コミュニケーションでは、相手に話してもらうように意識している。
上手いコミュニケーションというと、どのようなイメージがあるでしょうか?
多くの人がいかにうまく話すかを意識されると思います。
さらに人に応じて話し方を変え、分かりやすく伝えたり柔軟に出来ると良いという人もいるかもしれません。
小さい頃から話すのが苦手だったことから、話し方のセミナーをいくつも受け、書籍も多く読んで実践しては上手くいかず落ち込むことを繰り返していました。
話せば何を言ってる意味がわからないと言われたこともあり、”自分は話すのを上手くできない”と、さらなる苦手意識が芽生えました。
ある時、開き直って、相手に多く話してもらい、出来るだけ聞くことを意識するようになりました。会話の7割は、相手に話してもらうように。
そうしたことで得られたことが3つあります。
⒈相手に良い印象を持たれる
⒉会話に対するプレッシャーが減った
⒊相手の話が以前より理解できるようになった。
多くの人は、何かしらの不満や不平があって批評したり、興味や好きな話題を持っていて、人に話したいようです。
ところが意外と話を聞いてくれる人は少ないので、聞き役の存在は貴重で好感を持たれやすいです。
ただ耳を傾けるだけではダメで、うなずきや反応など聞き方にもコツはあります。
自分から話したり伝えるのは、事前に書いたり頭の中で整理しないと難しく、会話はプレッシャーを感じます。
しかし相手の話を聞いて反応を返すだけなら会話のハードルも低いです。また相手から話題を振られて話すにしても、自分の中にあることを出すだけなので楽に感じます。
発達障害でコミュニケーションに問題を抱えるのは、”その場の空気が読めない”・”相手の言っていることを理解できない”というケースではないでしょうか?または勘違いして受け取っているケースだと思います。
自分から何か話そうとするほどに、相手の話を聞けていないので、内容を理解して聞けておらず、話のズレも起きやすいように思います。
相手に多く話してもらい、聞くことを意識すると、得る情報が増えて、理解がズレることも減ってくると思います。
問題があるとすれば、2つです。
1つ目は、聞いた後に考えて返答するので、”遅い!!”とイライラされることがある。
これに関しては、聞かれた内容に応じて少しずつパターン化することを覚える。パターン化できないことに関しては、相手に待ってもらうしかないです。
待てない相手に限って、早く返したら返したらで”適当だ”とか”考えが足りない”など好き勝手言うものです。
2つ目は、自分が興味のない話を振られた場合どうするか?
だと思います。
その場合は、マツコデラックスさんの「その世界には特に興味がないけれど、あなたという人間には興味がある」という姿勢が参考になります。
仮にサッカーに興味なく、ルールなど知らなくても、その人がなぜサッカーに惹かれたのか。そのきっかけは?といくらでも話を広げることも可能です。
その人自身に興味なかったり、不平不満ばかりで聞くに絶えない場合は、「この後、予定がある」とか言ってさっさと話を終わらせて、その場を後にした方が精神衛生上にも良いかもしれません(笑)
さらに聞くことに徹する副次効果として、興味が湧いてやってみたらハマると言うことがあります。
私の場合は、それがPCやバイク、自転車でした。
PCに関しては、その後の仕事につながったので、PC好きなバイト先の先輩が私の人生に影響与えたわけです。
そこまでの影響はなくても、自分の知識や視野が広がると思います。
コミュニケーションは、双方向のやり取りです。
全く話さないのも下手に話しすぎるのも人に嫌われがちです。
会話に正解はないので、そこが会話を難しく感じさせているのかもしれません。
会話を苦手と感じる方は、無理に話そうとせず、沈黙を恐れず、相手に会話の主導権を委ねてはいかがでしょうか?
上手く話そうとすると気負って、顔もこわばり、相手にも緊張を強いることになります。お互いに会話を楽しめなくなります。
そんな人ほど、話を聞くことを意識すると道が開けるかもしれません。
参考になれば幸いです。