同じく発達障害を抱えている人達との会話を通して気づいたこと。
初めて、同じ発達障害を抱える(グレーゾーンを含む)人達の集い(発達障害カフェ)に参加してきました。
当事者間の意見交換は、実体験ベースとした具体的な内容ということもあり、本やネットで知ること以上のことを学べました。
自分と同じような問題を抱えている人は一人二人いて、どのように対処しているのか?対処してきたのか?など、とても参考になりました。
それだけでなく、話している人の態度からも知れることがありました。
例えば、私は目を合わせての会話が苦手なのですが、他の当事者でも同じ人が多く、自分だけではないとホッとしました。
営業など対人の仕事をこなされてきた方は、目を合わせての会話に抵抗がなさそうだったので、会話のトレーニングを積むことで改善できそうです。
最後に、参加された人達でエンゲージメントカードを用いて、自分の価値観を知るワークを行いました。
ワークの進め方としては、次の流れ。
⒈初めに一人7枚のカードが無作為に配られる。
⒉その中で自分が大切にしていると思う価値観カードを残し、大切ではないと思うカードを場に捨てて、積まれたカードから捨てた枚数分を補充します。
⒊選んだ7枚が自分の価値観と合致すると納得いくまで2を繰り返す。
カードの交換は、積まれたカードだけでなく、他の方が捨てたカードからも交換ができます。
⒋全員が選び終わったら終了。
⒌最後に、なぜそのカードを選んだのか各自がシェアする
面白かったのは、自分は大切にしている価値観が、他人は大切と思っていない場合が多々あったこと。もちろん、その逆も。
カードの取捨選択する中で、内省し自分の価値観が浮き彫りにされること。
最後に誰からも選ばれなかったカードから、発達障害者が大切だと思わない価値観が浮き彫りにされたこと。
赤枠で囲まれた部分が誰も選ばなかったカードです。
今日の参加者は、組織で活躍することや地位には、価値観にないようです(笑)
集団で活動していくことは、みなさん苦手意識があるからかもしれません。
私を含め、不確実なことを避けたがるASDが「安定」「規律」「秩序」というカードを選んでいないのも興味深いところ。
『なぜ、そのカードを選んだのか?』他の方の理由を聞いていると、自分のベースとなる考えから選ばれている人もいれば、ありたい(望む)姿・方向性から選ばれた人、コンプレックス(劣等感)から選んだ人もいて、選択基準も多種多様。
参加者の中には中学2年生の女の子もいて、その子は仕事、富・財産、ウェルビーイングなど、将来を見据えた考えをしっかり持ってカードを選んでいて、一番若い子が最も考えが大人だった気がします(笑)
発達障害と言っても、一括りにはできない。多様性を当事者の集まりに参加してあらためて感じました。
同じ発達障害の診断を受けていても、人それぞれでした。
”自分の価値観”に照らし合わせながら、人生設計を考えることが重要で、他人や世間の価値観や考えに合わせようとすると、自分が望む幸せから離れていく。
ワークに参加した後、そのように思いました。
定期的に当事者の集まりに参加して、自分が幸せになれる方向(可能であれば、身近な人も幸せにできれば、なお良い)を模索していきたいと思います。
最後に、参加者の中に私と同じく読書好きな方がいて、勧められた本がとても良かったので紹介します。
人と関係を気づく上で最も大切なコミュニケーションや人間観察について、深く学べる本だと思います。
会話とは何なのか。自分のコミュニケーションをどう見直して改善すれば良いのか。
具体的な事例も多く参考になりました。
著者がコミュニケーションが苦手だった頃のエピソードもあり、自分と照らし合わせて読んでみるのも面白いかもしれません。
おすすめされた本を持ってこられていたので、その場で借りて軽く読ませていただいた後、Kindleで速攻ポチりました。
読み終えた感想を一言で言えば、”コミュニケーションに問題を抱えている方は、必須の本”だと思います。