内向的な人が、外向的に変わる(装える)ようになる方法について
基本的に、内向性・外向性は、遺伝と環境でほとんどが決まります。
自分の性格を変えられないかというと、そうでもないようです。
2018年に、南メソジスト大学の心理学者ネイサン・ハドソン氏らが、377人の学生を対象に15週間の介入実験を行いました。
You have to follow through: Attaining behavioral change goals predicts volitional personality change.
http://psycnet.apa.org/record/2018-53132-001
有名な実験らしく、結論から言うと、「行動を変えることで性格を変えられる」と言うものです。
個人の感想で言えば、外向的になれるわけではありません。あくまで外向性を装えるようになる行動だと思いました。
「外向性を高める10の介入行動リスト」
ベッドに入る前に、その日に撮った社交的な行動を書き出す
いつも行く店の店員に話しかける
軽い雑談に足しての返し方を書き出す
初対面の人に挨拶+軽い雑談
リコネクティングの練習(疎遠になっている友人と連絡を取る)
初対面の人に聞いてみたい質問リストをつくる。できればオープンクエスチョン
利害関係がともわないボランティアに参加
簡単にできるスポーツに誘う
誰かに質問されたら、敬意を評しながら(僕の意見を言っていいですか?)正直に話す
自分が抱えている問題を友人に包み隠さず話す(※前の9つのリストができたら)
外向的な人がやる行動を真似ることで、外向的に装えるようになる。
どこかモデリング(できる人の真似をすることで、自分もできるようになる手法)に似ていると思いました。
内向的な面がなくなるわけではありません。内向的な自分が、外向的な衣装を着るイメージです。
素になると、内向的な面が出てきてしまいます。
それでも、内向的な面を改善したいと思う方にはやってみて損のない行動です。
また書かれた内容にとらわれる必要もないと思っています。
店員に話しかけるにしても、挨拶程度から始め、天気など当たり障りないこと、そして徐々に話題を広げていく。
初めのハードルは下げておくことが肝心だと思います。初めに上手くいかないと、経験上、後に引っ張ります。自分を責めてしまうなど、行動をおさせる方向に働いてしまいます。
さらに、誘うのはスポーツのようなアウトドアでなくても、ゲームや映画などインドアなど、自分が好むものでも良いと思います。
友人・恋人に関わらず、長く付き合いたいと思う人の場合、自分ができるだけ疲れない内容を選ぶ方が長続きすると思うからです。
あまり外向性を装うことは精神に異常を与えるのではないかという懸念も感じます。
有名俳優がやる”メソッド演技”に近いように思うからです。
内向的な面を少しでも変えたいと思う方は、メリット・デメリットを把握した上で、参考にしてみてください。