何を仕事にするかより、どのように働くかの方が重要
発達障害者に合う・合わない仕事について、テーマに取り上げられているのよく目にします。
参考にするのは良いと思いますが、当てにして初めから避けるのは良くないと思っています。
例えば、発達障害者の避けるべき仕事で挙げられる仕事内容に、下記があります。
・複数のことをこなすマルチタスクの仕事
・柔軟性を求められる仕事(電話応対など主に対人関係)
・ミスができない仕事(人の命に関わる医者など)
・予測できない仕事
など
どれも苦手とする人の割合が多いだけで、必ずしもできない訳ではありません。
酷いことに、決まったパターンが多い仕事が合うと書いている本があれば、逆にそれだと飽きやすくて合わないと書かれている本もあります。
全く同じ仕事内容なのに、ある本では勧められて、他の本では避けるべきに挙げられているケース(主に事務職に多く見られる)があり、調べるほどに混乱させられます。
結論として、仕事の合う合わないは、その人の特性(得意・不得意)だけでなく、性格(飽きっぽいかどうか)や、好み(興味の有無)により、一概に言えません。
仮に苦手な仕事が多い職場だとしても、協力(サポート)し合う仲の良い職場ならできる場合があります。仕事の相談や場合によっては分担するなど。
また仕事のやり方を工夫することで乗り切れることケースもあります。例えば自分専用のマニュアルを作成したり、ソフトウェアで自動化するなど。
どんな仕事が合うかを考える前に、自分はどんな生き方をしたいのか。そのためにどんな仕事をやりたいのか。
仮にやりたい仕事が苦手でも、どうすればできる(類した仕事に関われる)ようになるのか。
仕事選びは、まず自分と向き合い考えを深めていくことが重要です。
コミュニケーションは苦手だけど、人と話すのは好きだから、話し方のトレーニングをして、カウンセラーや精神科医になった人もいます。
機器の操作が苦手でも、好きだからと何度も練習して克服した人もいます。
医者に関しては、苦手な部分は周りのサポートを受け、自分は得意な分野のみ実施するようにした人もいます。
耳が不自由や声に出すのが苦手な聾唖(ろうあ)の方で女優になった人がいます。
難聴でも歌手になった人がいます。
苦手なことでもサポートや工夫して仕事をしている人は多くいます。
何を仕事にするかではなく、自分の好き・興味があることから始めて、やりたい仕事を挙げていき、得手不得手に関わらず、どう働くかで選択する方が大切です。
やりたい仕事が全くなければ、生活のためのアルバイトでも良いから、できそうな仕事を色々とやってみて、好き嫌いから自分と向き合って考えてはいかがでしょうか。
やってみて合わない・うまく行かない場合があれば、克服・改善を考えて実行するか、今回は縁がなかったと辞めて良いと思います。
他人の意見ばかりを聞いていると、自分が見えなくなります。
意見は意見として、自分はどう思うかを大切に。
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