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不安との付き合い方について。

不安というと、どういう認識を持たれるでしょうか?

書籍では「不安=悪者」と扱っているものが多くあります。タイトルにも、不安に対して”消す”、”負けない”、”解消”などという言葉が並びます。
そのせいか、不安に対して同じように思っている人がいるのではないでしょうか?

私の意見は真逆です。「不安=味方」と思っています。
不安になること自体に、何の問題もありません。

仮に不安がなければ、どうなるでしょう?
危険な場所であっても考えなしに行って、最悪は死ぬかもしれません。
準備を怠り、仕事でもプライベートでも失敗ばかりしているかもしれません。
将来への備えをせずに、高齢になった時には、ホームレスかもしれません。

不安というのは、自分の心が知らせてくれるシグナル(警報装置)です。
そのシグナルに対して、強く反応してしまうと行動にブレーキがかかったり、眠れないということが起こってきます。
逆に正しく反応できると、無事だったり、事前準備で成功する、想定外への対処ができることにもつながります。

それでは、どのように不安と付き合っていけば良いのか?
結論から言うと、シグナル(警報装置)をバランスよく使うことです。
そのためには、不安に対する正しい認識と扱い方を知る必要があります。

そもそも不安はどこから来るのでしょうか?
実は、不安のほとんどが勝手な思い込みからきます。
1つは、自分に対する評価です。
・やる前から、自分には能力がなくて出来ないと思う。
・過去の失敗から、今度も失敗してしまうと思う。
2つは、周りの人に対する評価です。
・誰も助けてくれないと思う。

では、不安が起きた時に、どう対処すれば良いのでしょうか?
不安の問題を明確にすることです。

不安は、恐怖と同じで、背を向けたり逃げようとすると大きくなる性質があります。
事実と思い込み(感情を含む)をしっかり分けて、理解することがポイントです。そして、自分がどうなりたい将来や目標を挙げ、到達するための具体的な行動を考えることになります。

具体的にすることは、紙とペンを用意して、何に対して不安なのかを書き出します。必ず書き出してください。
そうする理由の詳細は省きますが、左脳と右脳の両方を活用することになるからです。

紙を半分におり、左に「具体的に何が不安なのか」、右に「対策として準備すべきこと」を書きます。
例えば、プレゼンに対して不安な場合。
左側:うまく説明できないかもしれない → 右側:事前にカンペを用意しておく

不安が過去の失敗から、また失敗するのではないかということであれば、Why(なぜ出来なかったのか?)ではなく、How(どうすればできたのか?)を挙げます。

自分にはできないことであれば、誰から力を借りればできるのかを考えることになります。

自分の性格からくるものであれば、物事を違った面から見ることになるかもしれません。
”神経質”な人だとしたら、”細部まで目を行き渡せられる”な方です。
悪い面だけでなく、良い面から活かすことを考えてみてください。

不安とは戦うのではなく、味方につけましょう。うまく行った出来事は自信にもなります。

不安に押し潰されないように、うまく付き合ってくださいね。

最後に余談ですが、鬱と不安は、現在を軸に過去を見るか未来を見るかの違いで、意外にも対処法が似てたりします。
鬱とは、過去に失敗した経験や失ったものに対して起こるもの。
不安とは、未来に対して失敗や失うと思うことに対して起こるもの。
だからです。

鬱に対する対処法も、基本は紙に書き出して、問題を明らかにすることです。
自分では対処できないと思ったら、人の力を借りることです。

参考にしてください。

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