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人生を変えようと行動することになったきっかけ

誰しも10年以上生きていれば、誰しも人生を変えるようなきっかけが1つや2つあると思います。
人によっては体験であったり、誰かとの出会いだったり様々でしょう。

私の場合は、社会人になった今でも忘れられないのは、ホームレスとの出会いです。

自分は、なんとか偏差値50の大学に入ったものの、これといってやりたいこともない。4回生になっても就職氷河期でどこも決まらない。大したスキル(資格)もない。発達障害にありがちなコミュニケーション下手。氷河期でなくても、うまくいかなかったでしょう。

そして就職もできないまま大学を卒業し、無職になりました。

趣味としてハマっていたパソコンいじりが唯一自分の生きがいだったので、ある日、アルバイトで貯めたお金で日本橋にパーツを買いに行きました。

その際、駅の乗り換えて通った梅田駅の高架下。今は分かりませんが、当時は雨風を防ぐためにホームレスが数名暮らしていました。

ある時、その人たちと目が合いました。人によっては不快に感じたりして目をそらす方もいるでしょう。中には卑下したり嘲笑う人もいるかもしれません。

その時の私は、1、2分だったと思いますが、目が離せませんでした。

何もかも諦めたかのような目をした彼らが20年、30年後の自分の姿に被って見えたのです。

その瞬間に自分の中に、異常なまでの恐怖が襲ってきたのです。

今は若さでアルバイトでも雇ってもらえることはあっても、いずれは体力も思考も落ちて雇ってくれるところはなくなる。
いずれ親もいなくなる。頼る人もいなくなったら、ホームレスになるしか手がないかもしれない。

「彼らは未来の自分だ。」

ホームレスの方を悪く言う気は全くありません。彼らがホームレスになった理由を全員に聞いた訳ではありませんが、誰しも望んでなった訳ではありません。
会社の経営がうまくいかなかったり、中には騙されたり連帯責任で他人の借金を背負ったり、その他に不幸にあって結果的にホームレスになったケースも聞きます。

当時は何もない自分に悲観していて、今のままでは、遅かれ早かれホームレスだと思っていました。
自分の暗い未来から抜け出すには、何かしらの知識やスキルを身につけるしかない‼︎ それで仮にホームレスになったとしても何とかなる。
そう考えてから、行動が変わっていきました。

図書館に行き、本を読んだりパソコンに関する資格を取りました。
資格を活かす働き先をハローワークで探し、空いている時はバイトで稼ぐ日々。
そして、小中高を掛け持ちでパソコンを教える非常勤講師になります。
(当時の教え子が今でも付き合いがあるので人生わからないものです)
その後、より専門性を高めるために稼いだお金で電子専門学校に通い、卒業して技術派遣の仕事につき10年。
つちかった経験をかわれて上場企業の会社に転職。しかも障害者雇用ではなく一般雇用で。
今では、同年代の平均年収よりも多くもらい豊かな生活をしています。

きだかけは将来に対する強い悲観(私にとってはホームレスとの出会いがきっかけでした)。そこからの脱却を真剣に考えては行動してきたこと。
技術派遣を選んだことは悪い判断だったと今では思いますが、当時の自分の知識では他に考えが及ばなかったので仕方なかったと思います。

ここからが伝えたいことです。

発達障害である人ほど、物事をネガティブに捉えがちです。

しかし、(思い込みや恐怖を含めて)ネガティブなことがきっかけに人生が変わったケースの方が多いのではないでしょうか?
SNSやニュースでも話題になるのは、ネガティブなことばかり。それだけ、人はネガティブな出来事に関心が向くのでしょう。

ネガティブに捉えがちなのは、人生を変える意味では背中を押す力になります。

人によって、発達障害の武器は、過集中だとか想像力だとか、興味あることに対する集中力などと言われます。
その武器は一時的なもので、人生を変えるほどになる可能性は低いと思っています。

発達障害の有無に関わらず、将来を悲観しているのなら、人生を変える時期に来たという知らせです。

そういうタイミングがこれからも何度でも来ます。その度に何度も変えることを自分も試みたいと思います。

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