める状況なのではないかと感じています。歌舞伎や能のように国が力を入れて文化を保存・継承するような体制がどうしても取れないまま、業界が衰弱しつつあると考えています。

クール・ジャパン構想が足踏みしているうちに、外国のレベルはどんどん上がっています。

あとこれは個人的な体験なんですが、海外から日本に移住したり、日本の企業と仕事をしているクリエイターたちが見ている作品は、10~20年前の名作が多く、そういう作品の話に日本のオタクがついていけていない様子をしばしば目の当たりにします。外国人の方が日本に詳しいというのは、伝統文化だけの話では無くなっていると思います。

アメリカではカートゥーン・ネットワーク「Adult Swim」枠で放映されたため、知名度の高い「serial experiments lain」。SFサスペンスの超傑作です。

こうした状況で、海外の日本文化ファンを通じて、日本人自身が日本文化の良さを再発見する......というようなことがしたいなと思いました。以下は知り合いのイラストレーター、ジャコモさんの描いたすばらしい怪獣です。コラボした音楽を作って、日本とイタリアの文化交流も被せて、上に書いたような日本のオタク文化の継承の話も加えたイベントを作りたい!

素晴らしい……

怪獣の体内を冒険するストーリーのアイディア。円谷怪獣はもちろん、Gorillazやガイナックス作品の影響が見えますね。ガイナ立ちのこういう使い方、日本人には思いつかないと思います。日本で「お約束」になっているものが海外からどう見えるのか、大変興味あります。


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