
リアリティ理論

立体音響の活用法について考えています……
従来のミックスを「2Dミックス」、立体音響を「3Dミックス」と呼び、それぞれの利点を説明してみました。
2Dミックス
迫ってくるような迫力を出すのに向いている
パンチ力(音量・音圧)
はっきり、くっきり
3Dミックス
全ての音が意味を持って聞こえてくる
情報量の多さ(背景・前景・人物)
奥行きと密度
従来広告で使われづらかった「3Dミックス」は、今音楽業界(空間オーディオ)やエンタメ業界(イマーシブ)でどんどん広まっていている。広告でも、音楽を誰に頼むか、音効を入れるかといったことの前に、音を何のために使うのかというプランニングが重要になってきている......みたいな話をしようかなと思ってます。

3Dで音を受け取ることによって、受取り手は、そこに何を感じるんでしょうね。
今はまだ目新しさ、驚きみたいな感覚で受け入れられるのかもしれませんが、もう一歩先を読み取った言葉が見つかると良いと思います。何を言ってるかよくわからないのですが。笑
没入感とかリアル感といった技術的な解釈の延長線じゃない、何かが欲しいですね。そこに行っちゃうと、アトモスグリグリに向かっちゃうような気がして。回せば良いみたいなw
与える言葉の印象で、相手が勝手に想像しちゃう。

没入感とかリアル感って口にする時、それが何を指してるのか、言っている側も掴めてないのが問題なんだと思うんです。
そういえば「ジョジョの奇妙な冒険」でこういう場面がありました
『リアリティ』だよ!
『リアリティ』こそが作品に命を吹き込むエネルギーであり
『リアリティ』こそがエンターテイメントなのさ
『マンガ』とは想像や空想で描かれていると思われがちだが実は違う!
自分の見た事や体験した事
感動したことを描いてこそおもしろくなるんだ!
そうか、あらゆる作品で、それが荒唐無稽であればあるほど「リアリティ」がないと興味を持たれないんだ。リアリティっていうのは、没入体験とかイマーシブみたいな部分的概念じゃなくて、面白さの本質そのものな気がしてきた。3Dミックスと2Dミックス、それぞれの得意な方法でリアリティを表現することが、これからの音表現に重要になってきそう。
当たり前のことなんですが、いい録音をすると音楽が良くなる理由も「リアリティ」で考えられると思います。音質が良くなったからなんなの?の答えの一つは「面白くなる」だと主張したいです。

ていうかね、これね。いい録音ってやはり、「善き」複数の人の手が加わることが大事なんだよね。それがリアリティ。そして面白くなる。
ある意味の集合知ね。でもこれが軽視されてきた。と僕は思うだが、どうだろうね。

同感です。軽視されてきたというよりも、様々な知を結びつける「核」になるものが失われ、未だに再構築されていないと思います。

カネ、ね(笑)。魔物だね。

上で言ってることも、たぶん全員わかってて、オーディオ機器業界の人は「高音質はすばらしい」と言うし、映画監督は「没入感が大切」と言うと思います。しかし、各分野の思想をつなぐものが無かった。今日はその片鱗として「リアリティ」概念を発見できたと思います